S2000と茶の湯 日々是好日

裏千家のお稽古 日々の出来事 大好きなS2000
ぶつぶつと 私の備忘録

10月名残  釜をかけて ただ来ぬ人を待とう ・・・遠州訓示

2024-11-01 10:40:38 | 床・軸



10月 中置のお稽古 終わりました
前半 大板 後半は小板 お点前と炭手前
 
最後の床は
 

 
今朝は雨 茶室の中は電気をつけても暗いです
横のかけ障子を外しました
 
  いい感じに光が入ります
 

 
利休の孫弟子で、三代将軍徳川家光の茶湯指南役だった小堀遠州が、
茶の湯の道のありようを説明した言葉。
 
 
夫れ茶の湯の道とても外にはなく 君父に忠孝を尽し 家々の業を懈怠せず 殊には朋友の交を失う事なかれ
春は霞、夏は青葉がくれの郭公 秋はいとゞ淋しさまさる夕の空、冬は雪の曉 いづれも茶の湯の風情ぞかし
道具とても、さして珍器によるべからず、名物とても異りたる事もなく
古き道具とてもその昔は新し 唯先達より伝りたる道具こそ名物ぞかし
旧きとても形いやしきは用いず
新しきとても形よろしきは捨つべからず
数多きをうらやまず、少きをいとはず
一品の道具なりとも幾度も もてはやしてこそ、子孫に伝ふる道もあるべし
一飯をすゝむるにも志を厚く 多味なりとも志うすき時は早瀬の鮎、水底の鯉とても味もあるべからず
籬の露、山路の蔦かずら、明暮れてこぬ人を 松の葉風の釜のにえる音たゆる事なかれ
 
これを 現代語に訳すと
 
そもそも、茶の湯の道といっても、特別なことは何もない。両親を大切にし、
家庭内の仕事を疎かにせず、そして、友達との親交を絶やすことなく。
春は霞、夏は葉陰のホトトギス、秋には寂しさが増す夕暮れの空、
冬は雪の夜明け。そんな景色こそが、茶の湯の風情なのです。
道具も、奇抜なものを選べば良いというものではない。
名物ばかりを使うこともないでしょう。今古く見える道具も昔は新しく、
先人達に大切に扱われ、今まで無事に残ってきたから、名物になったのです。
古いからと言って品がない物は使わない。新しくても美しければ積極的に使った方が良い。
沢山の道具を持っている人を羨む必要はなく、
道具が少ないからといって恥ずかしがる必要もない。
ひとつの道具を、幾度も大切に使い続けることで、
歴史を超える名物になることだって有り得る。
貧しい食卓でも十分に心を込めれば良い。
贅沢な食事であっても、心がこもっていなければ、
新鮮な鮎も泥臭い鯉も、味に変わりはなくなってしまう。
垣根の露、山道に紅く染まった蔦。
朝も夜も、風に揺れる松葉のような、
釜の煮える音を絶やさず、ただ来ぬ人を待とう。
 
釜をかけて ただ来ぬ人を待とう。
いいじゃないですか
 
お道具に関するお話も 
納得
裏千家の私たちが 言葉を唱和するように
 
遠州流の方たちは
遠州公のかき捨ての文を唱和されるのでしょうか
長文で 覚えるのが 大変そうです
 

 
花は 見返り草とフジバカマ
竹一重切りは 旦那様作

裏千家席 福田屋さんの上用 ふっくらとして美味しかったです

2024-11-01 10:21:06 | 菓子・スイーツ




 
福田屋さんの上用
 

 
裏をきれいに焼いてくださったので 懐紙につきませんでした
 

 
中に大きな栗
 

 
餡も黒ではなく 朝潮餡にしていただきました
 
美味しかったです
 
水屋見舞いにいただいた
 

 
富山のお菓子 雪渓

 

つきうさぎに似ています
 

 
北陸は 美味しいお干菓子が多いです。

城山茶会裏千家終わり 板風炉の中はきれいでした

2024-11-01 10:20:56 | 茶事 茶会



今年の場所は明々庵 百草亭
一昨年もこちらでした
前から入っても 裏から入っても階段なので
お年を召した方は 入りにくい席です
 

 


 

 
本席 大宗匠
無一物中無尽蔵
先週と同じお軸です
 

 
初日の花 キイジョウロウホトトギス
       フジバカマ
       山法師照葉
 

 
二日目の花 ホトトギス
         シュウメイギク
         アキノキリンソウ
 
私的には アキノキリンソウが 少し手前に流れて
シュウメイギクと 茎がそろうといいかな? と
写真だとよくわかりますけれど
席中だと 気が付きませんでした
 
足元が少し気になりました
 
とはいうものの 照葉よりも 今月
お花だけのほうがいいかもしれませんね
照葉は 椿にお取り置き
 
竹花入れは 大亀老師 喜福
 

 
香合  松枝不入
釜敷き 坐忘斎好み 重ね銀杏 表吉
 

 
煙草盆 大宗匠好み 組み紐煙草盆
火入れ 永楽即全  染付 菱灰を入れました
 

 
板風炉の中
風炉先は 小高重光さんの神代杉
 
神代杉は千年以上前の埋没林ですので
炭化して とても軽いです
 

 
お点前 練習中
 
後見でお話ししすぎて お点前の写真無し
 
水指 楽山空権の伊羅保
 蓋  不昧公好み 片木目 橋村万象
棗   輪島 一貴 山水蒔絵  鵬雲斎箱
茶杓  後藤瑞巌  松風
茶碗 12代大樋 数印茶碗
    高取味楽
    安食ヒロ 百花