( SUNTORY「ザ プレミアムモルツ」 )
■2011/1/22(土) 晴
くしくも丁度48年前の今日 1963年1月22日
サントリーのビール事業が産ぶ声をあげたのだそうだ。
今日は 「サントリービールの苦難の歴史・ビール事業について」
サントリー取締役・寺永氏を招いて貴重な講演を聴く機会に恵まれた。
主催したのは、うちの本部。 私は放送・大画面で拝聴する立場だった。
1%にも満たないシェアから13%の現在のシェアに至るまで
実に48年を費やしてきた苦難の「サントリー・ビール事業」
その転機となったのは、
2005年・2006年・2007年
3年連続でモンドセレクション最高金賞受賞
だったという。
「味は、国際的に折り紙つきだ、ならばなぜシェアが上がらないのか?」
そこの課題を徹底的に掘り下げた。
物流から営業の末端まで味にこだわった管理の見直しをした。
そして作り手の思い(=ピルスナービールで最高峰を目指す)をしっかり飲み手に伝える。
そこから現在の「ザ プレミアムモルツ」の快進撃が始まったという。
最盛期の1/10まで売り上げが落ちたウィスキーの凋落は、
作り手も営業も飲み手を見てこなかったことが原因だと
言われていたが、私もそう思った。
酒屋にいけばウィスキーは並べられてはいるが、
だれ一人 本当に美味しいウィスキーの飲み方を伝授する人がいなかった。
スナックにいけば、適当に薄められて
12年以上かけてできあがったお酒がこれでは可哀そうだ と
常々思っていた。 要するにいつしか飲み手不在になっていたのだ。
ここに来て「ハイボール」の正しい作り方・比率など
美味しい飲み方を発信し始めて、ブームになり ようやくウイスキー離れに
歯止めがかかった感じなのだそうだ。
「我々のお客様は、酒販店でもなければ卸でもバイヤーでもない!
いかに美味しいと思ってもらえるお客様を一人でも増やすかだ。」
そうやって営業第一線を叱咤されてきたという
サントリー・寺永氏の言葉は核心を突いていると思った。
講演を聴いたあと 帰りしな店に立ち寄り サントリー「ザ プレミアムモルツ」に
手を伸ばしたのは、きっと私だけではなかっただろう。
(寅)