( 恵方呑みの夜 )
「今年の恵方は、西南西」
西南西とは真西がわかれば簡単 それよりちょっと南の方角だ。
私の住む奈良・葛城からだと西南西は・・・と地図を確認
恵方呑みの酒は、福岡~熊本あたりに狙いをつけた。
恵方呑みの酒は、毎年変えることにしている。
「おいしかったけど またこの酒か~」と
歳徳神様に言われたくないから
神様にお願いする以上
勝負酒を充分検討
ということで、今年は早々に決まったことを
このブログでも紹介した。
その酒 福岡・久留米の「山の壽」
「酒造業界に神が舞い降りた」
杜氏の忽那信太郎さんは自分のことをよくそう言っているのだそうだ。
それにしても 忽那(くつな)という姓は、珍しい。
御先祖様は、瀬戸内西(山口・愛媛の間)の入口で活躍していた水軍だろうか?
私はまだ、ご本人に会ったことはないが、
福岡県の鑑評会 四部門の最高賞である県知事賞を総なめにした快挙は
日本の水泳界に現れて次々と金メダルを獲った萩野みたいだ。
神ではないにしても 鬼才であることは違いないだろう。
「なんと! 鬼はここにいたのか」と言った具合である。
一度は廃業も考えた蔵も彼の出現で、今や注目蔵に
まるで酒漫画のストーリーになりそうな
感じがしなくもない
甘みのある日本酒が、大好きな私
この酒は、のど元を通り過ぎるころには、甘みがあっさりと
気化し消える感触 要するに へんな甘みが尾を引かない
だから立て続けに飲んでしまう。 きっと
男女を問わずファンが増える酒だ。
以前ゼオライトに例えたが、
なかなかこの感触は
味わえないと
思う。
豆撒きを終え「山の壽」を注いでその盃を西南西にかざした。
「まずは、今年の私の勝負酒を味わってみてください。」と
神様に願ったのは健康と美味しい日本酒との出会い
結局 最初は巻き寿司や節分いわしをアテに
味わっていたが、途中からアテなしで
四合瓶が空になった。 おととしの
「恵方呑み」に使った『義侠』
おりがらみ以来のこと
まだ飲んだことがない人に説明するならば、京都の「澤屋まつもと」と
岐阜の「鯨波」両方の味わいと喉ごしを持ったような・・・
と言えば 少しは近いかもしれない。
『山の壽』で恵方呑みし、日付をまたいで迎えた立春
さてこれからどんな一年になりますか・・・
運気試される一年でもある。
鬼をもって 鬼を制す
立春大吉
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(寅)