夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

NIKON F のファインダー掃除でプリズム不具合発見

2021-03-16 11:23:58 | Weblog
気が向いたので今日は Jr の NIKON F メンテナンスに掛かりました。

スチールカメラは詳しくありませんが貴重なカメラなのかな。

ファインダーが曇っていたような記憶がありましたが思い違いでゴミでした。右下に大きなのがあります。


ペンタプリズムのカバーを外すために貼り皮を剝がします。この下にビスがあるそうです。
シールはがし液でやってみましょう。


貼り皮を傷めないようにゆっくり、実際はイジイジしながら剝がしました。


このカメラ、前に誰かが分解したようです。カバーのビスが一本欠品!

更にビスの上に被っている保護カバーが一箇所二重になっていました。
後で気がつきましたがワッシャーもひとつ欠品。

ペンタプリズムがむき出しになりました。


プリズムを固定している部品を取りましたが細かい部品は綿棒ケースの蓋に。

カバーの取りつけビスは3本しかありませんが1本は正規の物ではありません。ワッシャーも3枚しかありません。

ペンタプリズムはクラフトテープを貼って引き上げました。
ここでピントグラスの裏面にゴミがあるのに気がつきました。


エアブローできれいになって


これで問題解消、プリズムを点検。側面の印字は[45.7.2] 1970年です。


ざっと見てプリズムは状態がいいと思ったのですが、よく見たら

バルサムの劣化、または腐食でしょうか。
こりゃ参った。

前に Ikegami HL-79E のプリズム系をカナダバルサムで直したことがありますがもうあんなことはやりたくないし失敗したらアウト。
幸いピントグラスはまあまあ。


おっと、プリズムのファインダー側と相手の間にモルトが貼ってありますね。


ピントグラスの汚れは劣化したモルトが脱落したためですね。


ペンタプリズムはこれ自体撮影には影響しないので我慢するとして、モルトは代替品で間に合わせますが隙間が 0.2mm 程度なので黒画用紙を考えています。
問題は欠品のビスとワッシャー。ねじ類を入れてある箱をかき回して探してみますが見つかる可能性は、どうかな。

このカメラを前にいじったのは修理業者なのか素人なのか、気になるところです。
コメント
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