夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

ホームページリメイクの過程で

2021-03-01 23:49:51 | Weblog
「古いアルバム」というページを作っていますが、フィルムで撮った写真とデジカメで撮った写真素材が次々に見つかって明るい悩みです。
今日は平成初期に撮ったビデオをネタにまとめました。題して「峠の廃屋」。
戸隠から県道36号を鬼無里方面に向かい、大望峠から下ると右手のタバコ畑の先に戸隠山を背にした小さな萱葺きの廃屋があったんです。そのまま民話の世界のような風景でした。
初めて通りかかってその風景に魅了され、以後何度も出掛けて買ったばかりの EDC-50 を三脚に載せて2時間回しっ放しで撮影。
四季折々、といっても完結まで6年かかりましたが、作品にまとめて9年前に Youtube にアップしました。

何事も起きない、淡々と固定カメラの映像が流れる作品で、もちろん意味などありません。
以下、こんなシーンの構成だということで。








本題はそれじゃないんでした。
ビデオ撮影の合い間に写真も撮ったのをすっかり忘れていました。ネガが出てきたんです。
春/夏/秋に撮ってありました。冬の写真は今のところ見つかりません。
さっそくスキャナーで取り込んでみました。が、春と秋はネガの処理が悪かったのかスキャンしただけでは色が変でスキャナー CanoScan 9950F の設定を何度も変えて試しても解決せず。
こうなれば Photoshop でなんとかするしかありません。
レベル調整で R,G,B を個別に調整、なんとか見られるようになりました。








この場所は冬晴れの雪景色を撮影した1991年1月、直後に父が倒れ、一ヵ月後に亡くなった忘れられない出来事と重なります。
父の死後もビデオ撮影は継続、四季の映像が揃ったのを待っていたようにあの廃屋は解体されて更地になりました。
うまく表現できませんが、父の歳を越えた今、あの廃屋の映像と写真を見ていて複雑な思いです。
コメント
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