夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

シュールリアリズム映画を作る ①

2021-06-17 17:10:21 | Weblog
生まれ育った北信濃の須坂(すざか)市から中野市に通じる「くだもの街道」。
須坂市坂田と日滝地区を結ぶ鎌田山トンネルの南側に面白い空間があります。


昨年からこの空間を使ってシュールな映画を撮ろうと考えて、何度もロケハンをしてきました。
Arriflex 16S を使ってフィルムは トライX を予定しています。100feet だと2分40秒程度しか撮れませんが十分です。トライX は感度200なので晴天野外では絞りきれないと考えてND1/8フィルターを準備してあります。
シナリオを書いていますが、イメージを掴むためにロケハンして撮ってきた写真が役に立ちます。
大昔の1975年に撮った8ミリの自主映画のときはほとんどのシーンを撮影場所だけ決めてぶっつけ本番でやりましたが今回は綿密に計算して構成するので頭がフル回転です。

どんな内容かはまだ伏せておきますがロケハンで撮った写真をシナリオの順序に並べてみました。
これは陸橋の下にある歩道の短いトンネルです。


歩道脇の要壁はカットつなぎに必要。


歩道から陸橋に上がる鉄の階段。これは晴れた午前中のこの太陽位置でないと決まりません。


陸橋の上から。この構図、いいですね。


ここだけ広くなっている歩道に階段の影。


この階段は陸橋に対して直角ではなく絶妙な角度があります。


階段の最上部。向こうの要壁の上に狭い通路があります。


カット割りはここで一時戻ります。重要なカットです。


陸橋の上。車は通れますが行き止まりです。


この面白い空間の全景。この立体感がなんともいえません。


要壁の上の狭い道は奥へ伸びています。


同じ道を下の車道脇から。右に向かって上り担っているのを生かします。


これは先程の歩道のトンネルの反対側。


桑の木が生えている要壁。インサートカットで使います。


ここに戻ります。映画の構成についてわかる人ならどんな映画なのか予想できるでしょう。


これをビデオカメラ、例えば Ikegami HL-79E 又は HL-95 で撮るのもありですが、「映画」を作りたいのでどうしても16ミリで撮りたいんです。
ビデオカメラで撮った作品はあくまでもビデオ作品で映画じゃありません。

シナリオを書き始めて写真を並べてみるともうひとつ足りないカットがあると感じます。
来週月曜にまた須坂へ行くのでもう一度現場をじっくり見てくることにしましょう。


再度探したら足りないカットに近い写真は撮ってありました。この位置、このアングルです。
コンデジなのでイメージは違いますが。

やはり月曜日に改めてロケハンです。
コメント (1)
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