コレクションに仲間入りした MADE IN USA のレトロな8㍉カメラ Revere EIGHT 80 について。
機能チェックをしていて思い違いがありました。
供給リール側の軸が固着していると判断して分解して直そうと作業開始。
この軸が回らないんです。右に回すと動かないけど左に回すと抜けちゃいます。
構造を見ると分解はプレッシャープレートから取り外す必要があるようです。
プラスねじは日本の規格と違うのでドライバーがしっくり合いませんが硬く締まっていないので緩みました。
次はこのパネル。一本だけマイナスです。
簡単に外れました。
下のプレートはもしかするとメカ一式が一緒に出てくるんじゃないかと心配しましたが
問題なく外れました。ねじが間違えにくいのは助かります。
メカ部はボディに取り付けてありました。
問題の供給リール軸です。
裏を見ると単純に雌ねじが切ってあるこれがパネルにカシメてあるんです。動力は伝えていません。
この軸は回らない構造だと判明。
そうとわかれば駆動部にミシン油を微量給油して元通りに組み立てました。
供給軸が固定されているということは、リールに何かヒントがあるんじゃないかと気がつきました。「遅い!」
これは違うレギュラー8カメラ付属のリールですが軸穴に注目。
裏側はこうです。
リールを正規の状態に装着して、つまり新しいフィルムを供給側に入れたとして
これでシャッターを押すとリールが回ります。
片側を撮り終わったら上下反転させますがこの状態だとリールは空回りしてフィルムが送られます。
新しいフィルムを入れたのと同じです。
ゼンマイを巻いてシャッターを押す(このカメラの場合は引く)と前より軽快な音で回りました。
逆転撮影が出来るカメラの場合は供給リールも駆動させますがこれは正転のみなので空回りなんですね。
以上、このカメラはファインダー部の部品が欠落している以外は問題ないことがわかりました。
オリジナルで作っちゃおうかな。