届いて確認したときは動いたのに突然止まった古い8ミリカメラ。
どうしましょう。
恐る恐る分解してみました。
実は分解の途中でシャッターを押して機構部をつついたらいきなり全速でギューンと回転!
一杯に巻き上げたゼンマイが解けたので結果オーライ。ゼンマイの扱いは要注意ですから。
動かなくなった原因はこれでした。ウォームホイールが外れています。
このホイールがシャッター軸のウォームギヤを回します。
樹脂のギヤが真鍮の軸受け部に圧入してあるのが抜けちゃったんですね。
メカを取り出すには貼り革を剥がして隠しねじを抜く必要があります。
試しに隅をこじってみたらほら。何本かあるようです。
本革じゃなく硬い合成革なのできれいに剥がすのは無理。似た物を見つけてからにしましょう。
でもメカ部を取り出してもウォームホイールはどうやって直せばいいのか。
油分を完全に落として瞬間接着剤を付けて押し込むなんてのは無理でしょう。
歯車周辺にスペースがあるので外径の大きな平ワッシャと軸用リングを併用すれば完璧。
これも気長に考えるとして(こんな事をしてるからガラクタが溜まる一方)、今回収穫はありました。レンズです。
レンズクリーニング液で掃除したらカビも傷もない極上品。
ただし、望遠は鏡筒正面の黒染めに剥げがあったのでこの後マッキーで軽く補修。変形はしていません。
広角 1/4" は固定焦点ですが標準 1/2" と望遠 1-1/2" はフォーカスリング付きDマウントのフル規格。
いつか出番があるかも。
鏡筒も掃除して、ティッシュに包んで調湿剤と一緒に袋に入れて保管しておきます。