夕螺の一言日記

毎日心に浮かんだことなどを書いてみたいと思います。。。(2014年3月13日開設)

しりとり俳句 2019年春

2019年05月02日 22時41分16秒 | 「しりとり俳句」
          2019年 春

     更け行かん立春大吉月は無く 夕螺
     月は無く音なくしても星光る はな
     星光る紫の空春来る 夕螺
     春来る計算する手がまた痩せた はな
     また痩せて余寒の雨は肩濡らす 夕螺
     肩濡らす君の涙に春の風 はな
     春の風花びら揺らし何知らす 夕螺
     何知らす春風にゆれ白きカーテン はな
     白きカーテン残るシミ寒戻る 夕螺
     戻るかな戻れるものなら過去の春 はな
     過去の春新月浮かぶ古池に 夕螺
     古池のわたる南風春はそこ 越後美人
     春はそこ雫の中の青空に 夕螺
     青空に幾多の希望日本兵 はな
     日本兵遺影の姿母の皺 夕螺
     母の皺笑って緩む陽炎よ はな
     陽炎の先にただよう笑顔あり 夕螺
     笑顔あり幼児に戻る母の春 はな
     母の春焼き芋食いて雪解ける 夕螺
     雪溶けてまた積もるなり人の世も はな
     人の世の春夏秋冬春浅し 夕螺
     春浅し警護も浅し知恵浅し はな
     知恵浅し春を探さず冬思う 夕螺
     冬思い掘りごたつにて蜜柑食う はな
     蜜柑食いすっぱい果汁や寒戻る 夕螺
     寒戻り鷺あきらめず池に立ち はな
     池に立つ枯れた草木に芽は萌える 夕螺
     芽は萌えて春の光にネコヤナギ はな
     ネコヤナギ城下の町やゆるき風 夕螺
     ゆるき風水面を刷いて雲流れ はな
     雲流れ淡き雪降り老夫婦 夕螺
     老夫婦連れ立ってこそ春うらら はな
     春うらら無風の空の静けさや 夕螺
     静けさや無心に眠る夜半の春 はな
     夜半の春雨のにおいに月隠れ 夕螺
     月隠れ薄き雲間に鷽一羽 はな
     鷽一羽木彫りの顔や悲しげに 夕螺
     悲しげに話すおばちゃんウソ一杯 はな
     ウソ一杯春満月は見下ろして 夕螺
     見下ろして春爛漫の宴かな はな
     宴終わり家路の路地やおぼろ月 夕螺
     おぼろ月差し伸べる手に花散りて はな
     花散りて光る日差しに思い馳せ 夕螺
     思い馳せ旅の夜空の冬銀河 山親父
     冬銀河消えゆく天に春の星 夕螺
     春の星まだ明けやらぬ草原に はな
     草原に春一番のつむじ風 夕螺
     つむじ風馬酔木(あしび)の花も目をまわし はな
     目をまわす都会の雑踏木々芽吹く 夕螺
     木々芽吹く朝日の中にネズミ一匹 はな
     ネズミ一匹春の夜中や屋根に月 夕螺
     月淡く青く透けゐし冬の朝 山親父
     春の朝小さき蜂は訪れし 夕螺
     訪れし友遠方より来る春嬉し はな
     春嬉し土割る球根柔き風 夕螺
     柔き風菜の花畑のおままごと 越後美人
     おままごと花の冠れんげ草 はな
     れんげ草根を張る土の暖かさ 夕螺
     暖かさ心の糸も解きほぐし はな
     解きほぐし冬枯れの草芽は息吹く 夕螺
     芽は息吹く平成終焉燦々とし はな
     燦燦と風通り抜け春の朝 夕螺
     春の朝寝ぼけ眼の猫ひょろり はな
     猫ひょろり炬燵はいらぬと春の庭 夕螺
     春の庭育ちはじめしハーブ摘む 山親父
     ハーブ摘み蛇口開きて風薫る 夕螺
     風薫る季語で迷いて彷徨いて はな
     彷徨いて散歩の道に風薫る 夕螺
     風薫る空はみずいろ恋のいろ りら
     恋のいろ仄かにもえるキンセンカ りら
     キンセンカ民家の屋根は古びれて 夕螺
     古びれて忘れな草の鉢欠けて はな
     鉢欠けて空き家の出窓春の雨 夕螺
     春の雨静々としむ胸のうち りら
     胸のうち開けて見せたい鬼薊(おにあざみ) はな
     鬼薊深き根っこは生き残り 夕螺
     生き残り花あかりさすここは路 りら
     ここは路老婆踏みしめ桃の花 夕螺
     桃の花遠い昔のひな祭り 越後美人
     雛祭り冷たき雨やちらし寿司 夕螺
     ちらし寿司赤い生姜で薫る春 はな
     薫る春雨は混じりて薄明り 夕螺
     薄明り暖を待ちわぶ浅緑 りら
     浅緑春の日射してモネの池 夕螺
     モネの池白き日傘の映る人 はな
     映る人東風吹く池や心揺れ 夕螺
     心揺れふわり浮きたち春二番 りら
     春二番つぼみ開いて立ち話 夕螺
     立ち話もう行こうよと春の風 越後美人
     春の風振り向きざまに薫る花 夕螺
     薫る花雪解の庭に黄水仙 被衣
     黄水仙花落ち葉っぱの背比べ 夕螺
     背比べ胸を張りつつ春ショール りら
     春ショール巻き方変えて午後のカフェ 夕螺
     カフェテラス弾む会話に山笑ふ 山親父
     山笑う小川の流れ追いてみる 夕螺
     追いてみる鯉の恋です春となり はな
     春となり小さき蜂の花選び 夕螺
     花選び仲良く歩く春うらら りら
     春うらら花屋の香り足を止め 夕螺
     足を止めチューリップ咲くを振り返る 被衣
     振り返り声する路地や猫の恋 夕螺
     猫の恋遠くの声や夢うつつ 越後美人
     夢うつつ浮世の境春霞 夕螺
     春霞瀬戸にたなびき小舟揺れ はな
     小舟揺れ光長閑けし港町 夕螺
     港町花冷えにのる潮の風 りら
     潮の風浜辺に一人浜えんどう 夕螺
     浜えんどう這う風に揺れ海は凪 はな
     海は凪春風過ぎて光る海 夕螺
     光る海あなたはやがて春の雲 りら
     春の雲浮かんでみたがあてもなく 夕螺
     あてもなくブログに向かふ春の夜に 被衣
     春の夜につぼみ開かず月隠れ 夕螺
     月隠れ声だけ残す猫の恋 はな
     猫の恋探すは無粋暮れの空 夕螺
     暮れの空春雷踊り犬は啼き はな
     犬は啼き春の夜明けの空動く 夕螺
     空動く永遠の蒼桜咲き はな
     桜咲き残雪の山清き水 夕螺
     清き水さらりと流れ春を知る りら
     春を知る露天の風呂は賑わいて 夕螺
     賑わいて歌う踊るの花見かな はな
     お花見か猫の散歩や花薫る 夕螺
     花薫るブログ日記も小手まりや はな
     小手毬や朝日射しこむ路地の奥 夕螺
     路地の奥小さな地蔵にレンゲ挿し はな
     レンゲ草風に揺られて彼岸過ぎ 夕螺
     彼岸過ぎそよ吹く風も透きとおる りら
     透きとおる朝日の中に雪柳 夕螺
     雪柳ゆらりと手招く女みゆ はな
     女みゆ着飾る顔の花曇り 夕螺
     花曇り女性の喪服の裾ひらり 被衣
     裾ひらり桜の宴に夜風吹き 夕螺
     夜風吹き桜吹雪の人模様 はな
     人模様寒の戻りや交差点 夕螺
     交差点ふと目が逢うや春の宵 りら
     春の宵ふらっと家出て空見上げ 夕螺
     空見上げリラの花咲く恋ほしく はな
     恋思い落ちる花びらハートのよう 夕螺
     ハートのよう白き羽つけうららかや はな
     うららかやシエスタ覚めて青き空 夕螺
     青き空子らの声して蓮華草 越後美人
     蓮華草咲き乱れるや古寺の屋根 夕螺
     古寺の屋根あたりただよふ花霞 りら
     花霞見下ろす丘に雲の影 夕螺
     雲の影春の陽隠す粋な空 被衣
     粋な空散らさぬほどに花を染め 夕螺
     花を染め忘れ心に春がすみ はな
     春がすみ小島のごとく山は立ち 夕螺
     山は立ち景入れ替わり山笑ふ 山親父
     山笑うトンネルぬけて里の風 夕螺
     里の風少し温みて一華咲く 被衣
     一華咲く悟りのごとき静けさや 夕螺
     静けさや桜散り行き霊柩車 はな
     霊柩車速度落とすや花吹雪 夕螺
     花吹雪まばたく今ぞ酔うてゆく りら
     酔うてゆく花見の茣蓙の香りして 夕螺
     香りして春過ぎゆきて海ちかし はな
     海ちかし浜辺を思い葱坊主 夕螺
     葱坊主あたま揃えて春の風 はな
     春の風ダンスのごとく走り去り 夕螺
     走り去りネズミ静まる春雷か はな
     春雷や十秒後の日の陰り 夕螺
     日の陰り生活保護だけのどかなり はな
     のどかなり花がら摘みや花に問う 夕螺
     花に問う令和の御代の空の色 越後美人
     空の色散り行く花に見上げおり 夕螺
     見上げおり雲の流れに遍路ゆき はな
     遍路ゆき一期一会で糸つむぐ りら
     糸つむぐ筵の老婆春の歌 夕螺
     春の歌なぜか歌わぬ母ひとり はな
     母ひとり散りゆく桜車椅子 夕螺
     車椅子に身をゆだねゐる母の春 被衣
     母の春洗濯干す手独り言 夕螺
     独り言はずんだ頃は春だった はな
     春だった記憶の流れ池は染む 夕螺
     池染むる桜の花びら隙間なく 被衣
     隙間なく風に漂い花筏 夕螺
     花筏思い出七色母は逝く はな
     母は行く忘れて母も桜餅 夕螺
     桜餅今年の香り葉届きけり 山親父
     届きけり祖母が祝って鯉のぼり はな
     鯉のぼり川に渡して夏近し 夕螺
     夏近し珈琲挽くや風となる りら
     風となりブランコ揺らし西の空 夕螺
     西の空曇天に射す夕日かな はな
     夕日さす鉢の花散り春思う 夕螺
     春思う芽を出す花の緑濃し 被衣
     緑濃し山の梢に鳥の声 越後美人
     鳥の声小梢の日差し夏きざす 夕螺
     夏きざす言う貴方さえ夏知らず はな
     夏見えず冷たき雨に春炬燵 夕螺
     春炬燵まどろむ先に二輪草 被衣
     二輪草三歩下がりし老夫婦 夕螺

2019年春の句は195句でした。たくさんの句をありがとうございました。
       明日5月5日は立夏です。しりとり俳句も夏の句となります。

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217 コメント

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更け行かん (夕螺)
2019-02-04 08:07:18
更け行かん立春大吉月は無く 夕螺

今日2月4日は立春です。
しりとり俳句も春🎵

冬の最後の句の下五文字「更け行かん」から次ぎました。
返信する
月は無く (はな)
2019-02-04 10:53:54
月は無く音なくしても星光る

希望の星だよ^^
風光る が 春の季語だと言うので
まぁ 星も おまけしてもらお~♪

スターウォーズも 最後は 希望が残ったのだから。
返信する
星光る (夕螺)
2019-02-04 16:58:58
星光る紫の空春来る 夕螺

東京は18度まで気温が上がり、日向では暑さも感じました。
でも、また寒さが・・・・・
返信する
春来る (はな)
2019-02-06 21:04:14
春来る計算する手がまた痩せた


おほほ 納税の義務 いかにごまかすか?
うそですよぉ ちゃんと計算してまふ
でもねぇ 去年ほど医療費のかかった年は
かつて ございませんでした。

領収書の束が 全部介護と医療なんです

で じっくりみていると
なんだか ぼっとられているような気もするのよね 

長くなるから 帰ってブログに書こう
返信する
また痩せて (夕螺)
2019-02-06 21:34:05
また痩せて余寒の雨は肩濡らす 夕螺

若いころはサッカーをしてお尻には自信があったのですが、最近はめっきり肉が落ちてしまいました。

医療控除にしても年収自体が少ないのでそうは返ってきません。。。。ウウウ
返信する
肩濡らす (はな)
2019-02-07 10:39:30
肩濡らす君の涙に春の風

抱きしめている彼女の涙がぼくの肩に落ち
うれしさに 春の風が心地よい

桜散り・・は 不合格みたいで・・やめますた

サッカーやってたんですか
返信する
春の風 (夕螺)
2019-02-07 17:18:49
春の風花びら揺らし何知らす 夕螺

東京は暖かでした。
春の霞で真っ白。
返信する
何知らす (はな)
2019-02-07 19:30:44
何知らす春風にゆれ白きカーテン  はな

今日の母の部屋
さすがインフルエンザ部屋のためなのか
母より一回りも若いおばちゃん連中多し

個人をかこっている緑のカーテンがゆらゆら動くから
何やってるんだろうと思いましたら

部屋の窓の白いカーテンも揺れているのです
今日は温かかったためか
(ウイルスを放出するためか・・・)
窓が三分ほど開けられていました^^
返信する
白きカーテン (夕螺)
2019-02-07 21:42:36
白きカーテン残るシミ寒戻る 夕螺

急に暖かくなりました。
わが家も窓を全開に🎵

返信する
戻るかな (はな)
2019-02-07 21:53:14
戻るかな戻れるものなら過去の春 はな

戻れるものなら春の恋

どうせなら

生まれる前まで戻りたい

返信する

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