![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/79/7b72b6d704f8624883f65202b868535f.jpg)
またまたやってまいりました、【二人で勝手に観光協会】。
目黒・浅草に続いて、今回選んだのは神田でした。
まず、スタートは、新しくなってから一度も降りていない秋葉原から!
「おお、アキバはコインロッカーからしてやっぱ違う!」
買い物したり、うろうろしたり、写真を撮りまくったら、次へ向かいます。
東京、及び、横浜周辺で街歩きをするとき。
そこには必ず、『関東大震災で被災』、
『空襲で焼失』という言葉がついて回る。
歴史ある寺社の由緒書きに、駅や街角。
誰かが聞かせてくれる話に.....
目の前にある傷痕。
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明神下御臺所町(おだいどころまち)は、
江戸が開かれた当時、寺社町であったものの、
明暦の大火以降、延焼を防ぐ重要性を感じた幕府により、
それらが市中の外側に移動させられ、
御台所御賄方の武家屋敷となったため、この名がついたとか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/53/508c3de4d3e0cb0969ee708180d44f26.jpg)
で、てくてく歩いて見えてきたのは。
神田、日本橋、秋葉原、大手丸の内、旧神田市場、築地魚市場―
108町会の総氏神様、【神田明神】
「明神様」として親しまれるこちら、正式名称は、神田神社です。
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「空がひろ~い、風が気持ちいい~」
なるほど、人々に親しまれている神社らしく、
おじいちゃんおばあちゃん、子供からオトナまで.....
まだ午前中ながらいろんな人がやってきます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/62/dbf9f4d46aab94e336b6f448209cb671.jpg)
境内の『石獅子』は江戸期の建造物で、子落としの様子を刻んだもの。
これは、庶民の信仰を知る上でも貴重な資料であるとか。
もとは境内の獅子山に据えられていたものが、
関東大震災で崩壊し、子獅子が紛失。
その後保存された親獅子が再建された獅子山に据えられ、
子も、再現された模様。
しかし、そんな中でもぽっかり、
一部被害のない場所がある。
なんでも、神田周辺は、そんな場所のひとつなのだそうだが.....
そういえば、かつて訪れた江戸東京たてもの園にも、
神田周辺から移築された建造物が多かった記憶がある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/3a/1e5d1a99fff1dc01a11883663c27bd92.jpg)
大黒様は縁結びの神様で、
お名前を大己貴命(おおなむちのみこと)とおっしゃるのだとか。
別名は大国主命(おおくにぬしのみこと)で、
島根県の古社・出雲大社のご祭神。
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「なんだこれは!?」
最近、すっかり恒例、この方の顔だし看板(笑)
これはやっぱり銭形平次!?
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ところで、渋くかっこよくボルサリーノをかぶるはずのこの方でしたが、
実際は園児としてぴったりお似合いに(爆)
明神様近くの公園で、ぶらんこに乗っておおはしゃぎ。
これは、Wikipediaによれば、
一説にその周辺が空襲を免れたのは、
『神田に救世軍本部があったから』とか、
『神保町古書店街の焼失をアメリカ軍が恐れたから』とか、
言われているそうであるが。
果たして、これが真実であるのかどうかはわからない。
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明神様を出て、うろうろ歩けば、
「あれ?あなたはなぜにそんなにうなだれている!?」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/14/b1bd9361e21efd5b5d6ce49b5653b71d.jpg)
やってきたのは【湯島聖堂】。
もとは徳川綱吉によって建てられた、孔子廟で、
合格祈願のための受験生が多く訪れる場所でも。
たびたびの火災と関東大震災で焼失、入徳門以外は昭和の建築。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/de/16bd9a07cd5da0f366ad9b86b4035056.jpg)
こちらが入徳門。
漆を塗ったばかりなのか、真っ黒のつやつや。
ものすごーく立派です。
ただ、逞しく再建された街も、
昔ながらの美しい建物も、
人の息吹を感じさせるに十分で。
だからこそ、街歩きはこれほど人を惹きつけるのだろう。
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聖橋から神田川を臨み。
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1891年竣工、キリスト正教会・ニコライ堂をパチリ。
ミハイル・シチュールポフの基本設計を、ジョサイア・コンドルが修正。
こちらも関東大震災でドームと鐘楼が倒壊するも、のちに修復。
ちなみに、上に出てきた聖橋は、湯島聖堂とニコライ堂、
ふたつの聖堂の間をつなぐ橋であるため、そう名づけられたとか。
「ここにはどんな人が暮らしたのかな」
「ここまで立ち直るには、大変だったろうねぇ」
にょきにょき生えるビルの谷間に、それは確かに存在する。
この混沌こそが、再起の証しであるかのように。
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「あー、暑い!おなかも減った~」
間をつなぐため、スタバでマンゴーパッションティーフラペチーノを。
ついでにゴンザは店員のきれいなおねいさんに、
「このあたりにいい感じの路地ってありませんか?」と(笑)
で、フラペチーノを交互にチュウチュウ吸いながら、
教えてもらった通りに歩いてゆくと.....
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「おお、ここが有名な藪蕎麦!」
食事を終えて出てきたのか、粋なおねえさんの姿も見えます。
その奥に続いた行列も(笑)
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この界隈は、本当にいい雰囲気の建物がいっぱい。
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お豆腐屋さんも
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歯医者さんの建物も。
そういえば個人医院の建物って、とても古くて素敵なものが多いよね。
都内でも、横浜各所でも、こういう感じを目にします。
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神田須田町【庄之助】の庄之助最中は軍配型。
ご店主は、大相撲の行司、二十二代木村庄之助さんのご長男。
古いものには古いものの。
新しいものには新しいものの良さがある。
そこに思いがある限り。
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ところでこの辺りから神保町界隈までは、
軒並み食べ物屋さんが日祭休みらしく、
候補に挙げていたお店がぜ~~~~んぶお休みで、がっかり。
次回は絶対土曜日に行くと誓ったのでした(泣)
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古書店街を歩き。
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あちこちで目にする、解体間近の古いビルに
少しセンチメンタルになりながら、さらに歩いて。
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こんな建物を横目に見ながら。
現在、結婚式や会議などに使われる九段会館は、
もとは軍の予備役・後備役の訓練、宿泊を目的に建設され、
あの「二・二六事件」では、戒厳司令部が置かれたとか。
戦後、連合軍に接収され、1957年まで宿舎として使用された歴史を持つ。
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そして、やってきたのは、靖国神社。
「思わず頭を下げずにいられない」、そんな思いにひかれて。
私も、中に入るのは初めてだけど、
とても静かで、とても大きく、思った以上に若い人が多いのに驚きました。
この日のルート: JR秋葉原駅→神田明神→湯島聖堂→ニコライ堂→
淡路町・多町・司町界隈→神保町古書街→
靖国神社(遊就館含む)→半蔵門駅