南あわじは美しかった...。
今さらながら、【北斗の拳】(アニメ版)である。
アニマックスが観られる環境になったのと、
放送時間が仕事後にバッチリ、というのも相まって、
ハマりにハマって今最終章。
なんとなーく、の知識はありながら、
初回放送当時はすでに色々忙しいお年頃であったために、
ちゃんと観たのはこれが初めて。
大人ならでは(?)の視点、
『リュウケンはなぜジャギなんかを弟子に!?』
とか、
『自分が育てたサウザーがああなってしまうのを、師匠は見抜けなかったのか!?』
とかの素朴な疑問をぶつけられる、
ゴンザやその友人たちには申し訳ない限りだが、
私が楽しみにそれを観ているのは確かなのである。
回によって、またはシーンによって、
作画がまったく違うのに、かなりの衝撃を受けながら。
(だってー、髪の長さまで変わるんだもん。
話数も多いし、全部手作業の時代だから仕方ないんだろうけど)
ちなみに、私がぶつける疑問に答えてくれる、
(というか、答えざるを得ない)
【北斗の拳】世代のゴンザの回答は、
毎度二つ。
「世紀末ですから...」
「そういう宿星(ほし)ですから...」
こうして、朝方の我が家には、
私の南斗水鳥拳から逃げ惑うゴンザの悲鳴が響き渡るのである。
「シャーオ!!」
私は今、長い旅の途中である。
興味を持ち、楽しんでいたものが何かで繋がったとき。
「おおっ!」っとなる脳内の喜びは、相当なもので...
それは強い中毒性を持つ。
始まりは...どこだったろうか?
この旅の始まりは。
元々ミュシャ好き、アールヌーヴォー好き
=チェコ、プラハに興味を持つ。
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美輪明宏の舞台で『スラブ舞曲』を知り、
チェコ出身の作曲家ドヴォルザークに興味を持つ。
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YouTubeを漁り、ヨーヨー・マとイツァーク・パールマンの『スラブ舞曲』を見つけ、
貪り聴くと同時に、パールマンの存在を初めて知る。
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ミュシャ展のCMで流れていたチェコの作曲家スメタナの『我が祖国』に惹かれる。
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結局プラハへ行き、スメタナホールでドヴォルザークを聴く。
同時に様々な建物群や装飾を見て、「ああ、ミュシャの絵もああなるわ」と納得する、
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エミール・クストリッツァ監督の映画『オン・ザ・ミルキーロード』を観、
バルカンミュージックなるものの存在を知り、心惹かれる。
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ヨーヨー・マがシルクロードを音楽で辿る映画を観て、
民族音楽や楽器の源流・変遷に興味を持つ。
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エルミタージュ美術館を取り上げた映画を観る。
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ネット上で見つけた『ロシアビヨンド』というページで、
ロマノフ王朝最後の仮装パーティーの写真を見、
まんまそれらの衣装がミュシャの描く絵のようで驚く。
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ケーブルTVの導入で様々なドキュメンタリーを見るうちに、
ロシアおよびソ連を扱う際によく流れる、
哀愁に満ちた美しい曲に心掻き立てられる。
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ソ連を扱ったいくつかのドキュメンタリーの中に、ショスタコーヴィチが登場。
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そういえば、と、心掻き立てられた曲のタイトルを調べるうちに、
YouTubeにて、それこそがショスタコーヴィチによる
『セカンドワルツ』という曲だと知る。
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ショスタコーヴィチについて調べるうちに、彼が影響を受けた、
『クレズマー』なる、ユダヤ人たちが冠婚葬祭の際に奏でる民族音楽があるのを知る。
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さらに調べるうちに、以前興味を持ったバルカンミュージックは、
ロマたちによってもたらされた『クレズマー』の流れを汲むものと知る。
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『クレズマー』について調べるうちに、実はイツァーク・パールマンがユダヤ人で、
クレズマーの源流を訪ね、共演などもしていると知り、「おおっ!!」となる。
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今ココ。
私はどこへ向かうのだろう?(笑)
そして...
次は何に繋がるのかな♪