
今日のメニューは『じゃことキムチのパスタ』。
(オリーブオイル・にんにく・白ワイン・醤油・ポン酢を使用)
アスパラと玉ねぎを仕上げ前にさっと和えて、海苔をた~っぷり乗っけて。
つけあわせは『erima風リヨネーズポテト』
こては通常のレシピの、バターをマヨネーズに代えたもの。
そういえば『靴みがきのおじさん』を見ないなぁと、ふと思った。
懐かしいCM集を見ていたら、ふいに登場したその姿に、
「ああ、そうだ」と。
私が子供の頃には、大きな駅前などには必ず、
数人の靴みがきの姿が見えたものだったが、
彼らはいったいどこへ、なぜ、消えてしまったのだろう?

ためし掘りをしたので、日々、じゃがいも責めです(笑)
こちらは『変わりジャーマンポテト』
ベーコンは入れずに、茹でたじゃがいもを炒めながら、
塩・コショウ・ウスターソースで味つけしただけ。
街が新しくキレイになって、
彼らの使う、靴墨の染みついた、薄黒い布がそこには似合わぬと、
疎まれたのだろうか。
または、合皮の靴や、黒以外の靴、
スニーカーを履く人が増えたから.....?
ともかく、靴みがきの姿は消えてしまった。
街に溶け込んだ、あの独特の、
哀愁を帯びた背中を低く丸めた姿は、
もうどこにも見られない。

洗濯物を干しながら、ふと空を見上げると、こんな雲。
通り過ぎる鳥さんたちも忙しそうだね、この時期は。
.....いや。
そもそもあれは、子供が見た白昼夢ではなかったか。
ぽっかりと、そこだけ浮き上がるような、あの存在感は、
あまりに強烈に、子供心に何かを残した。
立ったまま、どこか偉そうに、
磨き台に片足を載せたスーツのおじさんと、
小さく縮こまり、それを磨く人の姿は、今も忘れられない。

チャリで走れば、もうノウゼンカズラが。
なぜか私はこの花を見るたび、♪花も嵐も~ 踏み越えて~♪
と、口ずさんでしまうのですが....そりゃ『愛染かつら』だって!
っちゅーか、私はいったいいくつだ!?
私たちはいつも、白昼夢を見て、
そこから何かを感じ取った。
小さく背中を丸めた靴みがきに、
街角に流れる、ちんどん屋さんの郷愁溢れるあのメロディー。
白く塗った顔と、手に手に楽器を持った、
可笑しくて哀しい、あの姿。

懐かしいおしろいばなも、咲いていました。
誰も、振り返る人もなく。
昔はこの花の周りには、子供の姿がたくさんあったものでしたね。
花の蜜を吸ったり、「落下傘」を作って遊んだり、
種を潰して「おしろい~」と言ったり。
子供用の化粧品もある現代では、そんなの誰も興味がないかな。
今の子に、『靴みがき』や『ちんどん屋さん』の話をしても、
きっと通じないだろうが。
豊かな時代に育つ彼らは、
いったいどこで、白昼夢を見るのだろうか。
靴墨の黒と、厚く塗られたおしろいの白。
.....あの、胸に迫る、どこかあったかく、哀しい情景を。