猫猿日記    + ちゃあこの隣人 +

美味しいもの、きれいなもの、面白いものが大好きなバカ夫婦と、
猿みたいな猫・ちゃあこの日常を綴った日記です

許されないこと。

2012年06月29日 12時29分59秒 | 携帯から
私の不注意で、ちゃあこを骨折させてしまった。

21年間、危険なものは手の届かない場所に、
留守中に何事かが起きてはいけないと、
旅行という旅行もせず、
細心の注意を払って暮らしてきたはずなのに…

一瞬、目を離した隙に、
うまく動かない手足で起きあがろうとして転んだらしく、
左大腿骨を折ってしまった。

高齢のため、手術も出来ず、
すでにもとから歩けないこともあって、
そのままで、痛みを薬で取りながら過ごすことになったのだが…

本当に、私は21年間、何をやってきたのだろう?

ちゃあこのために、
ちゃあこが可愛いと言いながら、
ここへ来て、
守りきってあげることが出来ないなんて…

『一瞬も目を離さない』

それは、
自分たちも食事をし、風呂に入り、家事をし、眠り、
その中では本当に難しいことだが、
それでもやはり、もっと私が注意をしていれば、
これは防げた事故だ。

いくら謝っても済まないことだが、
ちゃあこにひたすら申し訳なく、
取り返しのつかないことをしてしまったと、
あの一瞬、後ろを向いていた自分を、
一生許すべきでないと思う。

私の声は。

2012年06月19日 17時39分47秒 | 携帯から
皆様、ちゃあこと私たち家族への温かいメッセージを、
本当にありがとうございます。

おかげさまで私の声はだいぶよくなり、
ちゃあこに、普段とあまり変わらぬ調子で話しかけることが
出来るようになりました。

ちゃあこ自身は、自分の足でトイレへ行ったり、
少し起きて歩いてみたり…
疲れやすくはあるものの、
頑張っています。

どうか今日も美味しくご飯が食べられますように。

安らかな眠りに、憩えますように。

皆様もどうぞ、台風などにお気をつけ下さい。

願い。

2012年06月18日 12時39分59秒 | 猫たち

 

ちゃあこが歩けなくなったのは、
私の声が出なくなったのと、ほぼ同時だった。 

起きあがることすら、力の入らない手先足先のために困難で、
トイレには抱きかかえて連れてゆき、
水も、鼻先まで器をっていかなければ、
自由には飲めない状態だった。

先生によれば、なんでも、
腎不全がさらにすすんだことで、尿毒が筋肉にまでまわってしまい、
それが原因で四肢の麻痺や衰弱が起こっているということらしいが、
幸い、連日の輸液で、麻痺も多少は改善し、
トイレまで歩くことも、自力でお水を飲むことも、
可能といえば、可能にはなった。

が、各症状に伴う貧血もあり、
そのせいでだるいのか、トイレの帰りには

「疲れたから抱っこ~」

と鳴き、
下手をすれば面倒がって行かなかったりすることもあるので、
3時間ごとにトイレまで抱いてゆき、排泄を促してやらねばならない。

『声が出ない』あいだ、
よりによって、ちゃあこが一番心細いときに、
いつも通りの声をかけてやれない自分を、どれだけ情けなく、無力に思ったことか。

もしこのまま、ちゃんとした声がでないまま、
ちゃあこの聞き慣れた声で励まし、
安らがせてあげられないまま、旅立ってしまったら、と…

そう思うと、気も狂わんばかりだった。

仕事を休み、ただひたすらちゃあこを撫で、
共に眠り、起きて、世話を焼く日々。

それは、21年、共にいてくれた彼女に、
何がしてあげられるのか。

どうしたら、残された時間を、幸せに過ごさせてあげられるのか、

改めて見つめ直す時でもあった。

可愛いちゃあこ。

愛しいちゃあこ。

大切な大切な、
大切なちゃあこ…

この介護生活がいつまで続くかはわからないけれど、
この先、どんながことがあろうとも、
どうかちゃあこが、
苦しむようなことだけはないようにと願う。

この世が、楽しく、幸せなものであったと、
ちゃあこが最後まで思える猫生でありますようにと。

いつかは必ず来る、そのときが来るまでは。

どうか。

どうか。