国府津辺りを歩いていて気になり、飛び込んでみた『うな和』。
普段は予約でいっぱいみたいだけど、ギリ入れて「ラッキー♪」
旧東海道沿いには鰻屋が多いが。
これは、
『歩く上でスタミナが必要』というイメージと、
・水が綺麗
・材料の調達しやすさ(昔は)
・日本風である
あたりの理由で、
そのようになったのかと思う。
実際、流通の盛んな今となっては、
日本中、どこであろうと何でも手に入り、
何がどこの名物やらわからない様相でもあるが、
鰻に関しては、
前述の『水が綺麗』に、
『旧街道』『老舗』のワードが加わり、
今も人々を惹きつけてやまないのだろう。
三島の『桜家』も、歩いていて尋常じゃない良い香りに「?!」と。
ジロジロ見ていたら、表にいた受付の方が
「開店まで20分ありますが、それまで待って頂ければ並ばず入れます」
こちらも後で調べたら、いつも大行列の有名店、らしい。
で、東海道を歩いた我々も、
御多分に洩れず、
日頃は滅多に食わない鰻を4回も(!)
歩き旅の間に食ったワケだが、
立て続けに食ったおかげでひとつ、
わかったことがある。
高い鰻屋さんは、漬け物がうまい!
と。
いや!そこはオマエ鰻の味だろ!
とツッコむなかれ。
鰻なんてもんは、
極端に言えば好みの問題で、
タレの濃い薄いから、
関西風、関東風まで、
比較しようにも比較しきれず。
ただ、わかったことが、
それだった、と(笑)
賛否両論あるらしい(?)『熱田蓬莱軒』だけど、私は大好き!
三通りの食べ方でお得感たっぷり。
この歩き旅で、初めから訪れることを決めていたのはここだけ。
ボリビアカット夫妻に至っては、蓬莱軒行きたさの区間参加(笑)
高級店のソレ(添えてある漬物)は、
どれも『ちゃんとして』いて、
ついでに言えば、
山椒も『いいヤツ』だった。
あと、西に行くほどお値段優しめ、
カジュアルになってゆく印象も。
絶滅危惧種だの、
天然鰻の味の個体差だの、
お値段だの、
色々考え合わせて、
我々がまた鰻を食う日はだいぶ先、
になりそうだが、
(普段は「年に一度食うかなぁ?」くらい)
歩き旅にかこつけ、
滅多にしないことをしたからこそ、
ちょこっとだけ、
『老舗の老舗たる所以』を、
垣間見せて貰ったような気がするのである。
(この場合、ご飯のクオリティはもう、
当たり前に高い、という前提ね!)
大津から逢坂を越えるあたりに、何やら賑わいをみせる店が。
のぞいてみたら、『きんし丼』の文字に、「寄ってみる?」
基本、卵料理を好まない私も「これは美味しい!」
お値段設定も庶民的で素晴らしい。
こちら『うなきゅう巻』とビールも頼んで、二人で5000円ちょい。
なんて素敵!(笑)
箸置きも鰻、駐車場の標識も鰻、の鰻尽くしサービスに(笑)
『西』を感じる、ゴール一歩手前。