猫猿日記    + ちゃあこの隣人 +

美味しいもの、きれいなもの、面白いものが大好きなバカ夫婦と、
猿みたいな猫・ちゃあこの日常を綴った日記です

お寝坊さんの味方

2005年10月31日 22時23分17秒 | 今日のお弁当
主婦にだって、時には、眠くて眠くて仕方のない時もある(いつもだけど)。
お弁当は作りたいけど...目が開かない。
目は開いたけど...体が重い。

となれば。
この世に溢れる便利なものを使わないテはない。
安くて美味しい、簡単.....だけどちょっと体に悪そうなもの(笑)

で、今日のお弁当。

<エビ入り魚肉ハンバーグ><切り昆布ときのこの煮物><かぶの梅シソサラダ> です。

魚肉ハンバーグは99円ショップで買った、マルちゃんのもの。
厚めに切って両面焼くだけで、香ばしく美味しいお弁当のおかずになる。1本で、1センチほどの厚切りが10枚以上とれると思えば、とっても安いし。
切り昆布は
*切り昆布は綺麗に洗い、油揚げは短冊切り、きのこ(何でも良いが今回はトラさんえのき使用)は小房に分けておく。鍋にゴマ油をひき、材料をすべて炒め、だし汁、醤油、砂糖、鷹の爪を加えて煮込む。
かぶは
*かぶは8等分に切り、サッと茹でてざるにあげる。梅肉をつぶしたものに、酢、塩、砂糖を加えてドレッシングを作る。かぶ、大葉の千切り、ドレッシングをボールに入れて混ぜ合わせる。

今回切り昆布と煮た「トラさんえのき」とは、形はえのき、色はまるでなめこのようなきのこ。価格も安いし、何よりその食感がシャキシャキと楽しく、味噌汁なんかにもよくうので、もっと流通してくれると嬉しいのだけれど.....。我が家周辺にはあんまりないのが残念。
昆布の煮物ももっと煮込んで柔らかく仕上げたかったけど、どうにもこうにも15分ではね(笑)

ちなみに.....。このエビ入りハンバーグ。
ラベルには「エビ風味たっぷり」と、あったけど、私にはどこがエビ風味なのかわからなかったっす。
まあ、値段が値段だからね。

ハロウィンですにゃあ~   - イワシをくれなきゃイタズラしちゃうぞ! -

2005年10月31日 21時21分33秒 | 猫たち
昨夜のこと。
食事をした帰りに知人の働くバーへ立ち寄ると、店内がすごいことになっていた。
数人いる男性従業員のうち、一人はミニスカートのメイド姿、一人はチマチョゴリ、一人は生ビール姿(!)、一人は学ラン。
カウンターに座っている客も、魔女だったり、猿だったり.....。
普通の恰好をしているゴンザと私のほうが浮いている。

「ああそうか。ハロウィンねぇ」

そういえば、店内いたるところにかぼちゃの飾りだらけだと、ようやく気が付く。

と、なれば。
せっかくだもの。我が家のかぶりもの女王にも何かしてもらわねばなるまいと、帰宅早々、一肌脱いでもらう。

と、いうことで、ミツバチですが。

「イワシをくれなきゃイタズラしちゃうぞ~!」

いや~、ハロウィンですにゃあ~♪

「男のプレゼント」における考察

2005年10月30日 00時14分58秒 | ぶ~すか言ってやる!
昨日のログで公開した、ゴンザからのプレゼントは、最高に嬉しい、私の趣味にぴったりのものだった。
いや。私の趣味にぴったりだったというよりも、私とゴンザの美しいものに対する嗜好は以前からほとんど一緒で、だからこそ、一緒の時間を最大限、共に楽しめるのだと言ったほうがいいだろう。
例えばガレの家具しかり。昨日書いた、ミリアム・ハスケルのアクセサリーしかり。
また、我が家の床が抜けそうなほどの画集、写真集も、殆ど二人の趣味が合うものばかり。だから、互いにそれを買い求めることを無駄遣いとも思わず、転じて貯金は一向に増える気配もないが、それはそれで同じ物を同じように楽しめるのだから有難いと思わねばなるまい。そうして男女が理解しあえることなど、滅多にないことなのだから.....。

思えば、ゴンザと初めて待ち合わせをした時、私は彼がフリーダ・カーロの大ファンだということを覚えていて、タッシェンのポストカードが綴りになった小冊子をプレゼントしたのだったっけ。
それは、私がたまたまミュシャのものを買ったときに「そういえば...」とふと思い出して、<ついでに>購入したものだったが、その時は私もまだゴンザに何の感情もなく、その他何人か、ダリのものとか、ギーガーのものとか、贈った中の一人だったに過ぎなかっただけであって。
まさかその人と結婚することになるとはねぇ.....(笑)

と、ここで。女性の方なら誰もに覚えがあろうという質問をひとつ。
男性から貰ったプレゼントって、「え.....?」という微妙なものが多いって話、誰かとしたことないですか?

何かの本を読んだとき。
「普段、自分自身はとても趣味の良い服装をしている人なのに、妻にはフリルフリフリのネグリジェを贈ってきた」男の人の話が書いてあった。
またはショッキングピンクのちっちゃいパンツ(下着)とか(笑)

そういえば、私自身にもず~っと昔(かれこれ15年前)、男性から「えっ?」というプレゼントを貰った経験があって、それは、パステルっぽい黄色(!)をしたニットのボレロと、セットになったミニスカートで......。しかも全身にヨットかなんかの模様が散りばめられていたりなんかして(爆)
結局、私がそれを着ることは一度もなかったけれど(申し訳ないけど)、あれって、「こんな服装をしてくれよ」ってことだったのかな?と、今でもその真意を理解できずにいるわけで(笑)

しかし、逆の立場で考えれば、男性の気持ちもわからないではない。実際、私だって男性へのプレゼントって何が一番喜ばれるのかわからないし、(ゴンザ以外の)相手の趣味・嗜好だってはっきりわかっているとは言い難いのだから。
「男と女の間には、深くて暗い川がある」とは歌の文句であるが、やはり生き物として、野山を駆け回ってきた者と、家を守り、子供を育ててきた者の間には違いがあるわけで。

女には、男がなぜ、小さい変に凝ったライターや模型や妙に便利なナイフやらを集めるのかがわからないし、男には、なぜ、女が、滅多につけない上等なレースの下着やら、アクセサリーやら、靴やらを集めるのかがわからない。
だからこそ、相手を面白いと思い、惹かれ、共に暮らせるのだろうが、「理解」という点では、そこの所だけは、ずっとずっと平行線の上にあり続ける。
もっとも、最近の男女はもっと合理性を重視して、プレゼントなら「何が欲しい?」と聞き、答える側も「○○の××」と、的確に答えを用意しているが。

しかし、時には「へっ?」というプレゼントを貰うのも、相手のことが見えるような気がして面白い。
そこから、相手が自分にどんなイメージを抱いているのか、どうして欲しいと思っているのか、考察してみるのもまた「プレゼント」における、新たな楽しみのひとつだろうから。
ただ、プレゼントって本当に気持ちだから、例えばその人が大好きな花を1輪とかでもいいと思うんだよね。要は相手を思う気持ちだもの。

ちなみに、のろけではないが、ゴンザはプレゼントの名手だと私は思っている。
例えば、本を読むのが大好きなかつての上司には、上等な皮で出来たブックカバーに美しいしおりのセットとか。
そういえば、いつだったかの私の誕生日には、可愛らしいバッグをくれたことがあった。
それは彼曰く「ちょっと前にerimaちゃんがTVで見て、『可愛い~』って言ってたやつだよ」だそうだが、私はそのバッグを「可愛い」と言ったことはおろか、TVでそれを見たことすら、その時には忘れていた(ヒドイ女)。
しかし、彼は、私が何の気なしに言ったひと言をすかさず拾い、たった1度見たバッグから、様々なアンテナを伸ばして情報を集め、私のためにそれを手に入れてくれたのである。それは、ものすごいブランド物とかではないが、プレゼントを貰うにあたって、そんな風にして貰えることほど嬉しいことはない。
って.....結局のろけに聞こえちゃうけど。

あ、でも。ゴンザの名手っぷりにはまだ余談があって。
若くて綺麗な男の子に、ウケ狙いに意味もなく卓球のラケットとリストバンドとか、なぜか昔からの親友に京本政樹の歌うフィギュアとか(笑)、そんなのもあるんで。

さて。あなたはどんなプレゼントが欲しいですか?

国産は美味しい

2005年10月29日 22時26分02秒 | 今日のお弁当
「小豆島」と聞いて、人は何を思い浮かべるか。
あまりにも有名な壺井栄の傑作「二十四の瞳」か。
はたまた日本のオリーブ栽培発祥の地か。
かくいう私も、小豆島と聞いて思い浮かぶのはそのふたつ。
特にその、小豆島産のオリーブの新漬けの美味しさは、オリーブ好きのゴンザが「甘くないアイスクリームのようなコク」と表現するように、きめ細かく、なめらかで、特別なものだと思っているのだが.....。
このほど、小豆島産のレモンをいうのをゴンザが頂いてきてから、小豆島=特別に美味しいものの産地、という風に解釈が変わった。
いや。ついでにいえば、レモンそのものに対しても見方が変わった、と言ったほうがいいだろう。
レモンというよりは、ライムに近い形をしたそれは、まだ青く、しかし、手にとっただけで、中にどれだけの果汁が含まれているのかがわかるような、どっしりとした感触。
ひとたび包丁を入れれば、その皮の薄さと、滴り落ちる、断面からの溢れんばかりの果汁が見る者を驚かせ、またその香りときたら、何と表現していいやらわからないほどの芳しさ、さわやかさで。
その衝撃的な美味しさは、書いただけではきっと伝わらないと思うから、ぜひ一度皆さんにも、機会があったら召し上がってみて欲しい。
お酒好きなら、何がしかのカクテルなどに使えば、さぞかし上等の気分に浸れることだろう。

で、今日ならぬ昨日のお弁当。

<サイコロステーキ・レモン醤油><ザーサイとキャベツ、甘長唐辛子の炒めもの><マカロニサラダ> です。

サイコロステーキは
*ヒレ肉(安いオージービーフ)をひと口大にカット。塩コショウをしてフライパンでこんがり焼く。肉の中まで火が通って焼きあがったら、仕上げにレモン果汁をたっぷりと醤油、ポン酢少しを回しかけ、強火で肉の表面にからめ焼き付ける。
炒めものは
*キャベツはひと口大、甘長唐辛子(しし唐でも可)は斜め細切り、鷹の爪は細かく切っておく。フライパンにゴマ油をひき、鷹の爪、キャベツ、甘長唐辛子、ザーサイ(塩抜きしたものor味付けのもの)を入れて強火で炒める。味を見ながら、塩少々、中華味の素(粉末とりがらスープ)で味を調える。
*マカロニを茹で、茹で上がり前にミックスベジタブルも一緒に鍋に投入、すべてざるにあげる。ボールにマカロニ&ミックスベジタブルを入れ、酢、塩、胡椒、マヨネーズを入れて混ぜ合わせる。

サイコロステーキにからめるレモン醤油は、オージービーフの味のなさを考えて、ダシの入ったポン酢で少々味補正。国産牛であれば充分レモンと醤油だけでいけると思う。ただ、匂いや味はどうにか補正出来ても、オージービーフ特有の固さだけはいかんともし難かったので、これから改善策研究に取り組む予定。例えばおろし玉ねぎ&、砂糖をまぶすなど、色々試してみるべきかもしれない。
ザーサイは、そのまま食べるだけでは飽きてしまうので、時には野菜と炒めるのもヨシ。味に深みが加わって、相乗効果アリだし、辛めにピリリと仕上げれば、冷めても美味しく、お弁当にもぴったりの一品となる。ただ、ザーサイってすっごい塩分だから、食べ過ぎにだけは気をつけてね~!


プレゼント

2005年10月28日 23時47分15秒 | 日記
まず最初に.....。
皆さん、このたびは本当にたくさんのお祝いメッセージをありがとうございました。

ここで暖かいお言葉を下さった皆様、自らのログで私達の入籍について書いてくださり、美しい花まで贈ってくださったt-cat様、また電話・メールを下さった先輩・友人たち、花束を贈って下さったHくん(女性なのに<くん>づけで呼んでごめんよ)、この場を借りて心よりお礼を申し上げます。
本当に、本当にありがとうございました!
そして...どうぞこれからも二人と二匹をよろしくお願い致します!


さて。ここからまた通常のログに戻るが.....。
「入籍」という人生のビッグイベントがあった昨日は私の誕生日。
とはいえ、入籍の手続きやその他の雑事、オーディションやらに追われ、まったく普通に過ごしてたわけだが、実はその間にも、仕事から帰ったゴンザより、とっても嬉しいプレゼントを頂いていた。

しかしそのプレゼントのことを書く前に、私には、二人の神と、二人の女神がいることを説明しておかねばなるまい。
その神とは.....。
一人がエミール・ガレ。一人がアルフォンソ・ミュシャ。
女神のほうは、一人がマリリン・モンロー。
そして、もう一人がコスチュームジュエリーの先駆者、ミリアム・ハスケルである!のだが.....。
このほど、私がゴンザに貰ったのが、そのミリアム・ハスケルのチョーカー。

これを持つことは.....私の夢だった。

ミリアム・ハスケルのコスチュームジュエリーと私が初めて出会ったのは、数年前。
その日、ゴンザと私はみなとみらいにある展示ホールで骨董市が開かれるのを知り、冷やかし程度のつもりで出かけて行ったのだった。

広い展示ホールで開かれたそれは、「数十店が全国から集まって」という触れ込みで開催されてはいたが、その実、ガラクタがほとんどを占め、それでもそこに高い値がつき、善男善女が適当に騙されている光景がそこここに見られたものだった。
特に、工房のものですらない、遠目に見てさえ、はっきりそうとわかるガレの酷い偽物を、「これは美術館に置いてあるものとまったく同じものです」などと偽っては、何も知らないオッサンオバサンに売りつけようとしている業者には、我々は眉をひそめながらも、苦笑しつつ、早々にその骨董市を立ち去るつもりだったものである。
しかし.....。
あるショーケースの前で、私は雷に打たれたような衝撃を受けて、思わず立ち止まった。
周囲に並べてあるものとは、明らかに違う光を放つ、オーラに包まれた物体。

それこそが、ミリアム・ハスケルのアクセサリーだったのである。

それは、銀色とも、シャンパン色ともとれる、強く妖しく艶かしい色と、儚げな繊細さを極めた緻密な細工、という、対極の美で構成されていた。
頽廃的で優美、強く儚げ、夢見心地の艶かしさ。
私は、それが収められたショーケースに吸い寄せられるように歩いてゆき、一瞬にして恋におちた。

それからというものの、アンティークアクセサリーを見るたびにミリアム・ハスケルのものを探し求める日々が始まった。
ミリアム・ハスケルのことを調べるうちに、コスチュームジュエリー(人造石で出来たアクセサリー)の創始者が彼女であることも知った。
彼女が作ったバロック真珠(不揃いな形の人工真珠)が、「本物より美しい」と言われていることも、その塗料が、日本で太刀魚の鱗を集めて作られたものだということも.....。
同時にネット上でその作品を検索しては、その美しさと値段にため息をつき、さらに憧れを深めてもいった。
ああ、こんな美しいものがこの世にあるなんて......と。

そして、ついに昨年。
ゴンザから第一号のミリアム・ハスケルをプレゼントされたのである。
それは、私が憧れてやまないバロックのものではなかったが、もう少し汎用性の高そうな、象牙風+ターコイズ風のブレスレットだった。
しかし、貰ったはいいものの、もったいなくて畏れ多くて滅多に身につけず、もっぱら眺める一方で(笑)
決して手の届かない値段ではないものの、集めだしたら止まらなくなりそうで、自分でその他のものを買うこともなく...。

だから、まさかまた、ゴンザに贈られるとは思っていなかった。
この美しい、奇跡の人工物が私の手元にくるとは思っていなかった。
昨日、これを受け取ってから、何度うっとりと眺め、喜びと感嘆のため息をついたことだろう。

ちなみに、ゴンザがこれを買ったショップの方は、彼が昨年もそこでハスケルを買ったのを覚えていて、「奥様はお幸せな方ですね」と、言ったそうだが.....。
どうか、皆さんも機会があったらミリアム・ハスケルの作品を見て欲しい。
美の解釈は人それぞれだとは思うが、かのグレタ・ガルボらが、こぞってその身をハスケルの作品で飾った理由がきっとわかると思うから。
天才だけが作り出すことの出来る、「悪趣味寸前の、究極の趣味の良さ」の奇跡を。

ゴンザ、ありがとう!
ショップの方の言うとおり、本当に私は幸せ者です。