晴れ上がった空のように・・

日常の出来事や読んだ本の紹介

それでもなお、人を愛しなさい

2011年04月28日 | 
記事が追いつかなくて、あせってしまいます・・

「日輪の遺産」・・

浅田次郎らしい代表作ともいえる歴史小説で、じっくり読む機会がなかった作品の一つ。

もうずいぶん前に読まれたかたも多いと思います
太平洋戦争末期の沈みかけた日本を背景に、陸軍がマッカーサーより奪い終戦直前に隠したという、時価二百兆円の財宝。老人が遺した手帳に驚くべき真実が明らかになろうとするのだが・・

終戦まじかの陸軍の異様な雰囲気も伝わって、舞台が現代と交互に話が進みます。幻の財宝をめぐりミステリーな展開です。おもしろい!・・しかし、
宝探しの話ではなく、お国の為に命をかけて守ろうとした、「魂の記録」なのです。
本書で著者自信も述べているように・・伏線には「使命とは何であろうか~」

大いなる遺産・・まさにレガシイなんですね。
読後感がさわやかなのもやはり、浅田次郎。感動の力作でした。

うってかわって・・

「謎解きはディナーのあとで」 東川篤哉

これは本屋大賞受賞されたとかで、最近ランキング一位にもなった作品です
あまりの評判に読んでみました。
・・

お嬢様刑事とおとぼけのお坊ちゃま刑事が殺人事件に次々と遭遇。お嬢様、宝生麗子の執事がまた事件解明に一役買うのです。

コミカルで漫画チックな展開です。
若い人にはおもしろいかもしれませんね
しかし・・
私がおばさん?のせいなのか、小説ではない・・なんていうときついかも知れないけど。たぶんこのシリーズはもう読まないでしょう。

さてさて
今日のタイトルは
「それでもなお、人を愛しなさい」  ケント・M・キース著 大内博訳

これには副題がついていて、
「逆説の10ヶ条」

すばらしい本です!

珠玉の人生訓ともいうべきでしょう

今、難局に直面している私たちに勇気と希望を与えてくれます

中でも一番心に響いた、
第八章 何年もかけて築いたものが 一夜にして崩れ去るかもしれない
    それでもなお、築きあげなさい

まさに今、日本におきていることを予言するような言葉の数々・・感心することばかりです
しかしながら、最初から読んでいると、
「こんなの聖人君子じゃあるまいし、出来つこないよ~」なんて思うかもしれません。

でも・・違うんです
自分にとってそれは意味があるかないか、というただそれだけなんです。

この10ヶ条を受け入れることができれば、私は自由の身になれる?!

さっそく10ヶ条を壁に貼って毎日眺めてみようかなぁ・・