先週より、書店では「横山秀夫フェア」を展開しています。「陰の季節」「動機」
「半落ち」そして「クライマーズ・ハイ」と多くの推理小説やヒューマン作品を排出してきた、著者ですが、今回私が選んだのは「出口のない海」です。
9月16日から映画公開も予定されている、話題作です。
第二次世界大戦での、日本の特攻、「神風特攻隊」は誰もが知っていますが、「神潮特攻隊」が実在したのはあまり知られていません。
人間魚雷「回天」・・その不気味で恐ろしい響きを感じながら、ページをめくるのにそう、時間はかからなかったです。確か、靖国神社横の「遊就館」にも展示してあったのは記憶に新しいです。真っ黒で全長、15メートルくらいの大きな筒!?
これに乗って、敵艦隊に突っ込む!まさに人間爆弾です。
読んでいくうちにその、人間兵器の恐ろしさに、胸苦しさを覚えました。
甲子園で優勝投手、大学リーグでも投げる夢を持ちながらも、海軍特攻を志願した主人公「並木浩二」。郷里に残した、父母、家族、そして恋人とも別れて、それでも祖国のために命を投げ出す・・悲しい限りです。「生きていたい!」
彼の生と死の狭間における心の葛藤は、とても理解できます。しかし、結論はやはり「美化した死」に落ち着くのは、当時の軍国教育で刷り込まれていたからでしょう・・。この戦争は負ける、と彼は判っていたのに、それでも引き返せなかった・・。
まさに、終わらせるための「特攻」だったのです。
最近、戦争に関する雑誌や本をいくつか読む機会が多かったせいか、つくづく、戦争の悲惨さ、特に当時の日本国家、日本軍、の愚かしさを感じます。
本を閉じて、思わずため息がでました。・・悲壮な物語です。
「半落ち」そして「クライマーズ・ハイ」と多くの推理小説やヒューマン作品を排出してきた、著者ですが、今回私が選んだのは「出口のない海」です。
9月16日から映画公開も予定されている、話題作です。
第二次世界大戦での、日本の特攻、「神風特攻隊」は誰もが知っていますが、「神潮特攻隊」が実在したのはあまり知られていません。
人間魚雷「回天」・・その不気味で恐ろしい響きを感じながら、ページをめくるのにそう、時間はかからなかったです。確か、靖国神社横の「遊就館」にも展示してあったのは記憶に新しいです。真っ黒で全長、15メートルくらいの大きな筒!?
これに乗って、敵艦隊に突っ込む!まさに人間爆弾です。
読んでいくうちにその、人間兵器の恐ろしさに、胸苦しさを覚えました。
甲子園で優勝投手、大学リーグでも投げる夢を持ちながらも、海軍特攻を志願した主人公「並木浩二」。郷里に残した、父母、家族、そして恋人とも別れて、それでも祖国のために命を投げ出す・・悲しい限りです。「生きていたい!」
彼の生と死の狭間における心の葛藤は、とても理解できます。しかし、結論はやはり「美化した死」に落ち着くのは、当時の軍国教育で刷り込まれていたからでしょう・・。この戦争は負ける、と彼は判っていたのに、それでも引き返せなかった・・。
まさに、終わらせるための「特攻」だったのです。
最近、戦争に関する雑誌や本をいくつか読む機会が多かったせいか、つくづく、戦争の悲惨さ、特に当時の日本国家、日本軍、の愚かしさを感じます。
本を閉じて、思わずため息がでました。・・悲壮な物語です。
私たちの父親の時代に起こった恐ろしい出来事!人間の心の闇を見つめない限り、また繰り返されるのでしょう。勇気のある人間の心を持った人々が増えない限り!
60年ほど前の日本にはこんなに悲惨な現実があったことを忘れてはいけないですね。私たちは歴史から学ばなければならないと思います
それにしても、何時になったら世界から戦争がなくなるんでしょうね・・