晴れ上がった空のように・・

日常の出来事や読んだ本の紹介

影法師

2016年07月17日 | 
影法師  百田尚樹 著

泣けました~~
久々に感動の時代劇でした
2015年の作品ですが
百田尚樹・・「永遠の0」「モンスター」で話題をさらった作家さんです。
まさか、こんなにいい時代物も書けるとは、おみそれしました(*_*;

あらすじは・・

生涯の契りを誓った2人の少年。1人は異例の出世を果たし、1人は貧困のなかで朽ち果てた。
光があるから影ができるのか。影があるから光が生まれるのか。
父の遺骸を前にして泣く自分に「武士の子なら泣くなっ」と怒鳴った幼い少年の姿。作法も知らぬまま、ただ刀を合わせて刎頚の契りを交わした14の秋。それから――竹馬の友・磯貝彦四郎の不遇の死を知った国家老・名倉彰蔵は、その死の真相を追う。

江戸時代・・地方の小藩、どこも財政難で、武士も農民も生活が苦しいようすがよくわかる。
そして、身分制度にがんじがらめになっている世の中で、武士といえどもごく一部の階級しか将来はないのです。

下士と呼ばれる、低い身分の武士がどんなに優秀でも上士になることはない。
その、下士の勘一が貧しい御徒組から、なんと筆頭国家老にまで出世するのですから、驚きです

ただ、、いわゆるサクセスストーリーにとどまるのではありません

一人の男の生きざま・・それは侍として、男としての矜持でもあります。
一言でいえば・・

潔い!
最後のページをめくるとき、
ただ、ただ、感動と涙で胸が震えました

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