晴れ上がった空のように・・

日常の出来事や読んだ本の紹介

本格小説 上・下

2013年04月18日 | 
本格小説 水村美苗 著

母の遺産 で感銘を受けた作家さん、水村美苗。
やはり王道のこれを読まなくっちゃ・・

上下巻でざっと・・1000枚を超える長編です。
さすが・・格調高い文章にまたも魅せられてしまいました。

始まる前の長い、長~い話。
いつになったら、本題の「東太郎」の話になるの?といらだちを覚えながら中だるみ。
しかし、後半は一気に読める面白さです!

戦後の日本がまだ貧しかった暮らしの中で、階級社会、上流社会で生きる人たちの物語。
お女中さん、車夫、軽井沢の山荘、洋行?留学・・
映画の世界にみるようですが・・実は意外と遠い昔ではないような気がするのです。
それは、やはり少し年代は私より昔のひとだけど、母や、祖母から聞いたような懐かしさも
感じるのです。

小説のような小説?
まさに本格小説なんだ、と。

それにしても・・
まるで「嵐が丘」や、「斜陽」みたいで、ロマンを感じるのと同時に
「東太郎」の魅力にいつの間にかファンになってしまう。

おかげで
睡眠不足です。。。

今日はショックなnewsを耳にしました。
お世話になった書店が閉店になってしまったそうです。


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