晴れ上がった空のように・・

日常の出来事や読んだ本の紹介

月の満ち欠け

2017年12月27日 | 
月の満ち欠け  佐藤正午 著

第157回 直木賞受賞作品 です!

佐藤正午さんの作品はあまりなじみがなかったけど、今回一気読みでした!
面白かったです^^
物語は、「前世を記憶する子供たち」が主題になっていて、恋人に会いたいために死んでも生まれ変わり
をくりかえす輪廻転生の話。ファンタジーのようでホラーのようで、ミステリーのようで・・
東野圭吾の小説っぽい。
ぐいぐい、引き込まれる感でした。

月のように満ち欠けをくりかえし、生まれかわる。そういう意味だったのか~
やはり月は狂気を孕んでいるのです。小池真理子風にも思える。

死んでもまた会いたい!なんか究極の愛のように見えるけど、
この瑠璃という7歳の子供は前世の記憶をみにつけ愛しい恋人を探す様子は純愛?というより
私はぞっとする気味悪さを感じましたよ。

まぁ・・輪廻転生や死後の世界感をちょっと意識して読むと軽薄な恋愛小説とは一味違った
読み物になったかな

この冬、イチ押しの作品に・・
と言いたいところですが

尊敬する「葉室麟」さんが先日お亡くなりになりました。
66歳、まだまだ執筆が期待される作家さんだけにとても残念でした・

で、今年の一押しはやはり「散り椿」と「草笛物語」に決まりです

最新の画像もっと見る

コメントを投稿