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「君が代」不起立処分大阪府・市人事委員会不服申立ならびに裁判提訴当該15名によるブログです。

大阪市教育委員会 育鵬社教科書採択に向け信じられない暴挙に!

2015-08-03 19:51:07 | 教科書

子どもたちに渡すな!あぶない教科書 大阪の会のIさんからのメールを転載します。

橋下市長の意向を受けてか、大森教育委員長が子どもたちを戦争に駆り立てるためには必須とも言える育鵬社の教科書採択を志向しているとしても、あまりにも市民をバカにしたやり方です。これではだまし討ちではありませんか!この実態を多くの方々にまず知ってほしいと思います。

以下、転載~

■緊急事態です。8月5日に行われる大阪市教委の社会科の教科書採択の傍聴場所が3日の午後6時過ぎに公表されました。

何と大阪市教委は、教育委員会議の場所と傍聴会場を完全に別の場所にしてしまう前代未聞の暴挙にでました。

大阪市教育委員会HPより
教育委員会議会場 大阪市立中央図書館(地下鉄千日前線・長堀鶴見緑地線「西長堀」駅)
傍聴会場 大阪市教育センター(地下鉄中央線・JR環状線「弁天町」)
http://www.city.osaka.lg.jp/kyoiku/page/0000201751.html

■大阪市教委の対応は、教育委員会議の会場には誰一人傍聴者を入れないとんでもないものです。
大阪市教委のこれまでの傍聴は、定員10名となっていましたが、それさえ無視する内容です。
他市では、傍聴者が会場のパイを超えたときの措置として、同じ会場の別の部屋で映像を見る例はありますが、誰一人、会議の会場に入れないのは異例のことです。

大阪市教委が育鵬社採択を強行しようとしているが故に、市民の抗議の声がいっさい届かない密室で採択しようとしているのです。後ろめたいことをする連中は、市民が最も恐れていることを自ら暴露しました。

さらに許しがたいことには、この日大阪の会が会場発表発表がおくれていることを追求していた午後6時までは「まだきまっていない」と言い張り、
大阪の会メンバーが一刻も早く発表するようにと要請して帰った後、即刻HPに上げました。

これは、密室採択がわれわれから追求されることを恐れて、発表をあえて遅らせていたものと考えられます。この卑劣なやり方自体、全く許すことが出来ません。

■直ちに、この暴挙に対する抗議を大阪市教委にfax・電話を集中してください。

抗議先 大阪市教育委員会 総務部総務課 
      TEL06-6208-9079  fax06-6202-7052

■教育委員会議と傍聴の持ち方を見ると、大阪市教委は育鵬社の採択を狙っていることは明らかです。
是非とも、多くの皆さんが採択会場である大阪市立中央図書館前に駆けつけてくださり、大阪市教委に育鵬社採択反対の声を届けてください!

何としても大阪市で育鵬社の採択を阻止しましょう!!

★★★8/5大阪市採択会場前!育鵬社採択反対!アピール行動に参加してくださ
い!★★★

日時 8月5日(水)
場所 大阪市立中央図書館(大阪市教育委員会議会場前)
     地下鉄千日前線・長堀鶴見緑地線西長堀駅下車 7号出口すぐ

時間 8:30 会場前ビラまき
  9:00 大阪市で育鵬社の採択反対!アピール集会
  9:45 教育委員会議開始
        (教育委員会議終了まで集会継続)

お願い それぞれ団体・個人でプラカードやビラなどを持ってきてください。
    会場前で大いに声を上げたいと思います。
    一人でも多くの結集をお願いします。

■もしこの大阪市で育鵬社が採択されれば、
1年間で約2万人、4年間で8万人の中学生が安倍戦争法案を先取りする戦争賛美教科書
で学習することになります。
いじめやヘイトスピーチの温床をつくり出す教科書で学習することになります。
多文化共生の教育、人権尊重の教育を進める大阪市で、育鵬社を採択することをとめ
なければなりません。
そこで、全国の皆さんに心からお願いします。
引き続き以下の声を大阪市教委に集中してください。

○大阪市教委は、育鵬社教科書を採択しないでください!
○日本教育再生機構と親密な関係にある高尾教育委員を採択から外してください!
○高尾委員の疑惑を晴らすことなく、8月5日に教科書採択を強行しないでください!
○市民無視、民主主義無視の教育委員会議の強行開催に反対します!

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要請先 大阪市教育委員会 指導部 中学校教育担当
  TEL 06-6208-9187  fax 06-6202-7055
    メール 教育委員会事務局担当一覧→指導部→中学校教育担当
         →中学校教育グループ→「メール送信フォーム」から
http://www.city.osaka.lg.jp/kyoiku/soshiki_list.html

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「日の丸・君が代」問題等学習・交流会②大学では?道徳教育とは?

2015-08-03 07:05:34 | 渡部通信
大学からの報告、90歳の北村小夜さんの思い等を渡部さんの報告より掲載します。


その後、
・午前中は<東京>の「日の丸・君が代」関係の諸報告など(8人)、
・昼休みに <ジョニーHさんのミニライブ>をはさみ、
・午後からは
 <大阪>の「日の丸・君が代」関係の諸報告(7人)があり、
 <宮城><千葉><神奈川><愛知><兵庫><三重><福岡>
 からの報告の後、
 <学校教育にしのびよる自衛隊><教科書問題>
 <道徳教育><大学問題>の報告があり、
 最後に<「ひのきみ全国ネット」結成>の報告がありました。

ここでは今回はじめて<大学問題>(青山学院女子短大・清水康幸さん)の報告がありましたので、ますそれを紹介しておきます。
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最近文科省が国立大学へ「日の丸・君が代」実施を要請した。

国立大学(80校余り)で言えば、「日の丸」は70数校、「君が代」は11校で実施している。

いまや大学も国家に絡め取られるようになってきた。

国立大学は10年前に独立行政法人となり、昔とは全く変わってきた。

研究費は学長の元に召し上げられ、
研究を申請して認められなければもらえない。
すべて競争になるので学者たちはバラバラになる。

一方学長の権限は強化され、その学長を選ぶのも、学外者を含めた形になっている。

「日の丸・君が代」もお金欲しさでやるところが出てくるだろう。

というのは、この間毎年1%ずつ予算が減らされ、この10年で1割減らされた。そして種別化して重点配分するから。

最近では、まだ自由な私立大学に逃げてくる学者たちもいる。

しかし、安保法制が出てきて、憲法学者の役割、アカデミズムの役割が考えられるようになった。

「学者の会」には1万人以上が賛同している。
「日の丸・君が代」強制にも3000人以上が賛同している。いろんな大学で集会なども開かれている。

大学での学問は「全てを疑う」、「常識を信じるな」というところから始まる。

学生たちに「日の丸・君が代」の意味を聞くと殆ど知らない。

そこで、戦前の教科書で「君が代」がどう説明してあるかを示す。するとよくわかる。

またそこには「日の丸」⇒「君が代」⇒「靖国神社」の順に説明してある。

事実を知れば理解する。疑問が生じる。そこから学問は始まる。ちゃんと歴史や事実を伝えることが大事だ。
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また<道徳教育>については、
まもなく90歳の北村小夜さんが報告してくれた。
北村さんは戦前の「唱歌」と「道徳」の関係を述べ、常に音楽と「道徳」とは深い関係があることを指摘された。

その上で次のように述べられた。
「自分は、戦後ずーと抵抗してきた、それなのに
こんなことになってしまい申し訳ない、と語って来た。しかし最近は、私たちが闘ってきたからこの程度で済んでいる、現場の人が大変だ大変だと言うが、それはあなたたちが後ずさりするからじゃないの、と言うようになってきた。権力は教師の力、教育の力を知っているから攻撃してくる。彼らが恐れていることに対して、教員たちはそれに見合うだけのことをしているだろうか。」

ここでは、それ以外の発言については紹介できませんでしたが、いずれも、国会で「戦争法案」審議中に開かれた全国集会にふさわしいものだったと思います。

集会終了後、銀座デモを行いましたが、池田浩士さんと北村小夜さんはそれにも参加して下さいました。
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「日の丸・君が代」問題等全国学習交流会①池田浩士氏講演

2015-08-03 06:56:54 | 渡部通信
昨日の報告が渡部秀清さんから届きました。2回に分けて掲載します。

昨日(8月2日)、「第5回『日の丸・君が代』問題等全国学習交流会」が開かれました。(参加者147名)

集会では、午前中、池田浩士氏さん(京都大学名誉教授)の講演がありました。

テーマは<戦争する国は学校から~いま教育とファシズムを考える~>でした。これはなかなか学ぶところの多いものでしたが、ここでは特に印象に残ったことを紹介しておきます。

それは、「国家儀礼」と「ボランティア活動」は戦争に密接に関係しているということでした。
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1918年ドイツは第一次大戦に破れ、ワイマール共和国が出来た。

しかし1933年にはヒトラー政権が発足し、1935年6月にそれまでの「ボランティア労働」が法律で<義務化>された。

また同年9月にはナチ党の全国大会でユダヤ人絶滅政策が決まり、それが法制化され、1939年には第二次大戦に突入した。

日本では明治維新以降、天皇制はいちはやく軍隊と教育を掌握した。

(15年)戦争が近づくと「勤労奉仕」が<奨励>から<制度化>になった。

1937年、文部省は『農山漁村に於ける勤労奉仕』を刊行した。

1938年、夏休み5日間の勤労奉仕を実施した(「勤労動員」始まる)。

1939年、「作業」の漸次<恒久化>と<準正課>扱いになった。

1941年11月(太平洋戦争直前)、「国民勤労報国協力令」(勅令)を公布した。

ただ、日本とドイツの大きな違いは、ドイツにはワイマール憲法に基づく教育があり、そう簡単にヒトラーは学生生徒を支配できなかった。

それで「ヒトラー式敬礼」、「ヒトラー青年団(ユーゲント)」とか「アドルフ・ヒトラー学校」などをつくり青年を組織化しようとした。

その点、天皇制国家の公教育による「奉仕活動」などは日本はナチスをしのいでいた。

そしていま、日本はまた同じ道を進みつつある。
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(すでに都立高校では、2003年度に「10・23通達」を出し「日の丸・君が代」の強制を行い、2007年度から教科「奉仕」が設置され、「奉仕」が義務化されています。そうして、2013年度から自衛隊での宿泊訓練(田無工業高校)を始めました。

現在の「戦争法案」は、まさにその延長線上にあると考えられます。)

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