本日、大阪市教育委員会は多くの市民の抗議の声を無視して、戦争賛美・憲法の理念に反する育鵬社の教科書を採択しました。全国から抗議の声が起こっています。
以下は、2015年「戦争を肯定する教科書」の採択を許さない愛知県実行委員会・子どもたちに「戦争を肯定する教科書」を渡さない市民の会事務局の小野さんからの抗議です。
大阪市教育委員会は、本日、8月5日の教育委員会会議で、来年度から4年間、市立中学校と特別支援学校計約140校で使用する歴史と公民の教科書に、「戦争を肯定する教科書」である『育鵬社』版を、初めて採択しました。
★歴史は8社、公民は7社からそれぞれ選考し、いずれも教育委員6人のうち4人が「人物に焦点を当てており、わかりやすい」などとして『育鵬社』版を支持しました。
★『育鵬社』版の不採択を求める市民団体のメンバー約80人は5日、教育委員会会議が開かれた大阪市西区の市立中央図書館前で抗議活動をし、「戦争賛美の教科書の採択は撤回すべきだ」などと訴えた。(2015年08月05日 Copyright c The Yomiuri Shimbun )
大阪市市教育委員会に対し抗議の声を上げてください。
大阪市教育委員会のホームページから、「メールでの意見」に入れます。
大阪市市教育委員会に送った、大阪市教委による『育鵬社』社会科歴史・公民教科書の採択に抗議し、採択の即時撤回を要求する愛知・名古屋からの「抗議声明」を貼りつけます。
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2015年8月5日
大阪市教育委員会
教育委員長 大森不二雄 様
2015年「戦争を肯定する教科書」の採択を許さない愛知県実行委員会
代表:安川寿之輔(名古屋大学名誉教授)
子どもたちに「戦争を肯定する教科書」を渡さない市民の会
共同代表:安川寿之輔(名古屋大学名誉教授)
両事務局:名古屋市高等学校教員組合(名高教)
460-0007中区新栄1-49-10 愛知県教育会館内
TEL052-261-1117 FAX052-261-5684
大阪市教育委員会の『育鵬社』社会科歴史・公民教科書の採択に抗議し、採択の即時撤回を要求する!
本日、大阪市教育委員会は、来年度から大阪市立中学校・特別支援学校計約140校で使用する社会科歴史・公民教科書として、『育鵬社』の歴史・公民教科書を採択した。私たちは、本日の大阪市教委の『育鵬社』の歴史・公民教科書を採択に断固抗議するとともに,採択の撤回を強く要求するものである。
今回、大阪市で採択された『育鵬社』の歴史・公民教科書には,多くの問題点がある。「歴史」で、アジア・太平洋戦争の評価に限定して1点だけ確認すれば、「『自存自衛』の戦争」(234頁)として肯定するのみならず、「欧米による植民地支配からアジアの国々を解放」(236頁)する戦争として美化までしている。これは,戦後日本の原点である「ポツダム宣言」と日本国憲法の認識を真っ向から否定する立場に他ならない。
「公民」では,日本国憲法の評価について確認すれば、「国民に国防の義務がない徹底した平和主義は世界的には異例です」(56頁)とか「憲法で国民に勤労の義務を課していることは珍しく、多くの国の憲法では国防の義務を課しています」(55頁)として,戦争放棄の平和主義と基本的人権の保障を敵視し、読売新聞の古い「憲法改正についての世論調査」結果や「各国の憲法改正回数」一覧表、「主な国の憲法改正要件の比較」表を載せ(60-61頁),憲法を改正することが当たり前であるかのように思わせようとしている。
大阪市の学校教員、大多数の社会科教員の判断や教科書展示会での大阪市の父母・市民の「意見・感想」を無視して、今回、育鵬社の歴史・公民教科書を採択したことは、決して許されるものではない。
本日、大阪市教育委員会が、育鵬社歴史・公民教科書の採択したことに対し、「戦争を肯定する教科書」を子どもたちに渡してはならないと考える私たちは、断固抗議するとともに,採択の撤回を強く要求するものである。
なお、民主的な公開審議・傍聴であるべき採択会議を、今回、非公開・別会場傍聴とした大阪市教育委員会に対し、私たちは厳しく抗議するものである。
以上。
以下は、2015年「戦争を肯定する教科書」の採択を許さない愛知県実行委員会・子どもたちに「戦争を肯定する教科書」を渡さない市民の会事務局の小野さんからの抗議です。
大阪市教育委員会は、本日、8月5日の教育委員会会議で、来年度から4年間、市立中学校と特別支援学校計約140校で使用する歴史と公民の教科書に、「戦争を肯定する教科書」である『育鵬社』版を、初めて採択しました。
★歴史は8社、公民は7社からそれぞれ選考し、いずれも教育委員6人のうち4人が「人物に焦点を当てており、わかりやすい」などとして『育鵬社』版を支持しました。
★『育鵬社』版の不採択を求める市民団体のメンバー約80人は5日、教育委員会会議が開かれた大阪市西区の市立中央図書館前で抗議活動をし、「戦争賛美の教科書の採択は撤回すべきだ」などと訴えた。(2015年08月05日 Copyright c The Yomiuri Shimbun )
大阪市市教育委員会に対し抗議の声を上げてください。
大阪市教育委員会のホームページから、「メールでの意見」に入れます。
大阪市市教育委員会に送った、大阪市教委による『育鵬社』社会科歴史・公民教科書の採択に抗議し、採択の即時撤回を要求する愛知・名古屋からの「抗議声明」を貼りつけます。
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2015年8月5日
大阪市教育委員会
教育委員長 大森不二雄 様
2015年「戦争を肯定する教科書」の採択を許さない愛知県実行委員会
代表:安川寿之輔(名古屋大学名誉教授)
子どもたちに「戦争を肯定する教科書」を渡さない市民の会
共同代表:安川寿之輔(名古屋大学名誉教授)
両事務局:名古屋市高等学校教員組合(名高教)
460-0007中区新栄1-49-10 愛知県教育会館内
TEL052-261-1117 FAX052-261-5684
大阪市教育委員会の『育鵬社』社会科歴史・公民教科書の採択に抗議し、採択の即時撤回を要求する!
本日、大阪市教育委員会は、来年度から大阪市立中学校・特別支援学校計約140校で使用する社会科歴史・公民教科書として、『育鵬社』の歴史・公民教科書を採択した。私たちは、本日の大阪市教委の『育鵬社』の歴史・公民教科書を採択に断固抗議するとともに,採択の撤回を強く要求するものである。
今回、大阪市で採択された『育鵬社』の歴史・公民教科書には,多くの問題点がある。「歴史」で、アジア・太平洋戦争の評価に限定して1点だけ確認すれば、「『自存自衛』の戦争」(234頁)として肯定するのみならず、「欧米による植民地支配からアジアの国々を解放」(236頁)する戦争として美化までしている。これは,戦後日本の原点である「ポツダム宣言」と日本国憲法の認識を真っ向から否定する立場に他ならない。
「公民」では,日本国憲法の評価について確認すれば、「国民に国防の義務がない徹底した平和主義は世界的には異例です」(56頁)とか「憲法で国民に勤労の義務を課していることは珍しく、多くの国の憲法では国防の義務を課しています」(55頁)として,戦争放棄の平和主義と基本的人権の保障を敵視し、読売新聞の古い「憲法改正についての世論調査」結果や「各国の憲法改正回数」一覧表、「主な国の憲法改正要件の比較」表を載せ(60-61頁),憲法を改正することが当たり前であるかのように思わせようとしている。
大阪市の学校教員、大多数の社会科教員の判断や教科書展示会での大阪市の父母・市民の「意見・感想」を無視して、今回、育鵬社の歴史・公民教科書を採択したことは、決して許されるものではない。
本日、大阪市教育委員会が、育鵬社歴史・公民教科書の採択したことに対し、「戦争を肯定する教科書」を子どもたちに渡してはならないと考える私たちは、断固抗議するとともに,採択の撤回を強く要求するものである。
なお、民主的な公開審議・傍聴であるべき採択会議を、今回、非公開・別会場傍聴とした大阪市教育委員会に対し、私たちは厳しく抗議するものである。
以上。