大阪府教育委員会人事課長として、教員の「君が代」不起立に懲戒処分を下した人物が、今度は懲戒処取消を審議する人事委員会事務局次長になるのは、どう考えてもおかしい!!
行政は民主主義精神に基づき職務を果たせ!
私たちは、明日、人事委員会に下記の要請書を提出します。
2017年1月26日
大阪府人事委員長 様
中野伸一人事委事務局次長の辞任・異動を求める要請書
人事委員会不服申立 奥野泰孝・増田俊道・松村宜彦・野村尚・辻谷博子・梅原聡・井前弘幸・藤岡郁子
私たちは5月9日、6月9日、6月30日付の抗議・要請書で、昨年4月よりの異動で人事委員会事務局次長・任用審査課長に着任した中野伸一氏について、この異動が人事委員会の公正・中立性を損なうものであることを指摘した。
中野氏は2011年度、2012年度と大阪府教委人事課長であり、我々に「君が代不起立」を理由に懲戒処分を下した張本人である。
「実行犯が自らを裁く裁判所に身を置き、審査する立場に立つ」がごとき事態である。まして不服申立審査を業務とする担当課の課長となるとは、これほど人事委員会の業務に不適格な人物はおらず、申立人の人権を奪うものである。
私たちは6月9日付の抗議・要請書で、中野伸一氏が人事委員会事務局次長・任用審査課長に着任した異動について、人事委員会としてこの異動について不適切と考えないのか、申立人からの指摘がなければ人事委員会は黙ったまま表に出さないままでいようとしたのか、を指摘した。
この要請に対して、三木参事より「事案に関わった当該は審査事務に関わらせないとの申し合わせが以前からある」「中野氏は関わらせない」「申し合わせは今年4月、5月も適用されている」と答えた。
ところが市民請求で公開された公文書によると、4月22日付けで発送された、松村事案で証人となるべき元校長に向けた出頭依頼文書の作成に中野伸一事務局次長が決裁者として関与しているではないか。
申合せ事項の2には「原処分に関わる事案については、当該職員をその事務処理に関与させない」と書いてあるではないか。
これでは、申合せは今年4月、5月には適用されておらず、三木参事は事実を知りながら厚顔にもウソをつくことで、抗議する申立人らを黙らせようとしたことになり、まさに人事委員会の信頼は地に落ちたと言うべきである。
人事委員会の公正・中立性を確保し、信頼を回復するためには、中野伸一氏が人事委員会事務局次長の職を辞し、これを異動させる他にはない。
よって我々は、以下のことを求める
1. 中野氏は、人事委員会事務局次長の職を辞すること
2. 人事委員会は中野氏の即時異動を大阪府に具申すること
3. 原処分者中野氏が関与事案の事務処理に関わった事態に対する謝罪をすること
4.要請について、2週間を目途に下の連絡先に回答すること
要請書提出団体
「日の丸・君が代」強制反対・不起立処分を撤回させる大阪ネットワーク
奥野さんを支える叫ぶ石の会、
支援学校の君が代不起立応援団
池北「君が代」処分を撤回させる会、
松村さんを支える会
教育基本条例下の辻谷処分を撤回させるネットワーク
再任用問題(野村支援)連絡会、
井前処分を撤回させる会
梅原さんを支援する会