「日の丸・君が代」強制反対・大阪ネット通信（６/10）

～許すな！森友・加計の幕引き、「戦争する国」への教育勅語・道徳教育～
共闘の力で、共謀罪強行採決も、壊憲も阻止しよう！

14日強行採決阻止の反対行動が共謀罪成立を阻んでいます。「戦争する国」へむけ、事実を知らせない秘密法に加えて、それでも起こる市民や労働者の反対運動を監視・委縮させるための共謀罪。さらに現在の森友・加計問題では「あったことをなかったことに」し、一私人のことと言う一方でその私人のプライバシーを新聞をも使って暴き人格攻撃するなど、共謀罪の下で権力がどのように恣意的な運用をするかをまざまざと見せつけています。

噓をついていると誰もが思っていても、また調査せざるを得なくなっても、指示をした直接的証拠がないと言い逃れ、「トカゲの尻尾切り」で、そのうち世間は忘れるというわけです。

その一方で、「教育勅語の活用」も許されるとし、来年からの小学校道徳教育の教科化（再来年は中学校）、銃剣道の導入、幼稚園からの「日の丸・君が代」への敬意強制等々。子どもたちを、上の言うことには逆らわない、個人よりも国優先の「戦争する国」の国民へと教育する体制をつくろうとしています。

しかし森友に続き、加計でも国家機関内部からも反旗があがる等、粘り強い運動がジワジワとアベを追い詰めています。こうした闘いを今こそ総結集し、共謀罪もアベ政権も葬り去りましょう。

〔予定〕　　　お問合せは、山田：メール：k09059000783@docomo.ne.jp
６／11(日) 許すな！戦争する国への小学校道徳教育と教育勅語復活
―第4回枚方市民のつどい（10～12時、枚方市民会館３F第1室）
許すな不当判決！６・11集会（14時～エル南72）
12(月) 府教委前情宣（8時半～）共謀罪反対情宣（6時 梅田ヨドバシカメラ前）
14(水)佐藤さん高裁〔再任用・国賠請求〕（11時半～８４号）
共謀罪反対情宣活動（17:30～ 地下鉄・京阪淀屋橋駅周辺）
　　15(木)ピース判決（13:15～地裁1010）、森友学園裁判（15時半～202）
　 20(火) ピースおおさかリニューアル裁判〔対府〕（13時半～７３号）
７／１(土)ZAZA講座・久保井則夫さん講演会「植民地・占領地での皇民化・　
協和政策による支配」（14時～エル709）
　　 ５(水)佐藤さん「減給」裁判（11時～809号）
　　 ７(金)奥野の「君が代」裁判報告集会（18時半～エルおおさか南734）
　 13(木)佐藤さん「戒告」裁判（10時～810号）
　　　　　　D-TaC年次総会（18:45～エル）
16(日)山田さんを支える会（14時～高槻市民会館206）

教育勅語は何が問題か

本日(6月10日)付けの朝日新聞に東京「君が代」裁判の原告であり、私たちグループZAZAも裁判では何かとお世話になっている花輪さんの投書が掲載されました。

まさに「教育勅語」の問題点をズバリ明らかにされています。


「教育勅語」切り売りは無意味
無職　花輪　紅一郎　
（東京都　６７）

　「殺すな」「盗むな」「うそをつくな」「淫行するな」の四つは、仏教の五戒と旧約聖書の十戒に共通する徳目であり、万古不易の人の道の基本と言っていい。

　近頃、「教育勅語」には時代を超え、世界に通用する道徳があると持ち上げる人たちがいるが、この四つが含まれていないことをご存じだろうか。逆に、勅語の１丁目１番地である冒頭の「君への忠」をなぜ無視するのだろうか。

　教育勅語は「君への忠」から始まり、「皇運扶翼」まで一貫した徳の体系の中に他の徳目を組み込む構造になっている。「兄弟仲良く」したり「学を修め」たりするのは何のためか、究極の目的を抜きに個々の徳を切り売りしても意味はない。勅語の核心は、すべては君のために命をなげうつ忠誠心を持った人になることだ。そこに「殺すな」や「盗むな」は入り込む余地はなかったのだ。

　もし人命尊重や略奪禁止を掲げていたら、侵略戦争や日本兵の残虐行為はなかっただろう。人の道の基本を抜きに、天皇への忠誠心のみを求めた勅語の過ちは戦後反省したはずだ。私は高校で倫理を教えていた。道徳に「殺すな」「うそをつくな」は欠かせない。