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「君が代」不起立処分大阪府・市人事委員会不服申立ならびに裁判提訴当該15名によるブログです。

「南京大虐殺から75年  侵略の歴史にどう向き合うか」 12.8集会に参加して

2012-12-09 20:10:13 | 当該から

※ZAZAの一員である山田肇さんからの投稿です。

 

「南京大虐殺から75年  侵略の歴史にどう向き合うか」 12.8集会に行って来ました。
 
南京大虐殺の幸存者(生存者)である夏淑琴(シア・スーチン)さんが、
遥か中国から来られ、南京大虐殺の証言を聞きました。
 
夏淑琴(シア・スーチン)さんは、南京大虐殺のあった1937年には8才。
当時、祖父母・父母・5人姉妹の9人家族。
1937年12月13日、朝食を終えた頃、日本兵が家になだれ込んだ。
家の中へかけこもうとした父は、銃殺された。
母は机の下にかくれていた。その母は1才の妹を抱いていた。
日本兵は、母を見つけて、引きずり出し、1才の妹を取り上げ、庭にたたきつけ殺した。
母は服を引き裂かれ、机の上で強姦され、その後、殺された。
祖父母は5人の姉妹を机の下にかくした。
それを見つけた日本兵は、祖父母の頭を撃ち、殺した。脳みそが散乱した。
15才の姉を引きずり出し、服を引き裂き、強姦した。そして、殺された。
13才の姉も引きずり出され、強姦され、殺された
夏淑琴(シア・スーチン)さんは恐くて大声で叫んだら、銃剣で3カ所刺されて、気を失った。
どれほどの時間がたったのか、4才の妹の泣き声に気づく。
6つの死体の上を這うようにして、妹のために食べ物をさがした。
なべの底のおこげを食べ、生水を飲んで生き延びた。
昼は庭で日本兵が動き回るので、じっと隠れていて、夜に食べ物をさがした。
死体のそばで、夜だけ、おこげを食べて、10日間過ごした。
10日めごろ、老人堂(ホーム)の老人達が見つけてくれた。
 
こんなことは思い出したくない。忘れたい。
だが、1998年に歴史改竄して、私が「にせ者だ。」という本を出した学者がいた。
(東中野修道と松村俊夫)
私はにせ者だと言われたことで、もう一度深く傷つけられた。
二度と、こんなことが起こらないようにしてほしい。
天皇制におかされた軍国主義がやった南京大虐殺。
私の体験、話を心にとめて、平和と友好のために努力してほしい。
これが、夏淑琴(シア・スーチン)さんの話でした。
 
この夏淑琴(シア・スーチン)さんの話から眼をそむけてはいけない。
この事実を、日本人は知らなければならない。自分は、そのあと生まれてきたとしても。
歴史を改竄して、なかったことにすることはできない。
自虐史観だと言って、日本軍がやった南京大虐殺の史実にふたをすることはできない。
そんなことをしたら、二つも悪行と罪を重ねることになる。
この史実を知り、また、この事実を見つめることからしか、現在も未来も始まらない。
 
夏淑琴(シア・スーチン)さんの目の前で、父が殺され、祖父母が殺され、
母と2人の姉が強姦され、殺された。
自分の母が、自分の姉が、強姦され殺されたら、どう思うか、どうするか
わが娘が強姦され、わが子が殺されたら、どう思うか、どうするか
それをやった張本人を許さない。誰しも、そう思うだろうと思います。
まして、天皇の国の軍隊の兵士がやったことであれば、
その天皇と、その国は絶対許さない。それを忘れない。
南京で虐殺された30数万人の中国人
日本軍に村を焼かれ、食べ物を盗られ、親兄弟を殺された2000万人の中国人
そして、7人の家族を目の前で殺された夏淑琴(シア・スーチン)さんの
怒りと恨みと悲しみを思う時、
私は『日の丸』を掲げ、『君が代』で起立・斉唱することはできません。
天皇ヒロヒトと天皇制の国と軍隊は許せません。
だが、未だに、この日本という国は、その責任をとらず、反省も謝罪もしていません。
その張本人の戦犯、天皇ヒロヒトを断罪せず、「象徴」として生き延びさせて、今に至っています。
何と恥ずかしいことでしょうか。何と情けないことでしょうか。
不正義と悪がのさばる日本であっていいはずがありません。
良心と正義が通る世の中にしないといけないと思います。
 
暴力はだめ。弱い者いじめをするな。人の心を傷つけるな。
悪いことをしたら、それを反省し、謝って、二度とやらないと心に決めて、初めて、前を向いて歩け出せる。
これが、子どもたちに言ってきたことです。
子どもたちに言ってきたことを、自分がやるのは、教師として、人間として、当たり前のことです。
だから、私は、卒業式の『君が代』で、職務命令が出ましたが、
それは、ささやかな抵抗ではありますが、堂々と座りました。
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