『はだしのゲン』映画会が近づいてきました。
12月18日(日)14:00~ 高槻市民会館305号室
(山田さんを支える市民の会主催)で行います。
今年は『はだしのゲン』第3部「ヒロシマのたたかい」の映画です。
山田さんを支える市民の会では、
2013年、松江市で『はだしのゲン』のマンガが
図書館から撤去され、子どもたちから隠されようとして以来、
戦争と原爆の真実を伝え、
二度とくり返してはならないと訴え、
また、子どもたちに「麦のようにたくましく」生きることを
『はだしのゲン』のマンガで表現された
中沢啓治さんの遺志を受けつごうと
12月19日の中沢啓治さんの命日の前後に、
毎年、『はだしのゲン』映画会を行ってきました。
その『はだしのゲン』映画会は、今年で4回め。
今年は、第3部「ヒロシマのたたかい」の映画です。
都合がつきましたら、ぜひ、ご参加下さい。
Blog
『ブラックボードに義』
http://blogs.yahoo.co.jp/yamada55132
大阪での「君が代」不起立処分による「再任用不合格」(「君が代」解雇)裁判の初の判決です。
多くの傍聴をお願いします。
再雇用拒否国家賠償裁判 12・12判決に結集を!
日時 12月12日(月)午後1時10分
場所 大阪地裁 809号法廷
判決後の報告集会
時間 午後2時~4時
場所 大阪弁護士会館 510号室
内容 弁護団から判決報告、原告から決意表明、ほか
こちらにもご参加よろしくお願いします!!
多くの傍聴をお願いします。
再雇用拒否国家賠償裁判 12・12判決に結集を!
日時 12月12日(月)午後1時10分
場所 大阪地裁 809号法廷
判決後の報告集会
時間 午後2時~4時
場所 大阪弁護士会館 510号室
内容 弁護団から判決報告、原告から決意表明、ほか
こちらにもご参加よろしくお願いします!!
危ない教科書を子どもにわたすな大阪の会からのお願いです。
大阪の会は12月7日(水)の大阪市会教育子ども委員会に陳情書を提出しました。
昨年の採択における市民アンケートの不正をめぐる外部監察チームの調査の結果はまだ出ておらず、12月7日の教育子ども委員会に報告されるのかも今のところ不明です。しかし、来年は小学校道徳教科書の採択があり、昨年のような採択を絶対許さないためにも採択方式の改善を求める陳情書を早めに提出することにいたしました。
陳情書の採択をかちとるためにも多くの皆さんの傍聴をお願いいたします。
12月7日(水)午後1時~
大阪市役所8階 (12時30分抽選)
二つの陳情書です。
■大阪市の教科書採択方式の 2 点の改善に関する陳情書
[陳情趣旨]
大阪市では昨年の中学校教科書採択において、「市民アンケートをめぐる疑惑」が発覚し、外部 監察チームの調査を受けるに至りました。その調査結果はまだ報告されていませんが、採択過程 について、以下の 2点の改善を求めます。
(1) 市民アンケートの集計方法について 昨年の採択において市教委は、育鵬社への賛否のみを集計し、7割が育鵬社支持であるな どの報告を行いました。しかしその「支持」は、フジ住宅による多重投票によって不正に 作られたものでした。そもそも市民アンケートにおいて多重投票を防ぐことは難しいため、 従来はアンケート結果を採択の資料として採択会議において報告するようなことを大阪 市はしてきませんでした。昨年のようなやり方は異例中の異例ともいえるようなことであ り、大阪市教委に市民から不信の目が向けられる最大の原因ともなりました。今後はこのようなことがないように、市民の多様な意見が伝わるような集計方法を工夫すべきです。
(2) 校長をはじめとする学校現場の意見を参考にすることについて 昨年の教科書採択会議において会議の冒頭、大森教育委員長は現場からの「推薦順位や優 劣が示されていない答申を参照」して、「教育委員会の権限と責任のもとで」採択すると 明言しました。しかし文科省の小松親次郎初等中等教育局長は、平成 27 年 4 月 22 日の 国会文部科学委員会において「教育委員会の権限と責任において採択を行うよう指導して いる」としつつも同時に、「必要な専門性を有し、児童生徒に対して直接指導を行う教員 が果たす役割は決して小さくない」、「調査研究の結果として何らかの評定を付し、それも 参考に教科書の採択を行うことが不適切だというものではない」と答弁しています。これ は教科書にはそれぞれ長所と短所があり、児童生徒の実態との関係で学校現場としてさま ざまな意見がありうることを示しています。したがって今後は、校長をはじめとする学校 現場の意見を参考にしつつ、教育委員会が適正に採択するようにしてください。
[陳情項目]
1.市民アンケートの集約において特定の教科書の数値化はやめ、市民の多様な意見内容がわか るような集計方法にあらためてください。
2.採択過程には校長をはじめとする学校現場の意見がわかるように、学校意見は少なくとも各 教科書の長所と短所が明確にされるような形式にしてください。
以上
■大阪市の教科書採択方式の 3 点の改善に関する陳情書
[陳情趣旨]
昨年の中学校教科書の採択においては、数々の問題が生まれ多方面から指摘されました。来年 度は小学校の道徳教科書の採択があり、その後も毎年教科書の採択がおこなわれます。公正・公 平という採択の原則を守るため、以下の 3 点の改善を求めます。
(1) 採択の公正・適正さを確保するための倫理規定について 昨年の採択においては、全国の採択区において公正・公平な採択に疑義がもたれ、そのた め文部科学省は本年 6 月 20 日、「義務教育諸学校の教科用図書の無償措置に関する法律 施行規則の一部を改正する省令」を出しました。この「省令改正」の趣旨は、「教科書発行 者その他の教科書採択に直接の利害関係を有する者の不公正な行為があったと認められ る場合・・・いわゆる採択替えを行うことができる」というもので、やり直しの条件につ いても細かく定義されました。しかし、膨大な時間と力を使って行った採択のやりなおし
は本来避けるべきことであり、あらかじめ疑義を防ぐため、教科書採択に関する厳しい倫 理規定を作る必要があるのではないでしょうか?「李下に冠を正さず」という言葉もあり ます。市民から疑惑を持たれないため、具体策の策定を求めます。
(2) 採択区の縮小について 大阪市では、地域の実態に合わせて行政をおこなうため、区への権限譲渡をおこなってき ました。しかし教科書採択においては、逆に平成 26 年度に採択区が 8 区から 1区に変更 され、大規模化されました。そのため、大阪市内 24 区のすべてを特定の教科書会社が総 取りできることになり、教科書会社や印刷会社が莫大な利益を奪い合う不正の温床を醸成 してきた面があります。教科書アンケートをめぐる不正もその一つであったと考えられま す。したがって、今後は採択区を是正し複数化することを求めます。
(3) 採択会議の直接傍聴を保障することについて 昨年の採択会議において、採択会場から傍聴者を完全に締め出し、市民はかなり離れた会 場で中継を見ることしかできませんでした。「傍聴」とは、議会においても裁判において も、直接視聴することを意味しており、昨年大阪市教委がおこなったことは基本的人権の 侵害以外の何ものでもなく、市教委自身の定めた傍聴規則にある10名の傍聴の保障規定 にも違反しています。従来、大阪市教委は教科書採択のような市民の関心の高い議題に際 しては、できるだけ多くの市民が傍聴できるよう便宜を図ってきました。また府内各市においても、採択会議には特別な配慮をおこなう市が年々増えてきています。傍聴については従来の形に戻すことを求めます。
[陳情項目]
1.教科書採択に関する倫理規定を策定してください。
2.採択地区を現在の 1区から複数区へと変更してください。
3.市民の教科書採択会議の傍聴を最大限保障するようしてください。
以上
大阪の会は12月7日(水)の大阪市会教育子ども委員会に陳情書を提出しました。
昨年の採択における市民アンケートの不正をめぐる外部監察チームの調査の結果はまだ出ておらず、12月7日の教育子ども委員会に報告されるのかも今のところ不明です。しかし、来年は小学校道徳教科書の採択があり、昨年のような採択を絶対許さないためにも採択方式の改善を求める陳情書を早めに提出することにいたしました。
陳情書の採択をかちとるためにも多くの皆さんの傍聴をお願いいたします。
12月7日(水)午後1時~
大阪市役所8階 (12時30分抽選)
二つの陳情書です。
■大阪市の教科書採択方式の 2 点の改善に関する陳情書
[陳情趣旨]
大阪市では昨年の中学校教科書採択において、「市民アンケートをめぐる疑惑」が発覚し、外部 監察チームの調査を受けるに至りました。その調査結果はまだ報告されていませんが、採択過程 について、以下の 2点の改善を求めます。
(1) 市民アンケートの集計方法について 昨年の採択において市教委は、育鵬社への賛否のみを集計し、7割が育鵬社支持であるな どの報告を行いました。しかしその「支持」は、フジ住宅による多重投票によって不正に 作られたものでした。そもそも市民アンケートにおいて多重投票を防ぐことは難しいため、 従来はアンケート結果を採択の資料として採択会議において報告するようなことを大阪 市はしてきませんでした。昨年のようなやり方は異例中の異例ともいえるようなことであ り、大阪市教委に市民から不信の目が向けられる最大の原因ともなりました。今後はこのようなことがないように、市民の多様な意見が伝わるような集計方法を工夫すべきです。
(2) 校長をはじめとする学校現場の意見を参考にすることについて 昨年の教科書採択会議において会議の冒頭、大森教育委員長は現場からの「推薦順位や優 劣が示されていない答申を参照」して、「教育委員会の権限と責任のもとで」採択すると 明言しました。しかし文科省の小松親次郎初等中等教育局長は、平成 27 年 4 月 22 日の 国会文部科学委員会において「教育委員会の権限と責任において採択を行うよう指導して いる」としつつも同時に、「必要な専門性を有し、児童生徒に対して直接指導を行う教員 が果たす役割は決して小さくない」、「調査研究の結果として何らかの評定を付し、それも 参考に教科書の採択を行うことが不適切だというものではない」と答弁しています。これ は教科書にはそれぞれ長所と短所があり、児童生徒の実態との関係で学校現場としてさま ざまな意見がありうることを示しています。したがって今後は、校長をはじめとする学校 現場の意見を参考にしつつ、教育委員会が適正に採択するようにしてください。
[陳情項目]
1.市民アンケートの集約において特定の教科書の数値化はやめ、市民の多様な意見内容がわか るような集計方法にあらためてください。
2.採択過程には校長をはじめとする学校現場の意見がわかるように、学校意見は少なくとも各 教科書の長所と短所が明確にされるような形式にしてください。
以上
■大阪市の教科書採択方式の 3 点の改善に関する陳情書
[陳情趣旨]
昨年の中学校教科書の採択においては、数々の問題が生まれ多方面から指摘されました。来年 度は小学校の道徳教科書の採択があり、その後も毎年教科書の採択がおこなわれます。公正・公 平という採択の原則を守るため、以下の 3 点の改善を求めます。
(1) 採択の公正・適正さを確保するための倫理規定について 昨年の採択においては、全国の採択区において公正・公平な採択に疑義がもたれ、そのた め文部科学省は本年 6 月 20 日、「義務教育諸学校の教科用図書の無償措置に関する法律 施行規則の一部を改正する省令」を出しました。この「省令改正」の趣旨は、「教科書発行 者その他の教科書採択に直接の利害関係を有する者の不公正な行為があったと認められ る場合・・・いわゆる採択替えを行うことができる」というもので、やり直しの条件につ いても細かく定義されました。しかし、膨大な時間と力を使って行った採択のやりなおし
は本来避けるべきことであり、あらかじめ疑義を防ぐため、教科書採択に関する厳しい倫 理規定を作る必要があるのではないでしょうか?「李下に冠を正さず」という言葉もあり ます。市民から疑惑を持たれないため、具体策の策定を求めます。
(2) 採択区の縮小について 大阪市では、地域の実態に合わせて行政をおこなうため、区への権限譲渡をおこなってき ました。しかし教科書採択においては、逆に平成 26 年度に採択区が 8 区から 1区に変更 され、大規模化されました。そのため、大阪市内 24 区のすべてを特定の教科書会社が総 取りできることになり、教科書会社や印刷会社が莫大な利益を奪い合う不正の温床を醸成 してきた面があります。教科書アンケートをめぐる不正もその一つであったと考えられま す。したがって、今後は採択区を是正し複数化することを求めます。
(3) 採択会議の直接傍聴を保障することについて 昨年の採択会議において、採択会場から傍聴者を完全に締め出し、市民はかなり離れた会 場で中継を見ることしかできませんでした。「傍聴」とは、議会においても裁判において も、直接視聴することを意味しており、昨年大阪市教委がおこなったことは基本的人権の 侵害以外の何ものでもなく、市教委自身の定めた傍聴規則にある10名の傍聴の保障規定 にも違反しています。従来、大阪市教委は教科書採択のような市民の関心の高い議題に際 しては、できるだけ多くの市民が傍聴できるよう便宜を図ってきました。また府内各市においても、採択会議には特別な配慮をおこなう市が年々増えてきています。傍聴については従来の形に戻すことを求めます。
[陳情項目]
1.教科書採択に関する倫理規定を策定してください。
2.採択地区を現在の 1区から複数区へと変更してください。
3.市民の教科書採択会議の傍聴を最大限保障するようしてください。
以上
11月26日は、グループZAZA連続講座、池田浩士さん講演会
『ファシズムとボランティア ~自発性から総動員へ~』
第4回“天皇制日本の「勤労奉仕」と「総活躍社会」
―自発性の動員と強制、そして一億国民が戦争を支える・・・でした。
110名余の参加者で、今回も大盛況でした。
参加いただいた方々、ありがとうございました。
前回、第3回目の講演で池田浩士さんは、ナチスは1933年1月30日に政権をとると、ヴァイマール共和国のボランティア(自発性)労働をそのまま継承し、積極的に活用したが、「戦争する国」作りと侵略戦争の遂行の中で、ボランティア労働は「労働奉仕」として義務化され、「戦力・労働力」として活用され、その過程は同時に「生きる価値のない存在」とされた人たちの抹殺であったことを明らかにされましたが、今回は、天皇制国家の日本では、「自発性から総動員へ」は、どのように進んだかのお話でした。
1931年満州事変→1932年「満州国建国」以後「割烹着にタスキがけ」の「国防婦人会」の自主的な「国防献金」運動、そして、農林省が「自発的な相互扶助」を古来からの「勤労奉仕」だと位置付け、文部省が小学生から「勤労奉仕」を正課とし(1938年)やがて「勤労奉仕」が「国民」の義務とされ(1941年)、こうやって「大東亜戦争」は勤労奉仕に支えられて遂行されていくことになった。
それを支えた御用学者と革新官僚・・・下松桂馬、近藤春雄、菊池春雄、森戸辰男は「ドイツの労働奉仕」を研究し、それを推奨した。とりわけ森戸辰男は「翼賛運動」と結びつけて「自発性の組織化」を考えた。彼らは失業対策・経済政策をこえて、「労働奉仕」の精神的意味づけをした。それは日本では「勤労奉仕」・・・「治天下(天の下しろしめす)天皇に仕える」のが「勤」であり、天皇に奉仕する「勤労」は喜びだと言った。
関東軍、拓務省、加藤完治らが一体となっての「満州農業移民」これは、「戦争する国」の国策であり、ボランティア(自発性)として強要された。「満蒙開拓団」「満蒙開拓青少年義勇軍」「報国農場」「分村移民」として、送り出された在満開拓団は約27万人。侵略の手先として送り出され、何人が生きて帰れたか。究極のボランティアとしての「大陸の花嫁」・・・1938年から大々的な募集
ここで、池田浩士さんは当時歌われた3つの歌を聞かせてくれた。
「万歳ヒトラーユーゲント」・・・これは何と北原白秋の作詩。題名そのものの歌詞。
「我らは若き義勇軍」・・・「祖国のためぞ 鍬とりて」「見よ共栄の光あり」
「大陸行進曲」・・・「輝く日の丸に 四億の民とむつまじく 君が代歌う日は今だ」
「日の丸」と「君が代」が何であるかを示す動かぬ証拠だと池田浩士さんは言われた。
「日の丸」と「君が代」は侵略戦争の旗と歌だという歴史の真実がここにもある!
内藤裁判長はこの歴史の真実を見よ!そして、憲法19条の思想・良心にてらして自らの良心に従って、判決を書け!と叫びたい。
いや、そもそも裁かれるのは私たちではなく、職務命令で「君が代」を強制するという「非行」と「教育に対する信用失墜行為」をなした府教委・高槻市教委だ!
私たちの「君が代」不起立は歴史の真実に根ざした良心の叫びだ!と言いたい。
そして、「万歳ヒトラーユーゲント」の歌を歌ったということは、
ナチスの「人道に対する犯罪」に私たちは責任があると、池田さんは言われた。
さらに、強要された自発性の「海外進出」
「特攻隊」志願もまたボランティアだった。
満州に「学生義勇軍」が送られ、かつての東大セツルメントの穂積重遠も実施計画を立てた。
「興亜青年勤労報国隊」も「勤労奉仕」の一つとして「満州」に送られた。
そして、朝鮮人強制連行も「自由徴募」から始まり、やがて強制連行へ。
満鉄の線路を守るための「愛路村」というボランティア・・・と言いながら拒否できない強制
かくて、「善意と自発性はどこまで行ったのか?」
ボランティアの呼びかけに応じて参加する→それが企画され→誘導され→やがて管理統制の下におかれ→最後に義務化された。
私たちの自発性と善意が「戦争する国」では義務化され強制されていった。
命令されて戦争を支え加担するのは拒否する。
そして、自発的に戦争を支えるのは真っ平だ!
戦争はすでに「日の丸」「君が代」から始まっている。
「日の丸」「君が代」そして、それと結びついた天皇制反対の闘いを!
グループZAZA 山田肇
Blog
『ブラックボードに義』
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『ファシズムとボランティア ~自発性から総動員へ~』
第4回“天皇制日本の「勤労奉仕」と「総活躍社会」
―自発性の動員と強制、そして一億国民が戦争を支える・・・でした。
110名余の参加者で、今回も大盛況でした。
参加いただいた方々、ありがとうございました。
前回、第3回目の講演で池田浩士さんは、ナチスは1933年1月30日に政権をとると、ヴァイマール共和国のボランティア(自発性)労働をそのまま継承し、積極的に活用したが、「戦争する国」作りと侵略戦争の遂行の中で、ボランティア労働は「労働奉仕」として義務化され、「戦力・労働力」として活用され、その過程は同時に「生きる価値のない存在」とされた人たちの抹殺であったことを明らかにされましたが、今回は、天皇制国家の日本では、「自発性から総動員へ」は、どのように進んだかのお話でした。
1931年満州事変→1932年「満州国建国」以後「割烹着にタスキがけ」の「国防婦人会」の自主的な「国防献金」運動、そして、農林省が「自発的な相互扶助」を古来からの「勤労奉仕」だと位置付け、文部省が小学生から「勤労奉仕」を正課とし(1938年)やがて「勤労奉仕」が「国民」の義務とされ(1941年)、こうやって「大東亜戦争」は勤労奉仕に支えられて遂行されていくことになった。
それを支えた御用学者と革新官僚・・・下松桂馬、近藤春雄、菊池春雄、森戸辰男は「ドイツの労働奉仕」を研究し、それを推奨した。とりわけ森戸辰男は「翼賛運動」と結びつけて「自発性の組織化」を考えた。彼らは失業対策・経済政策をこえて、「労働奉仕」の精神的意味づけをした。それは日本では「勤労奉仕」・・・「治天下(天の下しろしめす)天皇に仕える」のが「勤」であり、天皇に奉仕する「勤労」は喜びだと言った。
関東軍、拓務省、加藤完治らが一体となっての「満州農業移民」これは、「戦争する国」の国策であり、ボランティア(自発性)として強要された。「満蒙開拓団」「満蒙開拓青少年義勇軍」「報国農場」「分村移民」として、送り出された在満開拓団は約27万人。侵略の手先として送り出され、何人が生きて帰れたか。究極のボランティアとしての「大陸の花嫁」・・・1938年から大々的な募集
ここで、池田浩士さんは当時歌われた3つの歌を聞かせてくれた。
「万歳ヒトラーユーゲント」・・・これは何と北原白秋の作詩。題名そのものの歌詞。
「我らは若き義勇軍」・・・「祖国のためぞ 鍬とりて」「見よ共栄の光あり」
「大陸行進曲」・・・「輝く日の丸に 四億の民とむつまじく 君が代歌う日は今だ」
「日の丸」と「君が代」が何であるかを示す動かぬ証拠だと池田浩士さんは言われた。
「日の丸」と「君が代」は侵略戦争の旗と歌だという歴史の真実がここにもある!
内藤裁判長はこの歴史の真実を見よ!そして、憲法19条の思想・良心にてらして自らの良心に従って、判決を書け!と叫びたい。
いや、そもそも裁かれるのは私たちではなく、職務命令で「君が代」を強制するという「非行」と「教育に対する信用失墜行為」をなした府教委・高槻市教委だ!
私たちの「君が代」不起立は歴史の真実に根ざした良心の叫びだ!と言いたい。
そして、「万歳ヒトラーユーゲント」の歌を歌ったということは、
ナチスの「人道に対する犯罪」に私たちは責任があると、池田さんは言われた。
さらに、強要された自発性の「海外進出」
「特攻隊」志願もまたボランティアだった。
満州に「学生義勇軍」が送られ、かつての東大セツルメントの穂積重遠も実施計画を立てた。
「興亜青年勤労報国隊」も「勤労奉仕」の一つとして「満州」に送られた。
そして、朝鮮人強制連行も「自由徴募」から始まり、やがて強制連行へ。
満鉄の線路を守るための「愛路村」というボランティア・・・と言いながら拒否できない強制
かくて、「善意と自発性はどこまで行ったのか?」
ボランティアの呼びかけに応じて参加する→それが企画され→誘導され→やがて管理統制の下におかれ→最後に義務化された。
私たちの自発性と善意が「戦争する国」では義務化され強制されていった。
命令されて戦争を支え加担するのは拒否する。
そして、自発的に戦争を支えるのは真っ平だ!
戦争はすでに「日の丸」「君が代」から始まっている。
「日の丸」「君が代」そして、それと結びついた天皇制反対の闘いを!
グループZAZA 山田肇
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