思い立って8月3日と4日に福島県北部にある吾妻山の一切経山と吾妻小富士に行って来ました。吾妻山は福島県と山形県の県境上を東西に広がる大きな山塊で、その東端に一切経山と吾妻小富士があります(この二つの山とそれに続く家形山は福島県に属しますが)。
吾妻山は全体としては火山が生成したもので比較的年代が古く、今はたおやかで緑で覆われた山々が殆どです。しかし、一切経山は今も噴煙を上げ、吾妻小富士は噴火したままの姿を留めています。
(1)吾妻小富士の火口の縁からみた一切経山です。
写真中央左に火口があり、今も噴煙を上げています。1893年には大噴火がありました。現在は噴火警戒レベル1ですが、2015年、16年はレベル2だったそうです。
一切経山の山頂はこの写真では見えませんがこの奥にあります。写真下の駐車場がある地点は浄土平と言い、標高は1580mです。レストハウス、ビジターセンター、天文台等があります。一切経山の最高地点の標高は1948.8mで、浄土平から写真左手方向に火口を迂回して登ります。
(2)一切経山山頂近くから見えた五色沼です。
一切経山の山頂は広く、山頂の北側急斜面直下に五色沼があります。この斜面はとても急で、油断をすると滑落しそうでこれ以上進めません。登頂時は雨が降りましたが、雲の切れ目に写真が撮れました。
空の色を反映して湖面の色が変わるので五色沼と呼ばれているのですが、最近は「魔女の瞳」という別名もあります。写真左側の五色沼の縁の尾根の奥に山頂が水平な山が見えますが、家形山です。ここを西に進むと吾妻山の縦走路です。
(3)浄土平の駐車場からみた吾妻小富士です。
写真中央に見えるジグザグの登山路を登ります。登りついた所が火口周辺では一番低い部分です。駐車場から火口1周して所要約1時間のコースです。火口周辺の最高部はこの写真では見えません。最高部は写真奥にあり、標高1707mです。浄土平が1580mですから、標高差127mです。
浄土平駐車場から近く、上り下りと火口一周で1時間程度ですから、レジャー着で、装備無しの観光客も登って来ます。私は浄土平には何度も来ていて、この山なら何時でも登れると思っていましたが、何時でもと言ってはいられない歳になったので、この機会に登って置こうと思い立った次第です。
(4)吾妻小富士の火口部です。
浄土平から登り切った地点で撮りました。東小富士の火口を見たのはこれが初めてです。写真中央左の高い地点が最高地点だと思います。火口を時計と反対回りで一周しました。この山は水はけのよい地質なのでしょうね、水が溜まらず火口湖はありません。吾妻小富士とはよく言ったもので、山容は小さくした富士山の上部を切り取って張り付けたような感じがします。
(5)3日泊まった高湯温泉の旅館玉子湯の湯屋の一つです。
高湯温泉は福島市街の西方向を吾妻山に向かった途中の斜面にあります。標高は750mと比較的高いので高湯と名付けられたのだと思います。数軒の温泉宿が並ぶ温泉郷で、玉子湯はその中核的存在です。
写真に見える川が作った谷あいの左岸に5階建ての建物があり、左岸の道路から見ると2階建てのように見えるのですが、実は4階と5階であり、4階の入り口、ロビーの下に3階分の客室があります。私の部屋は2階にあり、その部屋からこの写真を撮りました。
写真にある湯屋は、昔の温泉小屋を再現したようなもので、この湯屋には木造の温泉浴槽があるだけで洗い場がなく、入ってすぐに脱衣場があり、その隣が浴槽になっています。この谷川沿いにこのような藁葺き小屋が幾つか並んで、他の小屋は露天風呂の脱衣場になっています。洗い場のある大浴場は5階建ての建物にあります。温泉は硫黄泉で白濁している筈ですが、源泉にとても近いので白いがやや透明な湯です。最近知ったのですが、硫黄泉は本来透明で空気に触れると酸化して白濁になるようです。福島市の温泉というと飯坂温泉が有名ですが、高湯温泉は本当に温泉らしい温泉です。
(「立山日和。」の賑やかしになればと思い投稿しました。)
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吾妻山は全体としては火山が生成したもので比較的年代が古く、今はたおやかで緑で覆われた山々が殆どです。しかし、一切経山は今も噴煙を上げ、吾妻小富士は噴火したままの姿を留めています。
(1)吾妻小富士の火口の縁からみた一切経山です。
写真中央左に火口があり、今も噴煙を上げています。1893年には大噴火がありました。現在は噴火警戒レベル1ですが、2015年、16年はレベル2だったそうです。
一切経山の山頂はこの写真では見えませんがこの奥にあります。写真下の駐車場がある地点は浄土平と言い、標高は1580mです。レストハウス、ビジターセンター、天文台等があります。一切経山の最高地点の標高は1948.8mで、浄土平から写真左手方向に火口を迂回して登ります。
(2)一切経山山頂近くから見えた五色沼です。
一切経山の山頂は広く、山頂の北側急斜面直下に五色沼があります。この斜面はとても急で、油断をすると滑落しそうでこれ以上進めません。登頂時は雨が降りましたが、雲の切れ目に写真が撮れました。
空の色を反映して湖面の色が変わるので五色沼と呼ばれているのですが、最近は「魔女の瞳」という別名もあります。写真左側の五色沼の縁の尾根の奥に山頂が水平な山が見えますが、家形山です。ここを西に進むと吾妻山の縦走路です。
(3)浄土平の駐車場からみた吾妻小富士です。
写真中央に見えるジグザグの登山路を登ります。登りついた所が火口周辺では一番低い部分です。駐車場から火口1周して所要約1時間のコースです。火口周辺の最高部はこの写真では見えません。最高部は写真奥にあり、標高1707mです。浄土平が1580mですから、標高差127mです。
浄土平駐車場から近く、上り下りと火口一周で1時間程度ですから、レジャー着で、装備無しの観光客も登って来ます。私は浄土平には何度も来ていて、この山なら何時でも登れると思っていましたが、何時でもと言ってはいられない歳になったので、この機会に登って置こうと思い立った次第です。
(4)吾妻小富士の火口部です。
浄土平から登り切った地点で撮りました。東小富士の火口を見たのはこれが初めてです。写真中央左の高い地点が最高地点だと思います。火口を時計と反対回りで一周しました。この山は水はけのよい地質なのでしょうね、水が溜まらず火口湖はありません。吾妻小富士とはよく言ったもので、山容は小さくした富士山の上部を切り取って張り付けたような感じがします。
(5)3日泊まった高湯温泉の旅館玉子湯の湯屋の一つです。
高湯温泉は福島市街の西方向を吾妻山に向かった途中の斜面にあります。標高は750mと比較的高いので高湯と名付けられたのだと思います。数軒の温泉宿が並ぶ温泉郷で、玉子湯はその中核的存在です。
写真に見える川が作った谷あいの左岸に5階建ての建物があり、左岸の道路から見ると2階建てのように見えるのですが、実は4階と5階であり、4階の入り口、ロビーの下に3階分の客室があります。私の部屋は2階にあり、その部屋からこの写真を撮りました。
写真にある湯屋は、昔の温泉小屋を再現したようなもので、この湯屋には木造の温泉浴槽があるだけで洗い場がなく、入ってすぐに脱衣場があり、その隣が浴槽になっています。この谷川沿いにこのような藁葺き小屋が幾つか並んで、他の小屋は露天風呂の脱衣場になっています。洗い場のある大浴場は5階建ての建物にあります。温泉は硫黄泉で白濁している筈ですが、源泉にとても近いので白いがやや透明な湯です。最近知ったのですが、硫黄泉は本来透明で空気に触れると酸化して白濁になるようです。福島市の温泉というと飯坂温泉が有名ですが、高湯温泉は本当に温泉らしい温泉です。
(「立山日和。」の賑やかしになればと思い投稿しました。)
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吾妻山は高くはないが大きな山で、あちこちからよく登っています。浄土平から東吾妻山に、裏磐梯から西大巓(西吾妻山の西側)に、山形県側の天元台から西吾妻山(最高地点)に登りました。自動車や、ゴンドラ等でそこそこ高い地点に来てからの楽な登山です。それでも、何時迄登れるのか判らない歳になりました。
はるか昔の懐かしい思い出です。ありがとうございました。