不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Carro matto e Giuggiola

2005-09-24 23:32:00 | アート・文化
秋がやってきた。

Bacco Artigianoのお祭り。

9月29日はS.Micheleの日。
サン・ミケーレはワイン関係の守護聖人らしい。
今日初めて知った。
毎日新しいことを学習するものだ。

そんなわけで、
昔はそのサン・ミケーレの日に行われていた行事だけれど
昨今では一番近い土曜日(注:9月中に限る)に行われている。

簡単に言ってしまえば
フィレンツェ近郊のRufina(ルフィナ)から
遠路はるばるワインを運んできて祝福を授かり、
そのワインをフィレンツェの君主階級に振舞う、という慣わし。

このワインを積み上げた山車があまりの形相なので
Carro Matto(狂山車)と呼ばれているのですが
見事なもの。
オリジナルはまさに職人技で1300本のワインを積み上げて
崩さずにフィレンツェまでの舗装されていない山道を
牛に曳かせて運んできたのだというからすばらしい。

どうしてもこの牛に曳かれる山車を見ると
一人でもごもご言ってしまう。
「牛に曳かれて善光寺」

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まず最初はドゥオーモ前にお目見えして
そこで司祭から祝福を受け
その後シニョーリア広場に移動。
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ダヴィデ像の前に据え置かれた山車。
その山車の前でフィレンツェの誇る「旗振り隊」の演舞。
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ルフィナからやってきた仮装行列には子供の姿も。
かわいらしい。
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もちろん仮装したまま
はるばるやってきたわけじゃぁないでしょうけど
式典の最後にはかなりお疲れのようでした。

大人がワインを運んできて、
子供たちはgiuggiola(ナツメの実)を運んできます。
式典の最後には一般客にも
このルフィナ産ナツメの振る舞いがありました。
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私はあまり好きではないナツメの実。
洋ナシとりんごのあいのこみたいな味だと思うのだけど…。


いろんな催し物のたびに見ることができる旗振り演舞。
10年暮らしても
未だに飽きずに同じものを見ているけれど
今日ふと思ったことが一つ。
「私もやりたい!」
そうなのだ、きっと私はあの旗振り隊の一員になりたいのだ。
でもきっと女性はだめなんだろうなぁ…。
見果てぬ夢…。

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