不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Aviaria in Italia

2006-02-12 13:44:50 | 日記・エッセイ・コラム

いよいよイタリアにも上陸。
トリ・インフルエンザ。


20羽の白鳥など渡り鳥の死亡が確認され
その原因がトリインフルエンザであると確定。

現時点では野鳥だけの感染で
食用とされるトリには感染した形跡はないということで
朝からニュースでは
「安心して鶏肉を食べましょう」と盛んに言ってますが
きっとこれで大きく売り上げは落ちるんだろうなぁ。

かくいう私は先週の水曜日に
フィレンツェの悪名高き
Questura
滞在許可証を引き取りにいき
その場でどうも風邪をいただいてきたらしく、
週末はおとなしく家にいる羽目に。
花粉症かと思ったけど、錯覚でした。
風邪の症状が出ているので
家であったかくしてオリンピック観戦でもしてないとね。

休みの日に私が珍しく家にいるので

ビリーとチッチーノはご満悦。

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Ceremonia dell'Apertura

2006-02-12 13:29:37 | インポート

やっぱり盛り上がっていないイタリアですが。

オリンピック開会式は、
ちょっと予想外に素敵だったので感動した私。
「やればできるじゃん、イタリア」って思ったし
いかにもイタリアらしい要素が盛りだくさんで楽しかったし。

ユリ・チェーキが口火を切った開会式。
彼は後で「俺ってデニーロみたいにかっこよかったよなぁ」と
自分の晴れ姿に惚れ惚れしていましたが
やっぱり小柄(笑)。体操選手だから。
会場内では米粒みたいだったんだろうなぁ。

イタリアが世界に誇るものが盛りだくさんで
華やかに贅沢に次々に展開していった開会式。

ダンテの「神曲」朗読、
ルネッサンス芸術・バロック芸術そしてフトゥリスタ。
イタリアの文化の深さを改めて感じました。

そしてこれは最後まで「極秘」で
最終仕上げのときにもご披露がなかった「秘策」。
イタリアといえばの「フェラーリ」。
ピットストップの様子から始まって
舞台の中央でオリンピックのシンボルマーク「五輪」を
スピンで描いたのはフェラーリのテストドライバーのルカ・バドエル。
私は密かにこのルカ・バドエルの晴れ舞台に感動して涙しました。
フェラーリを支えるのに欠かせない人なのに、
あんまり注目されないからねぇ。

五輪旗を持って登場した8人の女性の中には
イタリアが世界に誇る典型的なイタリア女性。
ソフィア・ローレン。
そして一緒に旗を持って行進したスーザン・サランドン。
サランドンの紹介が
「ロッキーホラーショーのファンタスティックな女優」であったのに
私は大笑いしました。
確かに素敵な作品だし、私は大好きだけど、
オリンピック旗を持って登場した大女優の代表作に
他の作品は思いつかなかったのか…。
いくらでもあると思うんだけど。

聖火の最終ランナーは結局
ステファニア・ベルモンド
彼女は女子スキークロスカントリーの元イタリア代表。

会場に聖火登場の瞬間、
聖火を掲げているのがアルベルト・トンバであることが判明すると
実況していたアナウンサーが明らかに動揺。
みんな彼が最終ランナーになると信じて疑ってなかったのですねぇ。
しかし、彼は会場に聖火を持ち込んでバトンタッチ。
聖火の点火は、イタリアらしからぬ、すばらしい花火の仕掛け。

テレビで見ていて、
「あぁ、現地に行ってみたかった」と
思わせるすばらしい開会式でした。

これは勤勉な北イタリアのトリノだったから実現したものなのか?
それともイタリア人はみんな「やればできる」のか?

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