私のローマ滞在中には修復中で見られなかった「カメの噴水」。
どうやら修復が完了して公開されているらしい。
ヴェネツィア広場とラルゴ・トッレ・アルジェンティーナを結ぶ通りの
脇を入っていったところにある
小さなマッテイ広場(piazza Mattei)の噴水。
これまでは噴水近くまで車が停められてものを
車両進入禁止にして、
噴水の全体像をきちんと見られるように整備したらしいです。
1500年代の噴水はローマの水質の影響で
石灰がこびりつき大変なことになっていたため
修復が開始され、
現在は浄水システムなどもきちんと取り入れて
保存状態を改善したとか。
カメの噴水は1581年から1588年にかけて
フィレンツェ出身の彫刻家タッデオ・ランディーニ(Taddeo Landini)が
ジャコモ・デッラ・ポルタ(Giacomo della Porta)
の指揮の元で製作したもの。
四体のイルカ像の上に四体の美少年のブロンズ像。
リズム感のあるきれいな作品といわれています。
4つのブロンズ像よりも高い場所に添えられる水槽の淵に
4つのカメが乗せられているために「カメの噴水」と呼ばれるのですが
このカメは伝説によればローマ・バロックの立役者である
ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ(Gian Lorenzo Bernini)が
1658年に付け加えたものだといわれています。
1979年に4匹のカメのうち一匹が盗まれてから
カメさんはすべてコピー。