不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Trofeo Marzocco 2008

2008-05-10 23:07:00 | アート・文化

Trofeo Marzoccoが一体なんなのかは
あまり深く考えないことにして(笑)、
私の大好きな旗振り隊のエキシビションが
いっぱい見られるだろうということで
友人からの海行きの誘いを断って
フィレンツェに居残って鑑賞。

今年はSbandieratori degli Uffiziの創設35周年。
そのお祝いもあって、フィレンツェの旗振り隊は
招待側であり、コンクールには参加しません。
Trofeo Marzoccoに参加した旗振り隊は3都市。
Aquila(アクイラ)、San Marino(サン・マリノ)、
Bologna(ボローニャ)。
この3都市がそれぞれ小グループ、大グループで演技。
小グループは旗振る人数が少なめ楽隊は演技に不参加、
大グループは旗降る人総出の上、フル楽隊付。

Piazza_signoria_02
ちゃんと審査員席も作られたシニョーリア広場。
ここは普段から風がおきやすい地形ですが
開催日当日は朝から相当強い風で
私は家をでるときから旗振りは大変だろうなぁと
他人事ながら心配していたのでした。
実際審査員席も風対策のため
開催直前にテープであちこち止めていたり
審査員席上方の国旗、市旗、EU旗は
かなりの勢いではためいています。

このフィレンツェで旗を振り慣れている
フィレンツェ公式旗振り隊である
Sbandieratori degli Uffiziの人たちは
ここの風の様子も知っているので
こんな風の中でも十分力を発揮していましたが
他の都市の旗振り隊は悪戦苦闘。

Sbandieratori_sfirata_04
フィレンツェ、アクイラ、ボローニャ、サンマリノと
順番に入場してきて開会式。
左端に見える羽根つきの後姿は
Sbandieratori degli Uffiziの創設者であり
現在もトップの座にあるGigiおじさん。
開会式は彼の号令で始まり、
閉会式は彼の号令で締めくくり。

開会式のときに私の目の前にいたサンマリノのお姉ちゃん。
Sfilata_sanmarino_02
ちょっと下顎出てますけど、とてもきれいでした。
サンマリノは装束にとてもお金がかかっていました。
さすがお金持ちの独立国家。

エキシビションの皮切りはコンクール不参加のフィレンツェ。
Sbandieratori_uffizi_20

Sbandieratori_uffizi_37
いつ見ても凛々しくてステキ。
演技自体はいつもと同じ定番演技ですが
安心してみていられるのです。

動画はこちら

小グループのエキシビション
アクイラ
Aquila_piccola_07
サン・マリノ
Sanmarino_piccola_07
ボローニャ
Bologna_piccola_05

大グループのエキシビション
アクイラ
Aquila_grande_02
サン・マリノ
Sanmarino_grande_02
ボローニャは写真撮り忘れたようです。

厳正な審査の結果、
小グループでは
1位アクイラ、2位サンマリノ、3位ボローニャ
大グループは
1位サンマリノ、2位アクイラ、3位ボローニャ
楽隊部門では
1位アクイラ、2位サンマリノ、3位ボローニャ
ということで総合優勝はアクイラ。

途中、35年の功績を称えて
Sbandieratori degli Uffiziの創設者である
Pierluigi Vitaliも表彰されました。
Luigi_vitali_01
この装束着ていなかったら
ただのおじいさんかもしれないけれど
この恰好しているとCapitanoって感じです。

勝者を称えるInnoに合わせて最後に
Sbandieratori degli uffiziのエキシビションで締めくくり。
Inno_vincitore_02

いっぱい旗振り見られて大満足。

いつも見慣れたフィレンツェのものが私は好きだけれど
今回他の都市のエキシビション見て
それぞれ個性があるものだと思いました。
フィレンツェ以外には女性の姿があるのも新鮮。
フィレンツェは公式に男性しか入隊できないのです。
サンマリノはしなやかな優雅な演技、
アクイラはどちらかというと闘争的、
ボローニャはダンスの要素が多いなぁという感じ。