不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Stereotipo di Ufficio Pubblico

2008-05-24 03:31:39 | 日記・エッセイ・コラム

必要書類の取得のために
ここ数ヶ月また何度かお役所に足を運んでいますが
先日は雨で予想外の渋滞となった朝に
役所の窓口に行ったところ窓口閉鎖。

先月までは朝も受付していたのにと抗議したら
「変更になった」の一言で完結。
さすがイタリア。さすがフィレンツェ。さすがお役所。

仕方がないので出直して同日午後に行ってみると
「賃貸住宅抽選」の受付締め切りが近かったこともあり
予想外の混乱で
受付のおじさんは質問に答えられないようなパニック状態。
お役所ではある程度の身障者雇用が義務付けられていて
こうした雑多な業務を請け負っているのは
そうして雇われた人々やシルバー人材。
要領を得なかったり、埒が明かなかったりするのです。

ようやく私の声に耳を傾け、
質問に答えてくれたのはいいけれど
それがまたひどく癪に障る受け答えでうんざり。

結局私が目的としていた書類の受け取りには
待ち番号をとる必要はなく、
無秩序に出来上がった列の最後尾に並べということだったので
文句を垂れながら列の最後尾について順番を待ちます。

その日その事務所にいたのは
「賃貸住宅抽選申請」の外国人ばかりだったので
それとは無関係の、私が並んでいた列はスムーズに進行。
あっという間に私の番が来ました。

担当者のところに行って引換証を渡すと
「あ、これはまだ責任者の署名が済んでいないから
今日は渡せないわ」とさらり。
一ヶ月前の申請時に確認して、
その日に引取りに来いっていったのはあなたたちですよ。
・・・。
ここはイタリア。ここはフィレンツェ。ここはお役所。
無駄な抵抗はしないことにして説明を聞くことに。
どうやら「技術的な問題」があり
4月20日前後の申請分については
発行に遅れが出ているとか。
それならそう連絡してくれよ・・・。
まぁ、そんなサービスは望むべくもないのですが。

往々にしてイタリアでの「技術的な問題」は
「技術」の問題であるケースは少なく
大抵は「人為」的な問題です。
きっと担当者がヴァカンスに行っていたとか
そういうことでしょう。

日本へ出発する前に片付けておきたかったのに、
結局、日本から戻り次第
またあの世界の果てのような事務所に
行かなくてはならない羽目に。
Vivaイタリア。Vivaフィレンツェ。Vivaお役所。