不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Volontariato

2009-09-12 13:04:50 | 日記・エッセイ・コラム

フィレンツェ新市長になって
いろいろ小さい企画が動き出しています。

今日はフィレンツェを掃除する
Bacione a Firenzeという奉仕作業。

イタリア赤十字のボランティアなどが
アルノ川を一斉清掃するのをはじめ
賛同する文化団体などが
街のあちこちでせっせとお掃除。

自宅の周りも地域活動を行っている団体が主催して
奉仕作業のボランティアを募っていたので
参加してきました。

さすがにカメラもって行くのもなんだし、
ビリー連れて行ったら仕事にならないし
ちゃんと奉仕作業のできる
やる気満々の恰好で出かけました。

そしたら
「あ、カメラ持ってない」「あ、犬連れていない」と
からかわれましたが
真っ先にほうきを渡され、グループ分けされて
2時間の奉仕作業に突入。

作業が始まる前にConte of Florenceが提供してくれた
サンバイザーをいただきました。

2時間かけてVia della Scalaを掃除したんだけど
何件も連なるお店で、
きちんと毎日掃除しているところと
していないところははっきりわかります。

毎日ビリーを連れて散歩しているところだけに
よく下を見て歩いていて、
汚れているのは気になっていたけど
実際掃除してみると思った以上に放置ゴミが多い。

特にタバコの吸殻。
それからオープンカフェなどでコーヒー飲むときの
砂糖の小さい紙袋。
まさに塵も積もればという感じで
あっという間にゴミ袋がいっぱいになるほど。

もっと吸殻入れを設置する必要があるだろうし
何より、マナーを教えないと状況は変わらないね。

せっかく2時間かけて掃除しても
帰り道にはさっききれいにしたところに
もう吸殻が落ちていたりするので
ボランティアの人たちも呆れてました。
日本はどうしているんだと聞かれたので
ちゃんと社会のマナをー守るように
小さい頃から教育されているといったら
「そりゃぁ、ここでは無理だ」といわれました。

そうなのかぁ。
「ちゃんとマナー守るところは守るべきと教えたら
時間はかかっても
30年後にはきっと変わっていると思うけど。」
といったら、
「ここはイタリア人だけじゃない。
言葉もわからない不法滞在者に
マナーを遵守させるのは難しい。」という意見。
確かにそうなんだろうけど、
だからといって放置したら何も変わらない。

奉仕作業の終了時に
Renzi市長が来るらしいという話だったので、
みんなで提案しようといっていたのに、市長は現れず。

何度かこうした奉仕作業続けるうちに
何かが変わるといいけどね。

Volontariato
奉仕作業から帰ってきたら
二匹のどこ行ってたの攻撃に遭い
いただいたサンバイザーはすぐに拉致されました。