不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Le buche delle strade

2010-03-19 20:30:46 | 日記・エッセイ・コラム

オフィスの近くの
Borgo Ognissanti路上にチョウクでいたずら書き。

穴ぼこあいているところをピンク色で丸付けしてありました。

Immagine_003

これって
「ここをいつか塞ぐつもりです」
という意思表示でしょうか。
それとも
「ここ穴あいているから気をつけてね」
という親切心でしょうか。

いずれにしても
この通りではなくてあと2本駅寄りの
Via della Scalaの穴ぼこのほうがどうみてもひどいのに
そっちには丸印ついてません。

どういう基準なのかなぁ。

フィレンツェはとにかく道路の舗装がぼろぼろです。
日本じゃ考えられないくらい。
サスペンションの悪いバスに乗っていると
ことごとく凸凹を拾って
車内で体が宙に浮くこともよくあります。

そして応急処置みたいに
こうしてできた穴のところだけ塞いでいくのですが
周りと均して段差をできるだけなくしてなんて
気の利いた作業はイタリア人にはできないので
塞げば塞ぐほど凸凹が増えるみたいな…。

いっそのこと全面的に舗装しなおせばいいのに
と思うのですが、
一方通行の神様が護っている市内の道路では
ある道を舗装のために完全封鎖しちゃうと
その周辺はおろか
市内全体に渋滞を巻き起こし
交通網不能にしちゃうので、滅多にやりません。

日本みたいに影響の少ない深夜作業で
というのもイタリア人にしてみれば
考えられない労働条件なので、
これも滅多にやりません。
先日さすがに駅周辺は
3日間の深夜集中工事で舗装張り替えていましたが。

しかも仮に全面舗装で張り替えたとしても
なぜだか知らないけど
数ヶ月もすればアスファルトが歪んだり
また穴ぼこがあいたり。
舗装用の材料が粗悪すぎるんじゃないかとか
安すぎるんじゃないかと疑いたくなります。

Borgo Ognissantiのピンクの丸印ついてから3日。
いまだ変化なし。
これはいつか変化が起きるものなのかも疑わしい…。