不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

La notte di Rificolona

2010-09-08 19:59:13 | 日記・エッセイ・コラム

9月8日は聖母マリアの誕生日。

マリア信仰の強いフィレンツェ周辺では
この日を祝って前夜祭。
Festa di Rificolona(リフィコローナ)。
昔はフィレンツェの周辺の村落から
夜通しちょうちんで道を照らしながら
サンティッシマ・アンヌンツィアータ教会を目指してきて
翌朝教会前の広場で
それぞれ持ち寄った農作物やパン、手工芸品などを
売買する市場が立てられたので
その名残で
今でもこの前後の週末に
サンティッシマ・アンヌンツィアータ教会広場では
Fierucola di Pane(パン市)が立ち、
9月7日の夜は思い思いのぼんぼりをもって広場に集います。

仕事終わってから、レイラの散歩を済ませ
さらにジムに行って汗を流してから出かけてみました。
22時30過ぎ。
今年はいつもより人出が少ないような気がしたのだけど、
それでも広場は人で溢れてました。

一応屋台みたいなものも出るんだよね。
まずその甘い香りに惹かれたのは綿飴。
でも日本の綿飴みたいにふわふわじゃないのだ。
なんか堅そうな綿飴・・・。

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綿飴をふわふわ上手に作るには熟練の技が必要なので
日本のテキヤさん同士でも
かなり尊敬される仕事だって聞いたことがある。

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お決まりの甘いものやさん。
私の好きなナッツの砂糖がらめも売ってたけど
ジム帰りで財布も持ってなかったので我慢(泣)。
なんかこのオレンジ色の電球が懐かしく
憂いを感じるのよね、いつも。

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夏の終わりのお祭り。

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子供たちにとっては夏休み最後の思い出作り&
そろそろ学校だぁという気持ちでいっぱいのお祭り。

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聖母マリアを慕ってやってくるので
サンティッシマ・アンヌンツィアータ教会は
この日は夜通し拝観できます。
毎年恒例になっているので
今年もちゃんとお参りしてきました、
クリスチャンではないけど。
香の香りを胸いっぱいに吸い
厳かな祈りの声を聞くとやっぱり心が落ち着きます。

子供たちが祈りをあげているのもとても可愛らしいので
私は結構好きです、9月7日の夜のこの教会。
教会内部修復も終わっていたので、
また近いうちにじっくり見学に行かなくては。

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捨て子養育院の前が簡易舞台になって
市長の挨拶からコンサートまで色々イベントが行われてます。
でもあんまり誰も真剣に観てない・・・。
そんなものです。
このゆるぅい感じがとてもフィレンツェっぽい。

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フェルディナンドの騎馬像は夜でも威風堂々。

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帰り道はいつもなんとなく寂しい感じ。
これで夏が終わるのだなぁとしみじみする一瞬です。