不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

I LOVE ARTIGIANATO

2007-04-17 07:02:27 | まち歩き

Art07
今年で71回目。
イタリアはもちろんヨーロッパをはじめ世界各地の48カ国から
職人技のひかる作品や手作りの商品や食材を集めた「職人展」が
フィレンツェのFortezza da Bassoにて開催中。

手作業の伝統工芸が全国各地に残っているイタリアでも
特にそうした伝統工芸技術が根付いて受け継がれているフィレンツェ。
ここに暮らす人々は日常的にそうした良質の商品に触れ、
技術への理解度も高いので毎年人気の見本市となっています。

50000平方メートルの敷地内に設けられたパビリオンに
48カ国から参加している700の出展者たちのスタンドが並んでいます。

Art02
出展品目もアクセサリー、服飾品、インテリア、食材、家具など多岐にわたり
色々観て歩くだけでも楽しめます。
ここでしか買えない作品もあり、お土産や贈り物探しにも最適。
今年はトスカーナ地方の職人芸にスポットを当てて
実際に製作風景を見ることのできるパビリオンもあって、
家族連れでも一人でも色々楽しめるようになっています。

Art01
フィレンツェと姉妹都市に当たる教徒の伝統工芸品を集めたブースも用意され
日本の細かな手作業と豪華絢爛な着物や屏風は
イタリア人の注目を一気に集めています。
まったく異なる文化と伝統にも非常に興味を示すイタリア人を観察するのも
この見本市での楽しみかもしれません。

ART- Mostra Internazionale dell'Artigianato
I LOVE ARTIGIANATO
会場:Fortezza da Basso(フォルテッツァ・ダ・バッソ)フィレンツェ
会期:2007年4月14日から2007年4月22日まで
開館時間:10:00-21:30
入場料:5,00ユーロ(各種割引あり)
詳細インフォメーション


私は例によって食べ物のコーナーに釘付け。
Art04
好んで食べないけど魅力的なサラミ類。
Art06
あちこちで試食が楽しめるイタリア各地のチーズ。
Art05
めちゃくちゃ甘いけどやめられない「カンノーリ」。

そして、ご本人は現在日本で展開中の
三越各店での「イタリアン・フェア」に出展中で留守ですが
友人でもある帽子屋「Antonio Gatto」もこちらでブース出展。
Art03
春夏の軽めの帽子が魅力的。

職人展に行くとお財布が軽くなります(笑)。
今回の写真から新しいカメラ使用中(嬉)。

ご本人も職人として日々精進を続けるyossyの記事も参考に!


Il suo calvario

2007-04-14 12:35:42 | Billy,Layla e Ciccino

Il sto calvario
通院から2週間。すっかり元気になってきたビリー。
しかし、彼の苦難はまだ続いております。

今朝は散歩の途中ででかい犬に噛み付かれて
顔の右半分に負傷。
幸い軽症で済んだけど、
相手がシェパードだけに一瞬ひやりとさせられました。
まだ小さい頃にシェパードに襲われたことのあるビリー、
トラウマでシェパードが大嫌いなのに、また嫌いになったね。

ビリーも相当気が強くて、噛み付き癖があるので、
散歩の時には細心の注意を払って
他のワンコと接触するようにしているのですが、
今日のようにビリーが地面の臭いをくんくんしていて
私がそのビリーを振り返るような形で見ているときは
自分の背後から近寄ってくるワンコに気づかなかったりします。
今回も太陽の下で一生懸命くんくんしているビリーが
変なものを食べないか、舐めたりしないかとチェックする私は
通行人に背中を向けていました。
私の左側を誰かが通り過ぎ
気がついたときにはビリーの顔半分がシェパードの口の中。

あわててシェパードの口元に手を近づけて
ビリーの顔を抜き出したものの
ビリーも私も相当動転。
シェパードと飼い主に向かって吼えまくるくらいだったので、
たいした怪我でないことはすぐにわかったものの
血と涎まみれのビリーの顔を見て、私は我を失っていて
近所の人に
「お前がしっかりしろ。
ビリーの首元ちゃんとチェックしろ」といわれて初めて
首や目に損傷がないかどうかを確認。

耳と頬に若干の傷があるだけで
首にも目にも問題はないということが確認できたところで
でも念のためにやっぱり獣医さんには行くべきだし、
相手のワンコを知らなかったので
そのシェパードの飼い主に
「一緒に獣医さんへ行ってくれ」とお願いしました。
すると、この飼い主のイタリア人女性は一言。
「このバカ娘。私から金をむしりとろうっていうわけ。
行くわけないじゃない。」と。
「それなら連絡先だけでも教えて。」というと
「バカなこといわないでよ、何で連絡先教えなくちゃいけないの?」

ビリーも噛み付き癖があるし、
こういうのは日常的にワンコ同士ではありうる事故。
でも飼い主の態度があまりにも誠意がないので腹が立ちました。

ワンコ同士のことで、しかも軽症ですんでいて
別に損害賠償を請求するつもりはまったくない。
ただ純粋に知らないワンコだったから
ワクチン注射のことや他の病気のことなど
聞いておかなくちゃいけないと思ったから
一緒に獣医さんへ行ってくれといっただけなのに。

周辺にいた知り合いも口を揃えて
「一緒に獣医へいってやれ」といっているのに、
この飼い主は断固として否定。
挙句には「そっちの犬が先に噛んだ」と言い出し
それならそれでお互いにワンコの状態を診てもらうためにも
一緒に獣医さんへ行くべきだと思うのですが
彼女の言い分では
ビリーが先に噛んだので(そんな事実はないけど)
お互い様だから、一切治療費を払う義務はないと。
治療費を払うか払わないかは別問題で
今は二匹の容態のチェックが問題なのだといっても
一向に理解されず。
それにもし本当にビリーが先に噛みついて、
それに対しての正当防衛でシェパードがビリーに噛み付いたなら
彼女にもシェパードにもまったく非はないわけで
だったらなおさら一緒に獣医に行っても問題ないと思うのです。
そして周囲の人も同じことを言っているのに。
明らかに彼女は自分のほうが不利だから
連絡先も教えないし、獣医にも一緒に行かないと
言っているとしか思えない。

飼い主としてあるまじき態度。
その態度にあまりに腹が立ったので
それなら警察に通告に行きますといったら、
「頭がおかしいバカ娘」扱いされました。
どっちがおかしいのか冷静に考えるべきだと思うけど。

もちろん警察には行きましたが、そこで事情を説明。
相手の名前もわかっていないし、
そもそも訴えるつもりがあるわけではなく、
それよりもまず獣医さんに行って診察してもらいたいので
アドバイスがほしいと事情を話すと
カラビニエーリのお兄さんたちも
「こんなに小さいから何かあっては大変。
急いで獣医に行って診断書を持ってもう一度おいで。
事故にあってから90日間はいつでも申告できるから。
相手が誰かわからなくても
今回のケースなら近くにいた人が証言してくれるだろうから。」
ということで終了。
「最近こういうケースが増えているから
飼い主が逃げようとするような時には気をつけて。」と助言もされ。

かかりつけの獣医さんに行って治療してもらい、
大事をとって抗生物質を1週間服用、
月曜日には改めて傷のチェックということで完了。
血まみれになった私とビリーはすっかり疲れてしまいました。
獣医さんに状況を説明すると
相手のシェパードは
たぶん彼女のところで治療を受けている犬だろうから
ワクチン注射もきちんとしているので、
心配ないということでちょっと安心。
耳の傷からの出血が多いのでみんなびっくりしたけれど
傷口は耳のものも頬のものも浅いみたい。
自然に治るけれど
念のために消毒と傷縫合クリームで手当てすればOK。

ビリー、厄年?
それとも私が厄年?


Il suo posto preferito

2007-04-11 09:12:40 | Billy,Layla e Ciccino

Il suo posto preferito
復活祭も終わるとイタリアは本格的に春。

我が家は年中明るい家ですが、
春から秋には一日中家のどこかに太陽が差し込みます。
朝日の入り込むリビングは私もビリーもチッチーノも大好き。

特にビリーは最近この陽だまりのソファーを独り占め。
友人の手編みのひざ掛けを枕にうとうと。

二匹は太陽が移動するとリビングからキッチン、
そして夕日の差し込む寝室へと揃って移動していきます。