不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Kyoto secondo giorno

2008-05-26 14:48:57 | 旅行記

京都二日目。
名古屋から友人二人が合流して本格的に観光。

しかし、朝ゆっくりめの出発となり、
気づいたら時間がなくなり
二条城は外側から見ただけ(つまり何も見えず)。
すぐに予約済みの京都御所へ。
こっちは時間ぎりぎりセーフで何とか参加。

60分の標準コースに参加したのですが、
わかりやすく親しみやすい女性ガイド付きで
とっても満足な見学となりました。
自分の無知を思い知らされますが、
勉強する機会が得られてよかったなと思ってます。
春と秋にしか一般参観はできませんが、機会があったら是非!
お勧めです。

次はやはり外すことのできない金閣寺へ。
これもきらめく金閣寺はいつ見ても同じなわけですが
それなりに感動。
友人は修学旅行生につかまって
英語インタビューの餌食となっておりました。

しかし、中学生の英語教育もう少し何とかしたほうが良いですな。
私が中学生だったことろほとんど変わっていないのだと思うけれど
今のシステムで英語教育を続けても
決して英語力のある日本人は育ちませんよ。
今回の修学旅行生たちも、
ノートに書き連ねたフレーズを棒読みしているだけ。
友人が答えている英語はまったく理解できず、
残念ながら会話が成り立ちませんでした。
そうした機会を持つことも大事だけれど、
自分のものにする努力をさせないと
ただの学校の課題で終わってしまうよねぇ。

金閣寺から徒歩で竜安寺に移動。
途中なんてことはない普通の食堂(そばや)で
茶そばを食べました。
無愛想な店員でしたが、茶そばは美味しかったなぁ。
友人には無理やり勧めて
京名物「ニシンそば」を食べてもらいました(笑)。
魚がドンと乗っているそばに一瞬ひるんだようですが
おいしいと言って出汁もすっかり全部飲みほして満足。

竜安寺の石庭は思った以上に観光客の出入りが多く、
静かに瞑想に耽るという本来の楽しみ方はできないのが残念。
しかし、あの石庭はやっぱりいつ見ていも美しいですね。
私が京都で好きな場所の一つです。
同じく竜安寺にある「つくばい」。
吾唯足知(ワレタダタルヲシル)という言葉の意味。
これは自分が成長した今だからこそ、
その意図するところの重要さに心を傾けることができますが
若かったころ(中学生や高校生で修学旅行で訪れたとき)には
まったくそんなことの重要さがわからずじまいでした。
京都は大人になってから改めて訪れるほうが楽しい。
と思いましたよ。
自分の背負った年月によっていろいろと考えさせられて
また何年か後に自分がどう感じるのか
それを知るためにもまた行きたいなぁと。

竜安寺から銀閣寺へ。
その途中で仕事先との連絡が取れ、
急遽私は仕事のお話合いに。
京都市役所の観光課の方と会って
お話しさせてもらう機会に恵まれました。
何か面白い形で計画が実現するといいな。

友人たちはそのまま銀閣寺を見て
四条大橋で合流。
旅館の夕食の時間もあるので、そこで解散。

充実の一日でしたが、活動時間がもう少し早ければ、
もうちょっと楽しめたかもね。
まぁ。ゆっくりのんびりの旅行もいいものですが。

明日はもう奈良へ移動。
京都滞在2日間はやはり短い!!


Passeggiata al Tempio Kiyomizu

2008-05-25 14:41:56 | 旅行記

Kiyomizu

京都に着きました!

関西空港に降り立った瞬間に
いつものように体全体で日本の湿度の高さを実感しました。
我々が搭乗していたエールフランス便は
やたらに外国人観光客が多かったこともあり
デジタル指紋を撮られ顔写真も撮られる外国人は
入国審査に時間がかかり、
私の友人も結局1時間以上の列に並ぶ羽目になり、
その後もイロイロ手続きをして、
着陸から2時間後にようやく関西空港を後にして京都へ。

京都では早速京都駅ビル内の
ツーリストインフォメーションに出向いて
地図や情報をいただき、
緑の窓口でJapan Rail Passを引き換えたりしてから
おいしいうどんを食べて旅館へ。
旅館にいったん荷物を置いてから彼女のプリペイド携帯を購入。
結局、機能とコストのバランスからauで購入しました。
それからようやく観光開始。
清水寺から高台寺、円山公園をめぐって時間切れ。

出発前夜、仕事が片付かず徹夜して搭乗したので
結局実質的には2日間ベッドで十分に眠らず、
飛行機の中で爆睡したとはいっても
すっかり疲れた身体で
東山の散策は結構厳しいものがありましたが。
久々の清水寺は新緑が美しく、
すがすがしい気持ちになりました。


Stereotipo di Ufficio Pubblico

2008-05-24 03:31:39 | 日記・エッセイ・コラム

必要書類の取得のために
ここ数ヶ月また何度かお役所に足を運んでいますが
先日は雨で予想外の渋滞となった朝に
役所の窓口に行ったところ窓口閉鎖。

先月までは朝も受付していたのにと抗議したら
「変更になった」の一言で完結。
さすがイタリア。さすがフィレンツェ。さすがお役所。

仕方がないので出直して同日午後に行ってみると
「賃貸住宅抽選」の受付締め切りが近かったこともあり
予想外の混乱で
受付のおじさんは質問に答えられないようなパニック状態。
お役所ではある程度の身障者雇用が義務付けられていて
こうした雑多な業務を請け負っているのは
そうして雇われた人々やシルバー人材。
要領を得なかったり、埒が明かなかったりするのです。

ようやく私の声に耳を傾け、
質問に答えてくれたのはいいけれど
それがまたひどく癪に障る受け答えでうんざり。

結局私が目的としていた書類の受け取りには
待ち番号をとる必要はなく、
無秩序に出来上がった列の最後尾に並べということだったので
文句を垂れながら列の最後尾について順番を待ちます。

その日その事務所にいたのは
「賃貸住宅抽選申請」の外国人ばかりだったので
それとは無関係の、私が並んでいた列はスムーズに進行。
あっという間に私の番が来ました。

担当者のところに行って引換証を渡すと
「あ、これはまだ責任者の署名が済んでいないから
今日は渡せないわ」とさらり。
一ヶ月前の申請時に確認して、
その日に引取りに来いっていったのはあなたたちですよ。
・・・。
ここはイタリア。ここはフィレンツェ。ここはお役所。
無駄な抵抗はしないことにして説明を聞くことに。
どうやら「技術的な問題」があり
4月20日前後の申請分については
発行に遅れが出ているとか。
それならそう連絡してくれよ・・・。
まぁ、そんなサービスは望むべくもないのですが。

往々にしてイタリアでの「技術的な問題」は
「技術」の問題であるケースは少なく
大抵は「人為」的な問題です。
きっと担当者がヴァカンスに行っていたとか
そういうことでしょう。

日本へ出発する前に片付けておきたかったのに、
結局、日本から戻り次第
またあの世界の果てのような事務所に
行かなくてはならない羽目に。
Vivaイタリア。Vivaフィレンツェ。Vivaお役所。


La sparizione dei tesori di San Gaetano

2008-05-20 02:11:00 | アート・文化

フィレンツェの中心街、トルナブオーニ通りの
南端にあるアンティノーリ広場に面して建つ
フィレンツェでは珍しいバロック様式の
Chiesa di San Gaetano(聖ガエタノ教会)。

この教会では当時宝物保管係りを務めていた
Giovanni Pistone(ジョヴァンニ・ピストーネ)を通じて
1999年から2003年に亘り
かなりの数の貴重な宝物が外部に流出し、
そうした聖具などの宝物は
アンティーク市などで売買されたという過去があります。
ジャンボローニャ派の銀製十字架磔刑なども含まれており
その総評価額は50万ユーロにも上るといわれています。
幸いにもこうして教会外に流出した品々の大半は
Carabinieriによって回収され、現在は司法保管となっています。

本来ならば教会司教区などがきちんとした法的手続きを踏み、
宝物流出の責任の一端を担っているとされる
ピストーネを提訴する必要があるのですが、
今日まで一切そうした動きがないままで
そのため実際の所有者であるにもかかわらず、
流出した宝物は教会へ戻されることなく
司法保管となっているのです。

教会司教区がこれまで法的な手段に出ていないことも
謎とされており
当時教会ぐるみで
こうした犯罪が行われていたのではないかとする説もあります。

宝物保管係りとして新しく任命された
Roberto Donati(ロベルト・ドナーティ卿)が
宝物の棚卸しチェックを行ったところ、
既に司法保管となっている宝物以外にも
約40点の品が無くなっていることが発覚。

教会に保管されている聖具などの
芸術的価値の高いものについては
フィレンツェの美術監督局が介入し
写真付の詳細データがあるため
これまで念密なチェックが行われていれば
発覚していたと思われる事実ですが
実際には前任者の時代に
詳細のチェックが疎かにされていたために
その事実が判明しなかったのです。

今回の件については
1999年から2003年の紛失事件とは一切かかわりのない
現保管係りのドナーティ卿により
Carabinieriに紛失届けが出され
実際に調査が開始されています。
これに伴い過去の紛失事件についての
何らかの手がかりもつかめるかもしれません。


Preparazione del Viaggio per Giappone 02

2008-05-18 23:01:00 | 旅行記

なんだかなんだか。
忙しさにかまけていたら、
日本旅行の準備が何もできていないことに気づきました。

春と秋にしか参観できない貴重な体験となる
「京都御所」の参観は一緒に旅行する友人と
名古屋から合流してくれる友人とも予定を合わせて
何とか予約完了。
京都御所参観後のお昼は
おそらくみんなを巻き込んで
私の仕事の打ち合わせ&会食となりそうです。

それ以外は未定!

週末に友人と会って
大まかな内容を決めようと思ったのに、
無駄話をして終わり、またもや窮地に(爆)。

京都二泊、奈良一泊の後、彼女の希望で広島へ。
しかし私は両親の熱い希望にも応えなければいけないので
広島から新幹線で伊豆まで一足先に帰ることに。
広島観光をして彼女も一緒に北上しますが、
彼女は途中姫路で下車して一泊。
翌日一人で姫路城を見てから
新幹線で伊豆(三島)まで
やってくるという予定を組んでみました。
彼女にいわれるまで気づきませんでしたが
姫路城って「Last Samurai」の撮影場所になってたんですね。
まぁ、そんなこともあるし、
歴史的価値も文化遺産価値も高いので
見ておいて損はないよねってことで、
彼女は姫路の一人大冒険を選びました。
まぁ、英語もできるし、何の問題もないと思うけど。

ということで伊豆でほぼ一日自由時間ができました。
ついでなので国際免許の更新(またか・・・)と
美容院にでも行ければいいかなと目論見中。
長いこと会っていない先輩にも会いたいなぁと思ったり。
しかし、母のご意向も聞かなくてはなりませんので、
果たしてどうなることやら・・・。

伊豆の我が実家に3泊する彼女。
伊豆半島めぐりと箱根観光を予定。
伊豆半島はともかく、少し箱根観光の勉強もしなくては。

東京には両親も一緒に行くので
母の希望により「はとバス」ツアーに乗ることまでは決定。
イタリア人と一緒にはとバスツアー(笑)。
まさか、はとバスツアーで東京観光なんて
夢にも思いませんでしたが。
まぁ、ある意味ラクチンかも。
でもまだどのツアーにするのか未定。

それでも概要が決まってきて、ちょっと安心。
A型なのでやっぱりある程度枠が決まってないと
もう不安で仕方ないのです。

京都はどこを巡るべきなのか、現在考え中。
奈良の東大寺の大仏と奈良公園のシカ以外の
観光場所も模索中。
ならから広島へ移動した日に
半日強で果たして宮島観光&原爆ドームに行けるのか?
まだまだ調べなくちゃいけないこと山ほど!