超人日記・俳句

自作俳句を中心に、自作短歌や読書やクラシックの感想も書いています。

<span itemprop="headline">音楽談義の常動曲展開</span>

2017-05-18 23:05:00 | 無題

ハンガリー四重奏団のベートーヴェン四重奏全集を聞いている。
最初、高音がきついかな、と思ったけど音量を落とすと快適に聞ける。
EМI系エラートの旧全集。新全集より評判が良いのだった。造形美がすぐれている。
早めのテンポだが技巧も冴えている。もともとヴェーグが創立した団体だが、早くにヴェーグは辞めて、
ヴェーグ四重奏団を作っている。
今日は他にブッシュ四重奏団録音全集を数枚聞いた。作曲家の全集をさっぱり作らなかったのは残念だが、残された音楽は素晴らしい。
それと、イーヴ・ナットのベートーヴェン・ピアノソナタ全集をほぼ聞いた。主情的な演奏で、ルバートしたり、溜を作って大見得を切ったりする。より録音の古いシュナーベルのほうが余程中庸の美である。
イーヴ・ナット、15枚組でシューマン数枚とブラームス数曲、ショパン数曲、シューベルトの楽興の時などが、入っている。録音の古いのもあるが、ベートーヴェンは50年代なので比較的聞き易い。音の輪郭がはっきりしない録音だが、演奏は面白い。
ブッシュ四重奏団はベートーヴェンの有名曲しか録音していないので、やはり全集魔の私としては、ハンガリー四重奏団の廉価盤でいいから、ベートーヴェン四重奏を全曲聞き通したいのである。
ベートーヴェンの四重奏全集は数々持っているが、いちばんよく聞くのがバリリ四重奏団である。優美で鋭利な所のない穏やかな名盤である。イタリア四重奏団もいい。最近ブダペスト四重奏団の旧盤を聞いた。私が聞いた四重奏全集のなかではいちばん渋い。やはり私はヒストリカル体質なのだろうか。ブダペストの旧盤がいちばん古風で、バリリも古き良きウィーンの風情。そこへいくとハンガリー四重奏団の音はサクサク進み、モダンである。ヴェーグとの関係も興味深い。
ヴェーグ四重奏団の旧盤は持っているので、今度じっくり聞き比べしたい。ハンガリー四重奏団のベートーヴェン四重奏全集はインナースリーブがオリジナルジャケットなのだ。最近のワーナーのEМI音源の復刻盤はフルトヴェングラーのベートーヴェン新リマスター全集もそうだが、インナースリーブがLP時代のオリジナルジャケットであるのはたいへん好ましいファンサービスである。きつい日もあるが、音源聞き比べで乗り切っている。

今日聞いたこの演奏が柔らかく今夜の夢を紡ぎ始める



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