超人日記・俳句

自作俳句を中心に、自作短歌や読書やクラシックの感想も書いています。

アビーロードの世界観

2021-02-17 12:03:02 | 無題
今日は、午前中杉真理さんのビートルズのラジオ番組で
アビーロードのB面特集をらじるらじるで聞く。
ヒヤカムズザサンでジョージ・ハリスンが初めてポールに
意見訊いてないから。と口答えしたという。余程の自信作だった
のだろう。
ジョンのビコーズはベートーヴェンの月光を音符を逆にして
作曲した曲で、ベートーヴェン+松尾芭蕉だという。
ジョン屈指の名曲。
ユーネヴァーギブミーユアマネー、サンキングに続き、
ジョンのいたずらなロックナンバーで盛り上がり、
シーケイムインスルーザバスル-ムウィンドウへと流れ込み、
ゴールデンスランバーという400年前の子守り歌に好きな
メロディーをつけた感動の曲が来て、
キャリーザットウェイトでメドレーも最高潮となり、
ポール、ジョージ、ジョンのギターソロの競演を最後に
披露して、「結局、君の受け取る愛は、君の作る愛と等しい」
と締める。(ハー・マジェスティは溝の余白の歌)
クィーンのロック・オペラの先駆けがこのB面にある。
ビートルズの有終の美を飾る完璧なラスト・アルバムである。

立っている大地が丸くはっとする空の青さがまた泣けてくる
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聖人日の長い一日

2021-02-15 09:34:24 | 無題
昨日は朝6時にセコマに新聞買いに行く。
友人に電話したらバレンタイン散歩中だって。
午後に壺屋のチョコモンブラン食べる。激旨。
雪が半ば溶けたシャリシャリ道を歩き、ベーカリー
でホット・ミルク飲んで、百均で数十年ぶりに
粘土買って歩いて帰ってくる。
あぶら粘土で座りの悪い青銅のフクロウを裏から
固定する。やっとフクロウが自立した。
夜、友人と話す。
『俗世は「楽園」ではなく失楽園。というのは美しい表現だ、
「古代懐疑主義入門」は学生の頃のネタ本だ、
「哲学するタネ 西洋思想編Ⅰ」が凄くよく書けている、
小阪修平氏の「そうだったのか現代思想」もよく書けてるけど
品のない発言には戸惑うときもある、
noteというのはnoteのサイトで文章を有料で売る話だ、
東浩紀氏の「ゲンロン戦記」は実際、会社を経営して
いかに頭でっかちの自分が甘かったかを吐露している、
石田英敬氏の「新記号論」は会場の受けがひどくよかったと言う、
君は体力を温存しておいた方がいい、
新しいネタはいろいろ小手試しをしてみるといい。』とお互い喋る。
その他いつもの読書で充実した。誕生日の友人にメールする。

雪溶けの道を歩いて聖人日 失楽園の只中に立つ


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塚本邦雄歌集に苦戦

2021-02-12 07:11:14 | 無題
コレクション日本歌人選・塚本邦雄読む。
まず、帯が寺山修司なのがビビった。
寺山がファンだと公言してるのか。
めくってみると、何とも読みにくい。
わざと旧漢字を使っている。
和歌などの教養を必要とする。
読めない漢字、知らない花の名が出てくる。
こういう高踏なの、今の読者には不利ではないか。
ちょっと旧漢字などを直して、気になった歌を紹介する。
〇玩具箱のハーモニカにも人生と呼ぶ独房の二十四の窓
〇涙そそぐ木の夕影になびく藤きみは寂しき死を眠る蝶
〇殺りくの果てし野にとり遺されしオルガンがひとり奏でる雅歌を
〇掌の釘の孔もてみづからをイエスは支う風の雁来紅(かまつか)
〇ほほえみに似てはるかなれ霜月の火事のなかなるピアノ一台
〇ただ一燈それさえ暗きふるさとの夜々をまもりて母老い給う
〇はつなつの夕べ額を光らせて保険屋が遠き死を売りに来る
〇イエスは架かりわれはうち伏す死のきわを天青金に桃咲きみてり
旧漢字は便宜上訂正し、読み易く書き写した。
和歌の教養がないと読めない歌は外した。
寺山が愛読者だったのが分かる作風である。
ただし、寺山の短歌は何の前提なく今の人が読んでも分かるし、
より情景が生き生きと胸に刺さる。
歌力はすごいが、旧漢字に拘ったり知らない花や読めない字を使う辺り、
今の人に受けそうもない。文語短歌も正直現代人にはキツい。

十字架の息絶えるとき眼に映る花に静かな天の陽が差す
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雪道歩き梟ゲット

2021-02-11 13:51:19 | 無題
今日は小雪の舞うなか、雪道を歩いて、
専門店街まで散歩した。久しぶりである。
ベーカリーでお茶したあと洋品店で
サファリコートを試着して、
そのあと雑貨屋さんを見るとフクロウの
青銅色の小物があった。
札幌でフクロウの小物を記念に入手した
かったので、即、買った。
フクロウ握ってニコニコして雪道を帰る。
帰ってフクロウを立て掛けてご満悦。
それから小阪修平著そうだったのか現代思想
のフロイトのエディプスコンプレックスから、
モーゼと一神教の話まで読んで充実する。
このあとリッサン著オッフェンバックを
数十ページ読むつもり。

フクロウの青銅色の置き物を棚に飾って道産子気分
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少し夢を継ぎ足す

2021-02-09 18:14:54 | 無題
今日は小阪修平著の「そうだったのか現代思想」のニーチェの続き、
フロイトの章を20ページぐらい読んで充実した。
ニーチェの章も、「悲劇の誕生」や「ツァラトゥストラ」や「力への意志」
の説明も、本格的で分かり易かった。
今日読んだ所は、「ことばの背後に力が渦巻いている点で
フロイトとニーチェは似ている」という話だった。
この本かなりいい本だった。
一昨日は啄木の「一握の砂」を朗読して楽しんだ。
昨日は夢野久作の「猟奇歌」と、中島敦の「和歌でない歌」を青空文庫
で読んでみた。それぞれ中々独自性があって楽しめた。
また、塚本邦雄さんの「コレクション日本の歌人選」の歌集
を取り寄せている。何かの足しになるかも知れない。
「この世では生かし切れないわが器」という川柳を時おり思い出す。
少しは精進したい。

現世では大成しないわが器めげずに少し夢を継ぎ足す
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