平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

神田古本祭りに行ってきました!~靖国通りに並ぶ古本の露店、ワクワクする本の回廊! やはり古本漁りは楽しい!

2018年10月28日 | 東京探訪
 また本を買ってしまった。
 僕の家と言えば、「ビブリア古書堂」の栞子さんの2階のように本が部屋から溢れているんだけど買ってしまった。
 神田神保町で、
〈第59回神田古本まつり〉(10/26~11/4)
〈神保町ブックフェスティバル〉(10/27~28)がおこなわれているからだ。

〈第59回神田古本まつり〉は青空掘り出し市で古書店が並ぶ靖国通り沿いに古本の露店が並ぶ。
 主催者いはく、「靖国通り歩道が本の回廊になります」

〈神保町ブックフェスティバル〉はその裏のさくら通りとすずらん通りで、河出書房新社、集英社、東京創元社、小学館、青弓社、白水社、平凡社、岩波書店、晶文社、青土社、早川書房などのそうそうたる出版社が傷んだ本などを割安でワゴンセールするイベントだ。
 通りには、地方の出版社のブースやフードコートなどもある。
 ………………

 こんな本のお祭りに行かないわけにはいかない。
 ルールは
①予算は1万円。
②興味のある、他では滅多に手に入らない、安価な本を買う。

 で、昨日買った本(いずれも古本)は以下のとおり。

「女装の剣士シュヴァリエ・デオンの生涯」(白水社)400円
「私のモーツァルト」(共同通信社)500円
「モーツァルトの〝いき〟の構造」(新潮社)400円
「人類の知的遺産 レーニン」(講談社)500円
「明治大正風俗語典」(角川書店)400円
「ニュースで追う明治日本発掘2」(河出書房新社)500円
「     〃       3」(  〃   )500円
「日本幻想文学集成 小栗虫太郎」(国書刊行会)400円
「別冊新評 石井隆の世界」(新評社)800円
「別冊宝島 モダン都市解読読本」(宝島社)400円
「別冊歴史読本 禁断の超歴史・科学」(新人物往来社)500円
「スクリーン スター・フォト&サインコレクション」(近代映画社)100円
「アメコミ映画キャラクター図鑑2017」(  〃  )100円
「マーベル・ヒーロー事典」(  〃  )100円

 収穫としてはまずまずでしょうか。

「女装の剣士シュヴァリエ・デオンの生涯」は澁澤龍彦や海野弘がこの人物のことを紹介していて、もっと深く知りたいと思っていた。
 著者は故・窪田般彌先生。先生にはフランス詩を教えていただいたご縁もある。
「ニュースで追う明治日本発掘」は、明治の出来事を当時の新聞の記事を現代語訳で紹介している資料本。
 近くの図書館で時折借りていて、ぜひ手もとに置いておきたいと思っていた本なのでうれしい!
「スクリーン スター・フォト&サインコレクション」などは映画雑誌スクリーンの過去の付録で、近代映画社のワゴンで100円で売っていた。
 かつて愛読していた映画雑誌の出版社の方とすこし話ができてよかった!

 昨日は買わなかったけど、目をつけた本がこれ。

 
 ※全部そそられるテーマではありません? よくこれらが残ってたな。

 
 ※こういう古い本は文語体で味があるんだよな~。今では青空文庫とかで読めるけど。

 
 ※これが5000円(全7巻)ですよ!

 
 ※植草甚一全集30,000円! ちょっと買うのに決心がいる。

 やっぱ古本漁りは楽しいな~。
 神保町古本祭りは11/4までやっているので、人の少ない平日にもう一度行こうと思っています!
 また本が増えてしまう……!

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「相棒」のロケ地~憲政記念館

2012年03月29日 | 東京探訪
 刑事ドラマでおなじみの警視庁。



 この画像ってどんな刑事ドラマでも使われる。
 地下鉄の桜田門の駅から地上に出るとすぐに見られる。
 では下の写真はどうか。




 『相棒』ファンにはお馴染みですね。
 最近では最終回「罪と罰」で、兄・隼斗(窪塚俊介)が「クローンの赤ん坊がまもなく誕生する」と叫んだ場所。
 ここに右京(水谷豊)たちが通りかかる。
 「陣川、父になる」でもラスト、陣川が失恋する場所として使われた。

 写真の奥に見える建物は警視庁。
 警視庁から歩いてすぐの所だから、右京さんたちがよく通るんですね。

 さて、ここはどこかと言うと<憲政記念館>。
 議会政治80周年を記念して建てられた記念館で、議会政治に関するさまざまな展示がされている。

 なお、この場所、戦前は陸軍省。
 幕末は井伊直弼(彦根藩)の上屋敷。
 井伊直弼と言えば<桜田門外の変>。
 ここから江戸城の桜田門はすぐだから、井伊直弼はほんのわずかな距離の移動中に襲われたんですね。

 なお、ここには立法、行政、司法の三権分立を表した三角形の時計塔が建っている。(「相棒」でも映されることがある)
 これはいかにも「相棒」らしい。
 なぜなら「相棒」では、立法(政治家)・行政(警察)・司法(検察・弁護士)が絡まった事件が多いですからね。
 そんな場所の理由もあって、ここが「相棒」のロケ地にひんぱんに使われるのかもしれない。


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ブラタモリ~江戸城外堀。上智大学グラウンドはお堀だった!

2012年01月05日 | 東京探訪
 昨年の『ブラタモリ』で<江戸城外堀>を紹介していた。
 四谷~市ヶ谷~飯田橋のお堀って、外堀の名残だったんですね。
 外堀にはそれぞれ名前が付けられていたらしい。
 四谷~市ヶ谷~飯田橋のお堀で言うと、弁慶堀~真田堀~新見附堀~市ヶ谷堀~牛込堀。

 このお堀のほとんどは、江戸の川(紅葉川)や谷を利用して造られたものらしいが、中には台地を削った箇所もあるらしい。
 真田堀がそうだ。
 真田堀は現在で言うと、上智大学の運動グラウンドの部分。
 総武線の車窓から見えるあの平らなグラウンドは、実は真田堀を埋めて造られたものなのだ。

 番組はこうした外堀の痕跡を追っていく。
 市ヶ谷にある<亀岡八幡宮>周辺は、外堀沿いにあった江戸の門前町で歓楽街などもあり賑わっていたらしい。
 ちなみにこの亀岡八幡宮は、江戸城の裏鬼門を守る神社で、鎌倉の鶴岡八幡宮から分祀されたものとのこと。<鶴>と<亀>である。
 また、飯田橋には城壁の名残があるらしい。
 牛込見附。
 江戸城に通じる牛込門があった場所で、かつては敵の侵入を防ぐために高麗門と櫓門が枡形の配置されていた。
 番組では橋のたもとにある御影石で造られた城壁跡を紹介していたが、すぐ近くに残っているんですね、こういうものが。

 さて、このように存在していた江戸城外堀だが、明治時代になると、この外堀沿いは鉄道として利用されたようだ。
 甲武鉄道。
 もともとは八王子と新宿を結ぶ鉄道だったらしいが、これが新宿から牛込まで伸びた。
 つまり現在で言う総武線・中央線である。
 この沿線にも甲武鉄道の痕跡があった。
 四谷にある御所トンネルは現在も電車がその中を通っている現役のトンネルで、煉瓦造り、その上には笠石が置かれている。
 まさに明治の建物だ。
 鉄橋も健在だ。
 明治時代にドイツ製の鉄橋が現在も使われている。
 甲武鉄道の牛込駅の名残もあるらしい。
 現在はピザ屋さんとクリーニング屋さんが軒を並べているが、そこには石組みの名残があり、かつては牛込駅が存在していた。

 こんなふうに見ていくと、四谷~市ヶ谷~飯田橋の風景が違って見えてきますね。
 江戸時代は寺社町などがある江戸城の外堀で、明治時代は蒸気機関車の甲武鉄道が走っていた。
 上智大学のグラウンドはかつてはお堀で、それは台地を削る大工事で造られたものだった。
 さまざまに想像力をかき立てられます。
 見えないものが見えてくる。
 それってすごいことだと思います。

 『ブラタモリ』は毎週木曜・夜10時からNHKで放送。
 タモリさんのゆる~い脱力トークがいやされる。
 相方の久保田アナも最近ボケ度が増して、楽しくなった。


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ブラタモリ~上野動物園はワンダースペース!

2011年11月18日 | 東京探訪
 タモリさんが様々な場所を散歩して歩く「ブラタモリ」。
 番組全体のまったりした感じが心地いい。癒される。
 バラエティって、基本的には機関銃のようなアップテンポ・ハイテンションですからね。
 しかし、そろそろこれらが見直されてもいい時期かもしれない。

 この番組は、想像力も刺激される。
 昨日(11/17)に放送されたのは、上野動物園。
 パンダなどに隠れて地味な場所なのだが、上野動物園の中の<子供動物園>には必見の動物がいる。
 <木曽馬><野間馬>
 日本オリジナルの在来馬だ。
 体は小さくて、脚も短い。
 タモリさんに言わせると顔も<和顔>をしているらしい。
 明治になると、体の大きな軍馬が必要になり、西洋の馬とかけ合わせたため、日本の在来馬は現在ごくわずかだとか。
 想像力を刺激されるのは、この在来馬に戦国時代の武将たちが乗っていたことだ。
 体の小さな在来馬に鎧をつけた武将が乗っている姿を想像すると、どこか滑稽で微笑ましい。
 映画や大河ドラマで、馬に乗ってかっこよく戦う武将の姿はウソだったのだ。
 現実は乗れば足がついてしまうロバのような馬に乗っていた。
 なお、この<子供動物園>には他にもアグーという沖縄の豚や日本オリジナルのヤギなどがいて、貴重な在来種の宝庫らしい。
 そして、こちらの方がパンダよりも大人の好奇心をそそる。
 <子供動物園>と称しているが、実はここは<大人動物園>なのかもしれない。

 その他にも上野動物園には隠れた見所スポットがある。
 上野動物園には坂があり、窪地になっている1ヘクタールの地域があるが、そこが明治に作られた最初の上野動物園だったらしい。
 上野動物園は、その窪地からどんどん増殖して(何と14倍の大きさになって)、現在の姿になったのだ。
 また隣接している寛永寺・寒松院には、戦国武将・藤堂高虎を始めとする藤堂家の墓所があるらしい。
 一般公開されていないそうだが、番組で紹介されたのは、何と高さ4メートルの高虎の巨大な墓。
 何という大きさ! 威容!
 その他にも<冬眠している熊>を観察できる場所や、ヘビを脚で叩き殺して食べる<ヘビ食いワシ>、巨大な動かない鳥<ハシビロコウ>などがいる。
 ちなみにこの<ハシビロコウ>、本当に動かない。まるで剥製のよう。
 恐竜時代、まだ地面を二本脚で歩いていた<鳥の祖先>のような雰囲気もある。
 動かないことが、<ハシビロコウ>の鳥としての進化に影響したのかもしれない。

 というわけで上野動物園はまさに<ワンダースペース>。
 東京には目を懲らしてみれば、ワクワクするような面白い場所がたくさんある。
 「ブラタモリ」は、その発見の仕方を教えてくれる。
 

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謎解きはディナーのあとで~麗子お嬢様のお屋敷を発見!

2011年11月01日 | 東京探訪


 宝生麗子(北川景子)お嬢様のお屋敷。
 どこかで見たことがあるなぁと思って、エンディングテロップをチェックしていたら、やっぱり!
 以前、行ったことのある上野の旧・岩崎弥太郎邸だった。
 この岩崎弥太郎邸。
 大河ドラマ「龍馬伝」でも有名だが、確か福山雅治さんが玄孫として登場したタイヤのCMでも登場した。

 まずは正面。



 ここから麗子お嬢様のリムジンが出発する。

 そして裏庭。



 麗子がディナーをとりながら、事件について執事・影山(櫻井翔)とやりとりをする食堂と思われる部屋が
 見て取れる。(写真・右側の窓ガラスの少し突き出た部屋です)
 ディナーをする食堂はセットだろうが、外観に合わせて、ちゃんとこだわっている。
 このセットを造られた美術スタッフのみなさん、good job!

 最後はもうひとつ裏庭。



 作品では、この裏庭にプールがある。
 実際の岩崎弥太郎邸にCG合成をしているんですね。

 こんなふうにロケ地でドラマを見てみるのも面白い。
 実際に行ってみると、麗子や影山になった気分も味わえる。
 興味を持たれた方は、上野駅から10分~15分歩きますけど、ぜひ行ってみて下さい。
 ちなみに屋敷の中にも入れます。



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