平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

相棒19 「右京の眼鏡」~杉下右京には遊びがない。だから眼鏡に遊びを入れてみたらどうか?

2021年02月26日 | 推理・サスペンスドラマ
『相棒』ではシリーズで必ずある職業もの。
 今回は「眼鏡職人」

 右京さん(水谷豊)が着目したポイントは──
・眼鏡のネジ
・後ろから殴打されたのにズレていない眼鏡
・ゴミ入れの中の弁当
・新社屋の設計図

 細かい所が気になって、推理を積み上げていく所は「眼鏡職人」に通じる所があるなあ。
 眼鏡職人は眼鏡の部品のひとつひとつにこだわって眼鏡を作っていく。
 名探偵はひとつひとつの証拠やファクトにこだわって事件の全貌を明らかにしていく。
 上手いリンクのさせ方だと思う。
 
 ただし事件に関わる田崎眼鏡の人々の描写が雑。
 心情やキャラクターなど、あまり深く描いていない。
 まあ、大塚家具のような同族企業の愛憎劇を正味1時間の尺に収めるのは難しいとは思うんだけど、あまりにも人物描写が上っ面すぎる。
『古畑任三郎』のように最初から犯人を明らかにして、犯人との対決ものにした方が面白かった気もする。

「勘違いオチ」も僕はあまり好きでない。
 だって勘違いで犯罪を犯してしまうって悲しすぎるじゃないですか?

 くすぐられるのはこういうセリフ。
 右京さんには「遊び」がない。
 だから眼鏡に遊びを入れてみたらどうか?
 眼鏡職人のセリフだが、こういうディティールは楽しい。

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文春砲・第2弾炸裂!~ササニシキ、送りますよ。サクランボ送りますよ

2021年02月24日 | 事件・出来事
 先週に引き続き文春砲炸裂!

 秋本氏 秋田はブドウできないでしょ?
 木田氏 りんごさんしかできない。
 正剛氏 いや、米もできますよ、さくらんぼもできますよ。送れって感じですか(笑)。
 木田氏 いやいやいや(笑)。いいよ送んなくて。
 正剛氏 ササニシキ、送りますよ。
 木田氏 米はいらない、めんどくさい。米はいらない。
 正剛氏 桐箱に入ったさくらんぼ、いつか送りますよ。


 アウトーーーッ!
 なに送ってもらったのかな?
 ブドウかな? ササニシキかな? さくらんぼかな?

 第1弾で終わらず、2弾3弾があるのが文春砲の怖ろしさ。
 下手なその場しのぎ言い訳をしたら、2弾3弾で粉砕されてしまう。
 実際、接待を受けた総務省幹部は「仕事の話はしなかった」などとウソを重ね、それがバレて本日懲戒処分に。

 頭のいいエリート官僚の皆さんが簡単にやられてしまった。
 すべては文春の手のひらの上で転がされている感じ。
 こんな録音データも公開された。

 木田氏 あ、吉田さんがなんかうちの岡本さんの面倒をみてもらっているみたいで……すみません。
 秋本氏 あーあ。
 木田氏 すみません、本当にすみません。
 正剛氏 あんないい仕事。
 秋本氏 じゃあ、身引くときに私……。
 正剛氏 ええ。


 吉田さんというのは、総務省の吉田眞人総務審議官らしい。
 岡本さんというは、東北新社の元常務で子会社の株式会社囲碁将棋チャンネルで2018年まで社長を務めた岡本光正氏のことらしい。

 で、岡本氏は吉田氏にどんな面倒をみてもらったのか?
「あんないい仕事」とは何なのか?
「身を引くときに私……」というのは天下りのことなのか?

 総務省の報告書では、接待を受けていたのは12人で会食はのべ38回で、菅内閣の内閣広報官の山田真貴子氏(元・総務省)も7万円の接待を受けていたとのこと。

 東北新社はそろそろ記者会見を開いて、説明すべきじゃないのかね?
 何のために接待を繰り返していたのか?
 見返りはあったのか?
 菅正剛氏の役割は何か?
 現首相・元官房長官・元総務大臣の息子の影響力を利用したのではないのか?
 菅義偉はどれくらい知っていたのか?
 記者会見の場には、当然、菅正剛氏も出席させて、ぜひこれらのことを説明してほしい。

 しかし、政治家ならわかるけど、官僚がこんなふうに饗応を受けるのはめずらしいな。
 それとも霞ヶ関ではこれが当たり前なのか?
 総務省に限ったことなのか?

 僕は安倍晋三の時から霞ヶ関が腐敗し始めたと思っているんだけど、
 他の政党に1回リセットして、膿を徹底的に出した方がいいんじゃない?
 政権交代の緊張感がないと、官僚は与党におもねり、政官民が癒着して、どんどん腐敗していく。


※関連記事
 「ササニシキ送りますよ」菅首相長男の“接待攻勢”音声(文春オンライン)

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青天を衝け 第2回「栄一、踊る」~唄い、舞い、朗読する。こうして言葉と思想が血肉化されていく

2021年02月22日 | 大河ドラマ・時代劇
♪ お蚕、お蚕、やわらか桑の葉 ほーいほい ♪
♪ 天下無双の藍を産む ♪
 これ「労働歌」なんですよね。
 民衆が労働をする時に歌う唄。

 舞いも民衆に根ざしたもの。
 小林薫さんが演じる市郎右衛門の舞い、いい味出してた。
『鬼滅の刃』の炭治郎のお父さんも火神楽の舞いを踊ってたな。

 民衆はこんなふうにして労働の中に楽しみを見い出してきたんですね。
 こういう民衆視線の描写、大地に根ざした感じでいいな。

 一方、慶喜(草彅剛)の舞いは立派な檜舞台でおこなわれたが、お面をつけている。
 つまり慶喜は仮面をつけて本当の自分を見せていないという暗喩か?
 能の面だから無表情なのは仕方ないのだが、栄一(小林優仁)の獅子舞の獅子頭は表情豊かで楽しそう。まわりも、やんややんやと拍手喝采。
 これもまた暗喩か?

 朗読もこの時代の当たり前の文化で、
 皆、声を出して読んで、言葉を自分の体に染み込ませていた。
 学校の勉強が黙読主流になったのはいつからなのだろう?

 いずれにしても、
 栄一は唄と舞いと朗読で、言葉と思想を血肉化している。
 ……………

 今回は代官の理不尽が描かれた。
 道を造るのに、御用金と労役を無償で要求される。
 これが前近代、封建時代なんですね。
 大名、代官など支配者達の既得権。
 栄一はこれに「承服できん!」と叫んだ。

 旧い特権と風習の打破。
 こういう思いが明治維新を生んだ。
 歴史学では、明治維新はフランス革命のような近代化革命なのか? という議論があるが、
 旧勢力の既得権打破という点では近代化革命と言えるだろう。
 そして栄一はこうした近代化の申し子。
 旧勢力の既得権を打破して新しい経済構造を作る。

 未来の渋沢栄一は「承服できん!」と叫んだ時点で生まれていた。

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文春砲炸裂!~菅義偉長男と総務省幹部の会話音声を公開! ウソがバレました!

2021年02月19日 | 事件・出来事
 またもや文春砲炸裂!
 東北新社に勤める菅義偉の息子・菅正剛氏とその子会社・東北新社メディアサービスの木田由紀夫社長が、総務省の秋本局長を六本木の小料理屋で接待した際の会話を録音したのだ。

 音声は、接待が行われた店に客として入店した複数の「週刊文春」記者が、付近の座席から録音したもの。
 他の客の声や雑音などを専門業者に依頼して除去し、解析を進め、東北新社の事業や衛星放送などにかかわる具体的な会話を正剛氏らと秋本局長が交わしていたことが判明した。

 正剛氏「今回の衛星の移動も……」
 木田氏「どれが?」
 正剛氏「BS、BS。BSの。スター(チャンネル)がスロット(を)返して」
 木田氏「あぁ、新規の話? それ言ったってしょうがないよ。通っちゃってるもん」
 正剛氏「うちがスロットを……」
 木田氏「俺たちが悪いんじゃなくて小林(史明衆院議員、元総務政務官)が悪いんだよ」
 秋本局長「いやぁ、でも(小林氏は)どっかで一敗地に塗れないと、全然勘違いのままいっちゃいますよねぇ」
 木田氏「そう。でしょ? でしょ? あれ一回ね、(小林氏と)どっかで話そうとは思ってる」

 盛り上がってる会話だね!
 かなり楽しそう!
 ずいぶん親しそう!

 秋本局長は国会答弁で、業務に関する話をしていないと言っていたのに、しっかりしてるじゃん。
 ウソつき!
 ていうか、接待の場で業務の話題が出ないわけないだろう?
 小林史明議員、勘違いのままいっちゃってるからどっかで一敗地に塗れないといけないって言われてるぞ!(笑)
 ていうか、小林議員、呼び捨てにされてて、木田社長の方が立場が上なのかね?
 いずれにしてズブズブだ。

 こうして世の中のことは決められていく。
 利権をめぐって政治家・官僚・企業が話し合い、分け合う。
 企業は仕事や権利獲得。
 政治家には献金・パーティ券、場合によっては裏リベート。
 現に菅は東北新社から500万の献金を受けている。
 官僚には地位と天下り先&今回の場合はタクシー券とお土産。

 自民党の本質は利権政治だ。
 これは昭和の時代からそうで、こんなことをやってるから国の借金が1000兆を超える。
 消費税やその他税金をいくら上げても間に合わない。

 もうこういうこと終わりにしないか?
 もっと税金を利権なしで有効に使えよ。
 もはやこの国に利権を貪っている余裕はないはずだぞ。

 
 ※何が『国民のために働く』だ? 『自分たちのために働く』だろう?

 それにしても文春すごいな。
 客を装って録音とは恐れ入った!
 これに2弾、3弾の音声があればさらに面白い。

 菅義偉と総務省は安心して眠れないだろう。
 それともすでに文春と裏取引してるのか?
 でも国民の関心が高まれば、文春さん、もっと仕事をしてくれるに違いない。
 引っ張れば引っ張るほど雑誌は売れ、情報は高く売れるし。
 がんばれ、文春!


※関連記事
 菅首相長男“違法接待” 総務省局長「国会虚偽答弁」の証拠音声(文春オンライン)

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相棒19 「人生ゲーム」~張り込みと言えば牛乳とあんパンですよね!

2021年02月18日 | 推理・サスペンスドラマ
 誘拐事件のエピソード。

 冒頭の少年が右京さん(水谷豊)たちに「友だちを助けて下さい」と頼んで、その友だちが誘拐された子供でなかった所が上手いひねり。
 ラストで誘拐された少年の狂気みたいなものを垣間見せたのも面白い。
 ネタバレになるので具体的には書かないが、
 少年は××を憎悪し、××相手にゲームをしていた。

 便利キャラがいっぱい登場したのは気になった。
・和菓子屋の売り地の前で、安村剛(今野浩喜)と大槻健太(西興一朗)のことをベラベラしゃべる近所のおばさん←頼まれてもいないのに。
・スーパーコミネの社長・小峰裕司(鎌倉太郎)の裏リベートのことをしゃべる営業部社員←会社の機密だぞ(笑)
・大槻健太と少年のことを雄弁に話す塾経営者。
 これらの証言が事件の全貌を明らかにするのだが、こういう便利キャラは1エピソードでひとりくらいにしてほしい。
 まあ、今回はデジタルの力を借りない完全なアナログ捜査で、事件を正味1時間で解決しなければいけないので仕方ないのだが。

 脇キャラが『相棒』の魅力でもある。
・出雲麗音(篠原ゆき子)「張り込みと言えば牛乳とあんパンですよね!」
・伊丹(川原和久)→牛乳を飲むとお腹をこわす。実はもの凄くデリケート!
・角田課長(山西惇)は人情派。
 虐待する父親を叱り、規則を無視して安村と少年を会わせてあげた。
・青木(浅利陽介)はスーパーサイバー捜査官なのに今回は外で張り込み!

 脇キャラたちがそれぞれにいい味を出していました。
 
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これが保守かよ?~大村愛知県知事リコール署名の83%がインチキ! バイト料は時給950円!

2021年02月16日 | 事件・出来事
 愛知トリエンナーレ・表現の不自由展をめぐる大村愛知県知事のリコール運動。
 署名43万筆の8割が偽造のインチキで、関わった連中が刑事告発されるそうだ。
 まあ、そりゃそうだよな。
 こんなことがまかり通れば、民主主義が成り立たなくなる。
 偽金造りと同じで、国家転覆罪に問われててもいい案件。

 これを主導した高須クリニックの高須克弥、河村名古屋市長はどこまで関わっていた?
 これに賛同したネトウヨ著名人・櫻井よしこ、有本香、竹田恒泰、武田邦彦はどう言い訳する?

 中日新聞のスクープに拠れば、
 名簿の書き写しは時給950円でおこなわれていたらしい。
『男性は登録している人材紹介会社から「簡単な軽作業」「名簿を書き写すだけ」との趣旨の電子メールを受け、十月中旬から下旬にかけて佐賀市内の貸会議室で、時給九百五十円で作業をした。五百円の交通費も支給された』
『男性によると、貸会議室は若者から高齢まで男女数十人で満員状態だった。男性が到着すると、作業中は携帯電話をポリ袋にしまって取り出さないようスタッフに指示された』(中日新聞)
 アウトーーー!
 これを取り仕切っていたのは広告代理店らしいが、携帯NGの時点で犯罪性を認識していたな。

 あと、著述家の菅野莞氏がツィートしていたが、
 名簿の書き写し作業を行った会場は佐賀青年会館で、その会館の理事長は『日本会議佐賀の理事長』らしい。
 もしかして、これは日本会議案件?

 またリコールの会・事務局長を務めた田中孝博氏は「日本維新の会・愛知5区支部長」。
 吉村大阪府知事もこの運動に賛同していたし、日本維新の会もそういう政党なのかね?
 表現の不自由展の是非は別として、大村愛知県知事は法と正当な行政手続きで「トリエンナーレ」を開催したんだぞ。
 それを脅迫など、暴力的な方法で妨害したのは反トリエンナーレの連中。
 維新は正当な手続きを踏んだ大村知事を否定して、脅迫で中止にしようとした連中に与するのか?
 この案件、裏でいろいろ繋がってそうだな。

 
 ※田中事務局長 「九州でつくられた署名」って自白してる?

 いずれにしても、保守界隈はウソとインチキがお好きなようで(笑)
 安倍晋三は「桜を見る会」絡みで、国会で113回ウソをつき、さらに補填を秘書のせいにしている。
 松本純なる自民党の議員は、他の議員2人と銀座のクラブに遊びに行っていたにも関わらず、陳情を聞いていただけだとウソをついた。
 そして今回のリコール署名のインチキ。
 これで「保守」を名乗るのだから笑ってしまう。
 保守っていうのは、恥を知り、清貧や秩序を尊び、美学をもった潔い存在だと思うんだけどな。

 さて、このリコール署名のインチキ、いったい誰が主導したのか?
 いったい誰がアルバイト料を払ったのか?
 高須院長や河村市長や田中孝博氏は「知らなかった」と言っているようだが、本当かね?
 みんな、この案件から蜘蛛の子を散らすように逃げている。

 実にみっともない。
「俺は不正を犯しても信念のためにやった」と胸を張るやつはいないのか?


※参照記事
 名簿の束「書き写して」、会議室に数十人 リコール署名偽造、バイト男性証言(中日新聞)
 
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青天を衝け 第1回「栄一、目覚める」~俺が守ってやんべ、この国を! って単純すぎる!

2021年02月15日 | 大河ドラマ・時代劇
「ここに聞きな。
 あんたがうれしいだけじゃなくて、みんながうれしいのが一番なんだて」

「上に立つ者は下の者への責任がある。大事なものを守るのが務めだ」

「皆がそれぞれ自分の胸に聞き、動くしかないのだ。
 誰かが守らなくてはな、この国は」

 母、父、高島秋帆(玉木宏)の言葉をスポンジのように吸収していく栄一(小林優仁)。
 子供だから柔軟なんですね。
 でも……。
 高島秋帆の言葉を聞いただけで、
「俺が守ってやんべ、この国を!」
 となってしまうのはどうなんだろう?
 少年・栄一に当時の日本の置かれている情勢がわかっているわけではない。
 あまりにも素直、というか単純すぎるだろう。
 脚本として、あまりにも荒っぽい。

 一方、こういう所は丁寧というか冗長。
 罪人・高島秋帆を岡部の代官屋敷に見に行こうと決める栄一ら子供たち。
 夜、家の中で目が覚める→畑の中を走る→仲間と落ち合う。
 今のドラマはこういう段取りを踏む必要はない。
 見に行こうと決める子供たち→夜、仲間と落ち合う。
 これだけで十分。

 既視感もいっぱいだ。
 大河ドラマの始まりの子供時代は必ず家族の描写が描かれる。
 やや厳しい父がいて、やさしい母がいて、主人公は何らかのトラブルを起こして──
 これ、そろそろやめてほしい。
 おまけに岡部の代官屋敷に忍び込むのは、『西郷どん』で少年・西郷が島津斉彬の屋敷に忍び込んだのと同じ。

 目を引いたのは、後に最後の将軍・徳川慶喜になる七郎麻呂(笠松基生)の描写。
 七郎麻呂は優秀な息子であることに苦しんでいる。
 父・徳川斉昭(竹中直人)に心服していないし、政治の道具に使われていることに気づいている。
『西郷どん』もそうだったが、慶喜って屈折した人物だったんだな。
 で、こういう屈折した人物は魅力的。

 栄一はこのまま尊皇攘夷に行くのだろう。
 尊王攘夷は当時の若者達にとって、誰もがかかる火病のようなもの。
 で、慶喜と絡むのか。
 となると、やはり『西郷どん』の既視感?

 作品カラーは『蒼』のようだが、今回は『緑』が印象的だった。
 畑の中を走る栄一。
 桑の畑があって、里芋の畑があって一面が緑。
 このシーンは眼福だった。

 ちなみに豆知識だが、『チコちゃんに叱られる』に拠ると、
 昔は『緑』という概念がなくて、緑色はすべて『青』で表現されていたらしい。
 だから信号機のススメは緑なのに『青信号』。

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二階俊博にとって、オリンピックボランティアは取り替えのきくモノなのか?

2021年02月09日 | 事件・出来事
 自民党の幹事長・二階俊博が森喜朗発言で390人のボランティア辞退が出たことについて、こんな発言。

「どうしてもおやめになりたいということだったら、また新たなボランティアを募集する、追加するということにならざるを得ない」

 うん?
 これは『ボランティアなど、いくらでも替えが利くから、おやめになって結構』ってことか?
 だとしたら、ずいぶん人をバカにした話だな。
 欠員が出たら、新たに募集して補うというのは確かなんだけど、
「どうしてもおやめになりたいということだったら」という部分に悪意を感じる。
 どうして、この人、偉そうなんだ?

 他にもこんな発言。

「参画しよう、協力しようと思っておられる人はそんな生やさしいことではなく、根っからこのことに対してずっと思いを込めてここまで来た」
「そのようなことですぐやめちゃいましょうとか、何しようか、ということは一時、瞬間には言っても、協力して立派に仕上げましょうということになるんじゃないか」


 だから、辞退された方は、オリンピックに強い思い入れがあったから辞退したんだよ。
 差別がなく多様性を訴える『オリンピック理想』に共感したからボランティアに参加しようと思った。
 ところが、そうしたオリンピックの理想を踏みにじる森喜朗発言。
 そんな人物が組織委員長を務めるオリンピックには協力したくないから辞退した。
 この思いが二階俊博にはわからないのかね?

・エンブレム盗作
・新国立競技場
・招致賄賂疑惑
・当初予算より膨大に膨らんだ開催費用
 そして、今回の女性蔑視とも取れる森発言

 オリンピックがどんどん汚されている気がする。
 仮に開催されたらひどいオリンピックになりそうだな。
 もはやオリンピックは、その裏が見えて、純粋に楽しめなくなってしまった。


※関連記事
 二階幹事長、ボランティア辞退は「瞬間的」 五輪巡り(朝日新聞)

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麒麟がくる 最終回「本能寺の変」~わが敵は本能寺にある。その敵は織田信長と申す

2021年02月08日 | 大河ドラマ・時代劇
「将軍を殺せ。それがこたびのそなたの役目じゃ」
「将軍を倒し、世を平らげ、大きな国をつくり、帝にひれ伏さず、万乗の主となる」

 これが光秀(長谷川博己)の背中を最終的に押した原因になった。
 保守的な光秀にとって「将軍」と「帝」は絶対的なもの。
 将軍と帝を否定して、自分が「万乗の主」として君臨する。
 光秀にとっては堪えがたいことであっただろう。
 それと、「わしの背中を押したのは誰だ? そなたがわしを変えたのじゃ」
 信長(染谷将太)言ったように、現在の信長をつくってしまった責任。
 …………………

 本能寺では光秀と信長に具体的なせりふはなかった。

 信長が発したせりふは、
「十兵衛、そなたか! そうか十兵衛か……であれば是非もなし」

 光秀は何も語らない。
 ただ燃え盛る本能寺を見つめるのみ。

 脚本の池端俊策さん、せりふに拠る説明を避けましたね。
 ふたりの役者さんの芝居に委ねた感じ。
 視聴者にも光秀と信長の思いを想像し、考えることを要求して来た。

 信長は炎の中で、
 光秀は炎を見つめながら、
 今までいっしょに歩んできた道を思い出していたのかもしれない。
 どこでふたりの道が違ってしまったのかを考えていたのかもしれない。
 安寧な世になり、ふたりで穏やかに過ごす日々を夢見ていたのかもしれない。
 自分が信長を討ち、光秀に自分が討たれることに必然を感じていたのかもしれない。
 信長はこれで子供の頃のように長く眠れると考えたのかもしれない。
 光秀は、自分自身でもある信長を失って、自分の死を考えたのかもしれない。
 …………………

 そんなふたりと対照的に秀吉(佐々木蔵之介)は血気盛ん。
「やればいいのじゃ。明智殿がやれば面白い!」
「明智殿が天下をぐるりと回転してくれたわい!」
 こういう感傷や迷いのない人物が天下を取るんだよな。

 細川藤孝(眞島秀和)は裏切り。
 筒井順慶(駿河太郎)、家康(風間俊介)らはリアクションなし。
 菊丸(岡村隆史)、玉(芦田愛菜)は本能寺後、登場せず。
 ここは残念だ。
 彼らの心にはどんな思いや感情が沸き起こったのか?
 自分に呼応しない藤孝らに光秀は何を思ったのか?
 ここはひとつのドラマになるのだが、省略されてしまった。
 …………………

 エピローグは三年後──

 三年後であるため、登場人物たちに強い感傷はない。
 帝は秀吉のことを語り、
 義昭は小早川のことを語り、信長も光秀も世を平らかにする思いを持っていたと客観視していた。
 彼らの中で、光秀や信長はすでに死んでいった武将のひとりになりつつある。
 何か寂しいね……。
 三年の月日とはこういうものなのか?

 駒(門脇麦)が見たものは何なのか?
 駒は伊呂波太夫から光秀の伝言を聞いたに違いない。
「駒殿に伝えてほしい。麒麟はこの明智十兵衛光秀が必ず呼んでみせると」
 秀吉の世になっても、麒麟はまだ来ていない。
 だから麒麟が来る世にするために光秀は生きて、まだ戦っている。
 駒はこう思ったに違いない。
 だから光秀を見た。

 光秀が生きているか否か。
 これも視聴者に委ねられた。

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文春砲炸裂!~菅義偉の長男が総務省幹部を4回接待!

2021年02月07日 | 事件・出来事
 文春砲炸裂!

 放送事業会社「東北新社」に勤めるの菅義偉の長男が総務省の幹部4人を接待。
 幹部とは──
 次期事務次官候補の谷脇康彦総務審議官。
 衛星放送等の許認可にかかわる情報流通行政局の秋本芳徳局長など。
 回数はのべ4回。
 場所は都内の1人4万円を超す料亭や割烹、寿司屋。
 お帰りの際にはタクシー券&お土産。
 国家公務員の規定では、たとえ割り勘でも1万円を越す利害関係者との会食の場合、
 倫理監督官への届出を出さなくてはいけないのだが、出していなかった。
 ……………

 菅義偉っていうのは過去に総務大臣をやっていたこともあって、「総務省」に影響力を持つ政治家なんですよね。
 総務省は放送や電波を所轄。
 だから長男が放送事業者の東北新社に就職。
 役職はメディア事業部の趣味・エンタメコミュニティ統括部長。
 東北新社の創業者は、その会社名のとおり、東北出身者だから同じ東北出身の菅とツーカーの仲?
 というか植村伴次郎氏って菅と同じ秋田県出身。

 菅ちゃん、国民には「自助・共助・公助」を押しつけておいて、
 息子には就職で口利いて「共助」かよ?
「就職くらい親の力を借りず、自分で何とかしろ」っていうのが「自助」を説く政治家じゃないのか?

 この長男さん、菅の総務大臣時代に大臣秘書官をやっていたそうだ。
 つまり総務省幹部とは繋がりがある。
 そして総務省に影響力を持ち、現在では総理大臣でもある菅義偉の息子。
 東北新社としては、こんなに『おいしい人材』はいないだろう。
 菅の長男が何かを頼めば、総務省幹部としてはノーとは言えない。
 大臣秘書官時代の交流もある。
 今回の接待もこの流れ。
 親の七光りで、いったい何を頼んだのか?
 総務省幹部は「情報交換」で食事をしたと言い訳しているようだが。

 頼み事というのは、これかな?
 現在はnetflix、amazonプライムなど、ネット配信が主流。
 僕もこのふたつに入っていて、地上波も併せれば映画・ドラマ・アニメはこれで十分。
 とてもお金を払ってBSなど見る気になれない。
 東北新社のBS・CSは『スターチャンネル』『スーパー!ドラマTV』『ファミリー劇場』だが、行き詰まってるんだろうな?
 それで、総務省幹部の接待?

 まあ、世の中はこんなふうに動いているんですよね。
 本人たちに自覚はないだろうが、
『上級国民』なるものは確実に存在していて、彼らの間で富や利権は配分されている。
 官僚は持ちつ持たれつで、民間とこのような関係をつくっていき、天下りをする。
 そして笑ってしまうのが、自分は何の恩恵も受けていないのに彼らを支持し、擁護する下の人々。

 さて、この件、森喜朗の差別発言で霞んでしまったが、今後どうなるのか?
 文春砲の第2弾はあるのか?


※参照記事
 菅首相の長男 総務省幹部を違法接待【決定的瞬間をスクープ撮】(週刊文春)
 
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