平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

どうする家康 第20回「岡崎クーデター」~民を恐れさせる殿様より民を笑顔にする殿様の方がずっといい

2023年05月29日 | 大河ドラマ・時代劇
 ふたりの家臣の言葉が披露された。

 ひとりはクーデターの首謀者大岡弥四郎(毎熊克哉)。
「沈む船に乗り続けるは愚かでござる」
「われらはずっといくさをしておる!
 殿は織田信長にしっぽを振って、われらに死んで来いと言い続けておる!」
「何のご恩があろう! ご恩だの忠義というのはわれらを死ににいかせるための言葉じゃ」

 痛烈である。
 これが戦国の世の習いとはいえ、正論でもある。

 一方、新しく家臣になった井伊虎松(板垣李光人)。
「私は幼き頃より民の悲しむ姿、苦しむ姿ばかりを見て来ました。
 しかし、殿の話をする時は愉快そうに大笑いします。
 民を恐れさせる殿様より民を笑顔にする殿様の方がずっといい。
 殿にこの国を守ってもらいたい。
 心の底では民はそう願っていると存じます」

 虎松は武田勝頼(真栄田郷敦)よりも家康(松本潤)を選んだ。
 武田家よりも徳川家の方が出世できる。徳川家の方が面白いやつがいそう。
 という理由もあったようだが、どこか家康に引っかかるものがあったのだろう。

 頼りないから自分が助けてあげたいと思う。
 頼りないけど、やさしい。
 これが虎松の家康の評価。

 頼りないから頼りになる武田につく。
 頼りないから織田にしっぽを振り、家臣を苦しめる。
 これが大岡弥四郎の家康の評価。

 いずれも正しい家康の評価だ。
 要は家康という人物をプラスで見るか、マイナスで見るか。

 僕はプラスで見る「家康派」かな~。
 お手付きをした家康に、
「殿、どうするおつもりです? ぷぷぷっ」
「何を考えておられるんじゃあ!」
「やっちまったな。どうしようもないやつだ!」
 と言える関係の方が楽しそう。
 もちろん頼りない分、 苦労も多いだろうが、
 苦労するのは武田でも織田でも同じ。
 ………………………………………………………

 一方、岡崎城内には火種がくすぶっている。
 五徳(久保史緒里)は瀬名(有村架純)に、
「私は織田信長の娘じゃ! 無礼者!」
 信康(細田佳央太)は五徳に、信長はいつも助けに来ない、皮肉。
 瀬名は千代(古川琴音)を取り込むために接近。
 築山事件は近づいている。

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「愛国商売」 古谷経衡~ネトウヨさんたちの哀しくて滑稽な実態

2023年05月26日 | 小説
『愛国商売』(古谷経衡・著/小学館文庫)では、自称・愛国保守の方々の生態が描かれる。
 著者の古谷経衡さん自身がかつてこの業界にいたから、その描写はリアルだ。
 たとえば、こんな描写。

 二週間もすれば彼らが何を嫌い、何を好み、その知的水準がいかなるレベルであるかはおおむね見分けがついた。
 彼らは自分たちが外部から「ネット右翼」と呼ばれることに対して極端な嫌悪感を示す一方、明らかに自分たちの主張が政治的右派や差別主義に偏っているにもかかわらず中立・中道を標榜していた。
 また、そろいもそろって中国・韓国・北朝鮮と日本国内の大手左翼系メディアを蛇蝎(だかつ)のごとく憎悪し、とりわけ韓国と日本国内に住む在日コリアンを呪詛していることもわかった。
 彼らが好きなのは「特亜三か国」や「パヨクメディア」を徹頭徹尾攻撃してくれる言論人や文化人の威勢のいい言論であった。


 的確な説明である。
 ネットで散見する愛国保守を名乗る人の言動はすべて上の表現に帰結する。
 主人公の南部照一は「対米自立」を標榜する右派だが、自称・愛国保守の人々の言動がこれとは違うことに戸惑う。

 照一はだんだんとこの右派・保守界隈の空気が、「対米自立・反米自主独立」路線とは大きく変質した、ネットの馬鹿を相手に商売する空間に過ぎないものであることを痛感し始めていた。

 そう、彼らがやっているのは「愛国商売」なのだ。
 その世界は、一般社会では相手にされない自分の承認欲求を満たしてくれる夢のような世界なのだ。
 照一は講演会を開くほどの名士になり参加者からこんな質問を受ける。

「南部さんは大東亜戦争勃発の理由を、アメリカによる経済圧力と、最終的には帝国主義的国家の衝突という風にとらえているんですけど、インターネットではそうした考えよりも、コミンテルンの陰謀というのが正しいとなっていて、自分もそう思うんですけどね。
 要するにコミンテルンがルーズベルトを操って日本に真珠湾攻撃をさせた。
 これはシナ事変もそうです。
 コミンテルンが蒋介石を操って日本が戦争をするように仕組んだ。
 これが歴史の真実だと思うんです」


「コミンテルン陰謀論」である。
 彼らはこれを信じている。
 参加者はこんな質問もする。

「自分は日本を破壊しているのが、反日メディアの偏向報道であり、その原因は日本のテレビ局や新聞社の中に、中国人や朝鮮人などの反日工作員が入り込んでいるためだと確信しているのです。
 南部先生は、この反日メディアによる偏向報道問題と、そこに入り込んでいる中国や韓国の工作員の存在について、いかがお考えでしょうか」


 主人公の南部照一は逆にこう聞き返す。
「そういったテレビ局の工作員という人物に、実際に会ったことがあるんですね」
 すると、
「会ったことはないですけど、疑わしいとされる人物は、ネットで調べればいくらでも出てきますよ」
 これに対し照一。
「実際には会ったことも見たこともないけれどもネットに書いているからそう信じていると」
「そもそも、地上波テレビ局や大新聞が、一年に何人採用するか知っていますか」
「すごく少ないです。テレビ局や新聞社の新卒採用は、毎年数十名です。
 系列を入れても百名はいないどころか、局によってはゼロもあり得る。そういう世界です」

 こうして照一は過去の研究論文なども引用して論破していくのだが、質問者は最後にキレる。
「あなたさー、学者や研究者が書いてることだけ信じてるんじゃないですかね。
 在日特権を研究しようにも、大学もテレビ局も、新聞もパヨクで朝鮮人が支配しているんだし、大方の出版社もパヨクなんだからその手の本なんて出せるわけないじゃないですか。
 だからインターネットというものがあるんでしょう」
「お前が勉強不足なだけなんだよ!」

 このやりとり、この作品で一番面白い部分なので、興味があれば読んでください。

 この作品、ネトウヨさんをともかく突き放して見ている所が秀逸だ。
 ここで描かれた自分の姿を見て、ネトウヨさんは何を思うのだろう?

 同時に人間の認識能力って、こんなものなんですよね……。
 簡単に陰謀論に囚われる。
 自分の信じたいことだけを信じる。
 実に頼りない。

 自分のこととして戒めたい。
 
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分断を決定的にした広島サミット~G7 VS 中国・ロシア。人類社会はどこに行くのだろう?

2023年05月23日 | 事件・出来事
 広島サミットが終了した。
 岸田首相はその成果を強調しているが、果たしてどうなのだろう?

 今回のサミットは分断を決定的なものにしてしまったのではないか?
 つまり──
 G7 VS 中国・ロシアという図式だ。
 その証拠に、中国は広島サミットの裏で、シルクロードの国々を集めた「中央アジア・サミット」を開催。
 アフリカの国々はインフラ整備に尽力してくれるので、親・中国だ。
 いはく、「アメリカは何もしてくれないが、中国は道路や橋を造ってくれる」
 こんな形でブロック化が進んでいる。

 広島サミットには、インド・ブラジル・インドネシア・ベトナムなど、
 これからの発展が期待される「グローバルサウス」と呼ばれる国々が参加したが、
 G7陣営に取り込まれることに戸惑っている様子。
 これらの国々は米中のどちらに取り込まれることなく中立を確保し、どちらとも仲よくしたいのだ。
 たとえばインドはロシアとも仲良し。モディ首相はプーチンと会っている。
 ブラジルの大統領は来日したゼレンスキー大統領と会談を持たなかった。
 その理由はスケジュールが合わなかったらしいが、本当の所はどうなんだろう?
 ロシアに気を遣ったのではないか?

 日本はもちろんアメリカ側。
 曖昧な立場を捨てて、このサミットで自分の立場を鮮明にした。
「中国」という具体的な名前はあげていないのだが、そういうことだろう。
 まあ、仕方がないのかな? 日米安保もあるし……。
 これが政府が言う「抑止力」に繋がってくれればいいのだけれど。
 もはや、この流れは止められない。
 理想論かもしれないが、ロシアとウクライナの和平の仲介役をするという道もあったのでは?

 というわけで、この広島サミットを機に「分断の時代」が始まった気がする。
 政府は成果を強調するが、何かを得れば何かを失うのが人の常。
 失ったものにも目を向ける必要があるのではないか?

 人類社会はどこに行くのだろう?
 どんどん悪い方へ向かっている気がする。
 日々を大事に生きていこう。

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どうする家康 第19回「お手付きしてどうする!」~お万、おなごの戦いをして欲しいものを手に入れる

2023年05月22日 | 大河ドラマ・時代劇
 お手付きをしてしまった家康(松本潤)に対する周囲の反応。
・服部半蔵(山田孝之)
「殿、どうするおつもりです? ぷぷぷっ」
・石川数正(松重豊)
「何を考えておられるんじゃあ!」
・酒井忠次(大森南朋)
「殿はお風呂で何をしておられたのか……」
・本多忠勝(山田裕貴)
「やっちまったな。どうしようもないやつだ!」
 叱られることを含めて、家臣から愛されている家康です。笑

 これを知った瀬名(有村架純)も──
「何が、やあ、ですか!? このアホたわけ!」
 アホたわけ、キター!笑
 …………………………………………………

 家康を誘惑して身ごもったお万(松井玲奈)は、「おっとりした慎ましい子」ではなく、
 家康を手玉に取るなどたやすい、したたかなおなごだった。
 瀬名が来たと知ると、侍女仲間に木に縛るように言い、瀬名に折檻してくれと言う。
 瀬名はその本性を見抜き、「見事じゃ」と褒める。
 これを受けて、お万は──
「殿方はいくさをし、人を殺して欲しいものを手に入れる」
「おなごは人に尽くし、癒やしと安らぎを与えて欲しいものを手に入れる」
 お万は「おなごの戦い」をしていたのだ。

 戦いの結果、お万は「家康の子」を手に入れた。
 浜松からお金も支払われるに違いない。
「家康の子」と「お金」があれば、お万は十分に生きていける。
 お万はおなごの戦いに勝利したのだ。
 この背景には、いくさばかりをしている男たちへの怒りもあったのだろう。

 田鶴、葉、糸、阿月──そして今回の万。
 1回登場して退場する女性たち。
 皆、それぞれの生き様を持っている。
 彼女らに比べて家康はあっちへふらふら、こっちへふらふら。
 女性たちはたくましい。

 今後、どのような女性が登場するのだろう?

 歴史の動向で言えば、
・信玄(阿部寛)は死に、足利義昭(古田新太)が追放。
・浅井、朝倉は滅亡。
 歴史は大きく動いている。

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アニメ「推しの子」~有馬かな、黒川あかね、覇権ヒロインが続々登場で盛り上がっている!

2023年05月20日 | コミック・アニメ・特撮
 アニメ『推しの子』、ドラマや恋愛リアリティショーの舞台裏が垣間見えて面白い。

 たとえばドラマ。
・カメラワークや照明の位置はあらかじめ決めてあって役者はそれに沿って演技をする。
 演技をする立ち位置も決まっている。
・上手い役者が下手な役者と芝居をすると、下手な役者の下手さ加減を目立ってしまうので、
 上手い役者は自分の演技の質を落とすことがある。
 別の見方をすれば、上手い役者さん同士が芝居をすれば、とんでもない相乗効果が生まれる。

 役者さんたちはこうした制約・ルールの中で、自分を表現すべく奮闘しているわけだ。

 恋愛リアリティショーの舞台裏はこうだ。
・台本はない。
・出演者がどう動くかは、基本、出演者任せ(演出家に意見を求めることはあるが)。
・求められるのはカメラがどこにあるかを把握して動くこと。
・カメラが近づいて来たら、それまでの会話を簡潔にリピートして何を話していたかを視聴者に明らかにする。
 …………………………………………………

 なかなかのリアリティだ。
 こういうことをしっかり描いているから、
 その中でもがき、悩み、奮闘するキャラクターたちにリアリティが出て来る。

 たとえば、10秒で泣ける天才子役だった有馬かな(CV潘めぐみ)。

 

 かなは、イケメンモデルばかりの顔見せプロモーションドラマで、自分の演技の質を抑え、これでいいのか、と悩んでいる。
 アクア(CV大塚剛央)はそんなかなの苦しみを知って、ドラマ制作のルールをぶち壊し、かなに本気の演技をさせる状況をつくる。

 恋愛リアリティショー「今からガチ恋始めます」では、黒川あかね(CV石見舞菜香)が悩んでいる。

 

 あかねは真面目で、なかなか爪痕を残せないのだ。
 それで所属事務所からプレッシャーをかけられている。
 ユーチューバーのMEMちょ(CV大久保瑠美)のように、自分のキャラをある程度アピールできてチャンネル登録者数が増えればいい、と割り切ることもできない。
 焦ったあかねは自分に合わない行動を取り、結果トラブルが起きてネットで炎上してしまう。

 いやあ、見事なキャラクター造形だ。
 かなの悩みは芝居の悩みで、あかねの悩みは爪痕を残せない悩みだが、
 これらは多かれ少なかれ、一般人にも通じることでもある。
 一般人も思うように自分を表現できない悩みを抱えているし、
 集団の中で存在感のない自分に悩んでいる。
 かなやあかねの悩みは自分たちの悩みでもあるわけだ。

 さて今後、有馬かなや黒川あかねはどんな物語を紡いでいくのだろう。
 ルビー(CV伊駒ゆりえ)のアイドル活動も気になる。
 有馬かなはルビーとアイドル活動することになったし、あかねもぜひグループに入ってほしい。


※関連動画
 【推しの子】ノンクレジットオープニング|YOASOBI「アイドル」(YouTube)
 ※このオープニングを見るかぎり、MEMちょはグループに入るよね。

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維新・梅村みずほ、タレント・フィフィの排外主義発言にため息が出る……

2023年05月17日 | 事件・出来事
 どうしてこんなことを語れるのだろう?

 日本維新の会の梅村みずほ議員は入管施設で亡くなったスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさんについて、SNSで、
「支援者の一言がウィシュマさんに『病気になれば仮釈放してもらえる』という淡い期待を抱かせ、医師から詐病の可能性を指摘される状況へつながったおそれも否定できない」
 最近では国会で、
「先ほど他の委員から『餓死だったのではないか』というような言葉もありましたでしょうかね。
 そういったことも考えうると思うんです。それって死因がわからないわけですから。
 ハンガーストライキによって体調不良によって亡くなったのかもしれない」


 この梅村みずほなる人物の頭の中はどうなっているのだろう?
 どうしてこんなひねくれた考えしか出来ないのだろう?
 要は──
・外国人は信用がならない。
・日本のすることは全部間違っていない。
・美しい日本はそんなことをしない。
 みたいな感じかな?

 梅村みずほは「国家」にこだわり、ウィシュマさんという「個人」と向き合おうとしていない。
 ウィシュマーさんの個人の言葉に耳を傾けよ。

 というか、梅村みずほさん、あなたの発言は汚い。
 あなたの発言が、美しい日本を汚していることがお分かりか?
 …………………………………………

「国家」にこだわり、「個人」に向き合おうとしないという思考は、LGBTに対する自称保守の連中にも通じる。
 つまり、
 彼らはLGBTを認めれば国家が壊れると考えている。
 そして、LGBTの方の心の声に向き合おうとしない。
 どうして、こんなに偏狭なのか?

 そんな彼らに比べて、今の若い人はLGBTを当たり前に受けとめている。
 ドラマでは「きのう、何食べた?」「おっさんずラブ」などが大ヒット。
 草彅剛さんの「ワイルド・スワン」という映画もあった。
 今はそれほでもないが、書店ではBLが棚を席巻。
 アニメ「推しの子」でも、アクア(CV大塚剛央()がドラマ出演を引き受けた理由を「かわいい美形男子がたくさんいる現場だから」と有馬かな(CV潘めぐみ)が勘違いするシーンがある。
 …………………………………………

 フィフィというエジプト出身のタレントは自称・保守界隈で威勢がいい。
 先日も日本の女の子が「韓国」に夢中なのを嘆いて、
「ゴリ押しのターゲットになった日本の女の子たちは、政治や歴史問題に興味もなければ、ニュースも見ない。いいのか悪いのか、韓国に対してまったく先入観がないわけで、日韓関係がどんな状況にあろうとも、「かわいい」「かっこいい」「イケてる」とゴリ押しされれば、すんなり受け入れてしまう。
 2019年、「史上最悪か」と指摘されるくらい日韓関係はこじれにこじれていました。韓国国内では日本製品の不買運動なども起きて、反日、嫌日ムードが今までにないくらい高まっていました。そうした現状を知れば知るほど、韓国のことが嫌になるのは自然なこと。相手に敵対されているのに、こちらが相手を「好き」と言うほうが不思議です。
 しかし、彼女たちは、現実を知らないのか、知っても理解できないのか、ずっと「韓国大好き!」のスタンスを貫いていました。完全にゴリ押しの罠に掛かってしまっています。韓国にとって、日本の若い女性は絶好のカモというわけなんですね」


 歴史問題? 知るか、そんなもの!
 面白いものは面白い。
 楽しいものは楽しい。
 すごいものはすごい。
 それでいいじゃないか! 大きなお世話だ!

 ちなみに僕は遅ればせながら、今BLACKPINKにハマっている。
 ジス可愛い! すごい!
 BLACKPINKから始まって、他の韓国の女性アイドルグループにも目が行っている。
 女優ではパク・ウンビンさんの大ファンだ。
 今度、新大久保に生写真買いに行こう。

 文化は国境を越える。
 若い人は柔軟だ。僕もそうありたい。
 差別や排外主義は世界を狭くする。


※関連記事
 なぜ日本の女の子たちはSNSを戦略的に駆使した、メディアがゴリ押しする典型的な手口にハマってしまうのか?(集英社オンライン)

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どうする家康 第18回「真・三方々原合戦」~24年前に果たせなかった約束を果たさせて下さい! 殿をお守りいたします!

2023年05月15日 | 大河ドラマ・時代劇
「24年間果たせなかった約束を果たさせて下さい!
 殿をお守り致します!」

 夏目広次(甲本雅裕)が家康(松本潤)の具足を纏って身代わりに……!
 その理由は──
 24年前、夏目吉信を名乗っていた頃、幼少の家康に「お守りいたします」と約束したのに二度も裏切ってしまったから。
 そのことは広次の心にずっと暗い影を落としていた。
 しかし今回、やっとその約束を果たせた。
 その瞬間、広次は「吉信」に戻れた。

 家康が広次の名前を覚えられなかったのには理由があった。
「広次」という名がしっくり来ていなかったのだ。
 家康は無意識に広次に「吉信」を見ていた。
 それが一致した時、かつての絆が復活した。

 この名前の言い間違い、
 ギャグとして、しつこいな~と思っていたが、こんな仕掛けがあったのか。

 広次は三河の一向一揆の時に許されなかったら、ここまでしなかったのだろう。
 主従関係など、所詮利害の結びつき、と割り切って見捨てていたかもしれない。
 しかし、家康は許した。
 結果、広次はこの人のために戦いたいと思った。

 重臣の死は他にも。
 本多忠真(波岡一喜)。
 戦いでともに果てようとする本多忠勝(山田裕貴)に、
「おぬしの死に場所はここではないだろうが!」
「殿を守れ! お前の大好きな殿を!」

 夏目広次もそうだが、みんな家康のことが好きなんですね。
 これが徳川家臣団の強さ。
 信玄(阿部寛)来襲に際し、信長(岡田准一)は家臣に「自分のなすことをせよ」と檄を飛ばしたが、徳川家臣団は言われなくてもそれをやっていた。
 それぞれが自分の出来ることを全力でする。
 そこに打算、保身、利害はない。
 こういう組織は実は強い。
 信長の組織は、恐怖と恩賞で動いている組織で、案外、脆いのかもしれない。

 さて家康。
 広次らの死を受けて、
「わしは皆に生かされている。決して無駄にはせん」

 家康はたくさんの人の思いを背負っている。
 もはや、その重荷を下ろすことはできないようだ。

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岸田首相、米国TIMES誌のインタビューで「日本は平和主義を捨てて軍事大国になる」と発言!?

2023年05月12日 | 事件・出来事
 相変わらずバカなことばかりをやっていて、ため息しか出ないこの国。

 まずは現在、話題の米国TIME誌・電子版の表紙。

 

 カッコつけている岸田首相の顔の右下にこんな見出しが書かれている。

 PRIME MINISTER
 FUMIO KISIHIDA WANTS
 TO ABANDON DECADES
 OF PACIFIZUM
 AND MAKE HIS COUNTRY
 A TRUE MILITARY POWER

 翻訳すると──
「岸田首相は平和主義の年月を捨て、彼の国を本当の軍事力のある国にすることを望んでいる」

 岸田文雄はこんなことを考えているのかよ。安倍晋三以上のタカ派だな、
 と思っていたら、外務省がTIME誌に訂正を求めたらしい。
 訂正した結果、内容は共同通信に拠れば
「平和主義だった日本に、国際舞台でより積極的な役割を与えようとしている」
 になったらしいが、曖昧な日本語だな。
「平和主義だった」?←なぜか過去形。今は違うのか?
「国際舞台でより積極的な役割を与えようとしている?」←軍事で? 外交で?

 いずれにしても脇が甘いんだよ。
 これ、世界に配信されてるんだろう?
 外務省は事前にチェックを入れてなかったのか?
 普通インタビュー内容に間違いがないか、事前にチェックするだろう?
 …………………………………………

 国会ではこんなやりとり。

 立憲民主党・辻元清美議員。
「グローバルホーク(無人偵察機)を9年前に契約。
 3機で613億円、維持費はその5倍の2951億円。
 9年たって1機が納入されてない。米空軍は2年前にこの機種は旧式で中国の脅威に対応できないとし全て退役させるとしたのは事実か」
 防衛省の返答は「事実です」

 はいはい、相変わらずの無駄遣い。
 これじゃあ、いくら防衛費があっても足りないよな……。
 ……………………………………………

 大阪万博の入場料は大人8000円らしい。
 これを受けての国民の反応。
「その金額ならUSJに行く」

 もはや「万国博覧会」って言葉が心に響かない。
 いつまで昭和の成功体験にこだわっているんだ?
 失敗は目に見えているのに突き進む。
 まあ、万博をやりたい連中は「中抜き」できればいいんだろうけど。
 要は口利き賄賂が横行した「東京五輪」と同じ。

 利権と言えば、兵庫県明石市を見事に立て直した、泉房穂元明石市市長。
 泉元市長、いはく
「日本は世界でも珍しいほど、一部の政官財の癒着による“古い利権政治”が続いている国であり、世界でも珍しいほど、マスコミがそのことを報じない国。
 その結果、国民は負担ばかり一方的に押し付けられ、苦しい生活を余儀なくされている。
 明石市は“利権政治”を断ち切ったから、街も市民も元気になった」

 泉元市長の言うとおり。
 もはや日本に「中抜き」してる余裕はない。
「無駄遣い」をしている余裕はない。
 それが上手くいったのは昭和の時代だ。

「中抜き」「無駄遣い」をやめて、その分を減税しろ。
 AI、ロボット、再生エネルギーに予算を投入しろ。
 それが日本経済復活の方法だ。

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「野原に寝る」 萩原朔太郎~5月の新緑の季節、詩人は野原に寝転がって自然の生命力を感じている

2023年05月10日 | 
 野原に寝る
                萩原朔太郎
               
 この感情の伸びてゆくありさま
 まっすぐにのびてゆく喬木(きょうぼく)のように
 いのちの芽生(めばえ)のぐんぐんと伸びる

 そこの青空へもせいのびをすればとどくように
 せいも高くなり胸はばも広くなった
 たいそううららかな春の空気をすいこんで

 小鳥たちが食べものをたべるように
 愉快で口をひらいてかはゆらしく
 どんなにいのちの芽生たちが伸びてゆくことか

 草木は草木でいっさいに
 ああ どんなにぐんぐん伸びてゆくことか
 ひろびろとした野原にねころんで
 まことに愉快な夢をみつづけた
 ………………………………………………

 5月──新緑の季節、世界が生命力であふれる時だ。
 朔太郎は野原に寝転がり、光輝く生命力を感じている。
 自然と調和して、自然の一部になった朔太郎。
 ここには「個」の苦悩や孤独はない。

 萩原朔太郎の旅の詩と言えば、
「ふらんすへ行きたしと思へども
 ふらんすはあまりに遠し」
 で始まる「旅上」が有名だが、こんな詩もある。
 ………………………………………………

 閑雅(かんが)な食慾
                萩原朔太郎

 松林の中を歩いて
 あかるい気分の珈琲店(カフェ)をみた。
 遠く市街を離れたところで
 だれも訪づれてくるひとさへなく
 林間の かくされた 追憶の夢の中の珈琲店である
 をとめは恋恋の羞(はじらい)をふくんで
 あけぼののように爽快な別製(べっせい)の皿を運んでくる仕組
 私はゆったりとふおうくを取って
 おむれつ ふらいの類(たぐい)を喰べた。
 空には白い雲が浮んで
 たいそう閑雅な食慾である。
 ………………………………………………

 ファンタジックですね。
・林の中のあかるい気分の珈琲店
・恥じらいを含んだ乙女のウエトレス
・ゆったりとフォークで食べるオムレツ
・空には白い雲
 情景が浮かんで来る。
 ゆったりとして、穏やかで、光輝いて、清らかで──
 朔太郎はここでも世界との調和を感じている。


 野原をさまよい歩いたら、こんな珈琲店に出会うかもしれません。
 野原に寝転がったら、あふれ出る世界の生命力を感じるかもしれません。
 せっかくのいい季節ですから、山野を歩いてみましょう!

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どうする家康 第17回「三方々原合戦」~圧倒的な強さの信玄に惨敗! 家康は首を取られた……!?

2023年05月08日 | 大河ドラマ・時代劇
 三方々原の合戦。
 恐るべき速さで侵攻して来た武田軍はたちまち遠江の城を落としていく。
 武勇を誇る本多忠勝(山田裕貴)もたじたじ。
 持ちこたえると思っていた高天神城も簡単に落とされた。

 万事休すの家康(松本潤)は織田信長(岡田准一)に会談を求める。
「策は桶狭間。餌は家康」
 浜松城に籠城して、一ヶ月守り抜き、
 浅井・朝倉との戦いにけりをつけた織田軍と合流して信玄(阿部寛)を討つという作戦だ。
「徳川と織田は一蓮托生」と語る家康に対し、信長は家康を抱きしめて、
「お前と俺は一心同体」
 信長、家康のことが大好きだよね!

 しかし、信玄はそんな作戦には乗らず、家康が籠城する浜松城を通過する。
 目指すは岡崎。そして信長。

 家康はあせる。
 黙って信玄を素通りさせたとなれば名誉に関わる。
 遠江の民もバカにして家康について来ないだろう。
 実際、信玄は千代(古川琴音)を使って、家康のマイナスイメージを流布していた。
 では打って出るか?
 しかし、打って出れば負ける。
 どうする家康?

 ようやく見つかった打開策は、地の利を活かした三方々原での戦い。
 三方々原から出るには隘路を通らなければならない。
 これで武田軍の進行が滞る。
 ここを急襲すれば勝機はある。
 だが、行ってみると武田軍は隘路を通っておらず、三方々原に二重三重の陣を張っていた。
「かかれい!」
 これで徳川軍は総崩れ。

 家康は首を取られた……。
 ……………………………………………………

 三方々原の合戦がこんなに丁寧に描かれたのは初めてだろう。
 いくさの戦術で言えば信玄の方がはるかに上。
 こわっぱ家康を手玉にとって翻弄する。
 圧倒的な強さの武田軍。
 次回、どんな形で一矢報いるのだろう。

 ドラマは瀬名(有村架純)とのシーン。
 信玄との大いくさの前、家康は瀬名に会う。
「この乱世、弱さは害悪じゃ」
「これはわしの弱い心じゃ。ここに置いていく」
 と言って家康は木彫りのウサギ(弱き心)を渡す。
 ウサギを受け取って瀬名は、
「いつか取りに来て下さいませ。殿の弱くてやさしい心を」

 乱世では強き者が生き残る。
 弱き者はたちまち強き者に獲って食われる。
 一方で信玄は「おのれが弱いことを知っている家康」を評価していた。
 弱さって何なんでしょうね?
 やさしさ、寛容、慈悲、人の良さ、悩み迷い続けること──
 これらが乱世でどのように意味を持って来るのかを見ていきたい。
 すくなくともこういう人物に人はついてくると思う。
 そして、今回瀬名に預けた木彫りのウサギは、家康が「鬼」になるストッパーにはなるはずだ。

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