★小さな絵本の店を経営するキャスリーン(メグ・ライアン)。
大手書店チェーンの御曹司ジョー(トム・ハンクス)。
ふたりは反目。
理由はジョー書店が近くに出店してきて、キャスリーンの店が潰れそうだからだ。
キャスリーンは本への愛情もなくビジネスだけで書店をやっているジョーが許せない。
ジョーは憎たらしいオンナだと思っている。
しかし、彼らには家に帰ると別の生活が待っていた。
見知らぬ相手とのメール交換。ハンドルネーム「NY195」「Shopgirl」。
これが楽しい。安らぎを覚える。
パソコンを立ち上げて「ユー・ガット・メール」という機械音から聞こえるとワクワクしてくる。
そして彼らは「NY195」がジョーで「Shopgirl」がキャスリーンであることを知らない。
★さて、こんな状況設定でふたりをどう結びつけるか?
これが作者の腕の見せ所である。
通常の作劇だと、ラストに反目し合っているふたりが「NY195」「Shopgirl」であることを知り、今までのわだかまりを捨てて愛し合っていくというものだろう。
メールのやりとりをしている「NY195」「Shopgirl」の方が彼らの本当の姿(ジョーは冷徹なビジネスマンでなく実は優しい男、キャスリーンは強さの裏でイジイジ悩む弱さを持った女性)で、そんなお互いを愛するというような。
だが作者はそんな単純な方法を取らなかった。
さらにストーリー練って作り込んだ。
まずジョーに「Shopgirl」がキャスリーンであることを気づかせた。
キャスリーンは「NY195」がジョーだと知らずにメールを送り続けている。
さてジョーはどう動くか?
ジョーは自分が「NY195」であることを名乗らずに、キャスリーンの友情と愛情を得ようとした。
風邪のキャスリーンにデイジーの花を持ってきてお見舞い。「友だちになってほしい」と言う。
キャスリーンは最初突っぱねるが、やがてジョーの人柄に触れて「NY195」のことについて相談する様に。楽しく時を過ごすようになる。
そしてキャスリーンと「NY195」が会うことに。
彼女の中では理想の男性は会ったことがない「NY195」だ。
ジョーはいっしょにいて楽しいが友人。
ジョーの愛の告白を振り切って「NY195」との待ち合わせ場所に行くキャスリーン。
果たして待ち合わせ場所にジョーはやって来るのだが。
「NY195」がジョーだとわかった時のキャスリーンのせりふは名セリフである。
ネタバレになるので書かないが、このせりふを言わせるためにすべてのシーンが計算されていた。
このせりふでジョーとキャスリーン、ふたりの世界が一変して光り輝く。
外国映画はシナリオが巧みだ。
大胆でありながら緻密。
見事な構成力。
トム・ハンクスもメグ・ライアンもいい味を出している。
大手書店チェーンの御曹司ジョー(トム・ハンクス)。
ふたりは反目。
理由はジョー書店が近くに出店してきて、キャスリーンの店が潰れそうだからだ。
キャスリーンは本への愛情もなくビジネスだけで書店をやっているジョーが許せない。
ジョーは憎たらしいオンナだと思っている。
しかし、彼らには家に帰ると別の生活が待っていた。
見知らぬ相手とのメール交換。ハンドルネーム「NY195」「Shopgirl」。
これが楽しい。安らぎを覚える。
パソコンを立ち上げて「ユー・ガット・メール」という機械音から聞こえるとワクワクしてくる。
そして彼らは「NY195」がジョーで「Shopgirl」がキャスリーンであることを知らない。
★さて、こんな状況設定でふたりをどう結びつけるか?
これが作者の腕の見せ所である。
通常の作劇だと、ラストに反目し合っているふたりが「NY195」「Shopgirl」であることを知り、今までのわだかまりを捨てて愛し合っていくというものだろう。
メールのやりとりをしている「NY195」「Shopgirl」の方が彼らの本当の姿(ジョーは冷徹なビジネスマンでなく実は優しい男、キャスリーンは強さの裏でイジイジ悩む弱さを持った女性)で、そんなお互いを愛するというような。
だが作者はそんな単純な方法を取らなかった。
さらにストーリー練って作り込んだ。
まずジョーに「Shopgirl」がキャスリーンであることを気づかせた。
キャスリーンは「NY195」がジョーだと知らずにメールを送り続けている。
さてジョーはどう動くか?
ジョーは自分が「NY195」であることを名乗らずに、キャスリーンの友情と愛情を得ようとした。
風邪のキャスリーンにデイジーの花を持ってきてお見舞い。「友だちになってほしい」と言う。
キャスリーンは最初突っぱねるが、やがてジョーの人柄に触れて「NY195」のことについて相談する様に。楽しく時を過ごすようになる。
そしてキャスリーンと「NY195」が会うことに。
彼女の中では理想の男性は会ったことがない「NY195」だ。
ジョーはいっしょにいて楽しいが友人。
ジョーの愛の告白を振り切って「NY195」との待ち合わせ場所に行くキャスリーン。
果たして待ち合わせ場所にジョーはやって来るのだが。
「NY195」がジョーだとわかった時のキャスリーンのせりふは名セリフである。
ネタバレになるので書かないが、このせりふを言わせるためにすべてのシーンが計算されていた。
このせりふでジョーとキャスリーン、ふたりの世界が一変して光り輝く。
外国映画はシナリオが巧みだ。
大胆でありながら緻密。
見事な構成力。
トム・ハンクスもメグ・ライアンもいい味を出している。