平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

沖縄・辺野古基地建設強行! 首を絞められる反対派住民! これが国家権力だ!

2015年01月31日 | 事件・出来事
 イスラム国人質事件を隠れ蓑にして、沖縄でおこなわれている暴挙!

 政府(沖縄防衛局)は基地建設で、辺野古に数十トンブロック投入して、作業を強行!

 おいおい、安倍さん、「基地建設は住民の理解を得ながらやっていく」んじゃなかったんですか?

 知事選では、基地建設に反対する翁長氏が当選し、
 衆院選挙では、基地推進派の議員は全員負けたでしょう?

 それに、どうして翁長知事に会わない?
 少しは反対意見に耳を傾けろよ!
 完全に民主主義じゃないね。
 問題があったら話し合いで解決しろよ!
 どうせ強行して、基地がある程度できてしまえば、一時的には逆風が吹くが、いずれ忘れ去られると思っているんだろう?

 現在、辺野古の海でおこなわれている画像を2枚。

 

 

 これが国家権力だね。
 ドラマ『海猿』はどこにいった?

 このことをほとんど伝えないマスコミはどうした?
 批判能力をなくして、権力の犬になったのか?
 特にNHK!
 籾井会長の顔色うかがいか? もう受信料払わないぞ!

 公明党は完全に疑似自民党じゃないか!
 あんたらの役割はこういう暴挙をとめることでしょう?

 野党も写真を示して、もっと国会で追及しろ!
 民主党代表の岡田氏は基地建設に賛成らしいけど、このやり方はまずいだろう?
 追及できないのなら議員などやめちまえ!

 後半は言葉が乱暴になってしまいましたが、この件には怒りしか感じない。

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イスラム国人質事件~戦争になると、死者の名前など気にしなくなる。だから、ひとりの名前を語れるうちに

2015年01月30日 | 事件・出来事
 イスラム国に拘束されている後藤健二さんの解放を切に願います。

 ツイッターで、こんなツィートがありました。

『本格的に戦争になると、誰も死者の名前など気にしなくなる。
 人間は単なる数となり、多くを殺したほうが勝つというゲームがはじまる。
 一人ひとりの名前を語れるうちに、争いから手を引かなくてはいけない』

 そうなんですよね。
 僕が後藤さんの解放にこだわる理由のひとつにはこれがある。

 ひとつの命にこだわれなければ、それがどんどん麻痺して、死んでいくことが当たり前になる。
 太平洋戦争中のように、死ぬことが美化されるようにさえなる。

 安倍首相の積極的平和主義。

 どうなんでしょうね。

・日本が直接、攻撃を受けていないのに国と戦争する集団的自衛権
・軍隊を派遣する決定を少人数の閣僚だけで決定できるNSC
・どんな情報、議論で決まったか隠せる特定秘密保護法

 僕には、最終的には、軍隊を使って、アメリカと共に世界の警察官をやることを目指しているようにしか思えないんですけど。
 最初は、人道支援、後方支援と言っておいて、徐々にその原則を崩していって国民の感覚を麻痺させ、最終的には前線で戦うようになる。

 そんなことはあり得ないという方がいるかもしれませんが、
 安倍首相はそういう国が<誇りある国>だと思っている節がある。
 アメリカ様も自衛隊が前線に立って戦うことを望んでいる?
 あるいは、一部の大企業は、きっと日本製の武器を売って儲けたいと思っている。

 だから、以下の画像は事あるごとに貼っていきます。

 

 安倍「日本が再び戦争をするような国になるというようなことは断じてありえない」

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相棒 「人生最良の日」~憧れの人とのドキドキ。今日ほど生きたことを実感できたことはなかったです

2015年01月29日 | 推理・サスペンスドラマ
 まず、イスラム国に拘束されている後藤健二さんの解放を切に願います。

 今回の『相棒』は人生最良の日。

「あの曲を聴けば、信じられるかもしれないって思ったんです。人生が変わるようなことが起きるかもしれないって」

「憧れの人とドキドキするような時間を過ごせたんです。
 知恵をしぼってヤクザとやりあって、警察相手に芝居をうって。
 今日ほど生きたことを実感できたことはなかったです」

 そうですね。
 人は<人生最良の日>を求めて生きているのかもしれませんね。
 何が最良かは、人に酔ってさまざまでしょうが、これがわたしの人生最良の日と思える時間を持てた人は幸せだと思います。
 それだけで人生の意味がある。

 自分にとって、人生の最良の日って何だったんだろうと、考えてみたくなりました。

 ドラマとしては、山田淑子(床嶋佳子)に尽きますね。
 都会慣れしていないオドオドした女性かと思えば、知恵もあり、度胸もある。
 このアンバランスさ。
 自分のために生きたことのない<灰色の人生>を送ってきた生活者であり、四宮裕二(湯江健幸)の歌を友だちと共有できたことだけが<色彩のある時間>になっている。
 この人生の陰影。深さ。

 右京(水谷豊)さんの尾行を見事に撒きましたし、「残念でしたね~」の問いかけにもしっかり反論しましたし、ある意味、右京さんを圧倒した女性でした。

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月9『デート』でフラッシュモブをやっていたので、フラッシュモブ映像を3つ集めてみた!

2015年01月28日 | その他
 一昨日の『デート~恋とはどんなものかしら?』で、フラッシュモブをやっていたので、フラッシュモブ動画をリンクしておきます。

★マイケル・ジャクソンの”BEAT IT”を使ったフラッシュモブ IN ストックホルム
 参加人数といい、規模といい、世界最大級で、動画視聴回数は何と1300万視聴!

★同じく”BEAT IT”を使った日本のフラッシュモブ
 マイケル・ジャクソン追悼で、東京、名古屋、大阪、長崎、仙台、小樽、新潟などで同時開催。

★アイドルのMVでもフラッシュモブを採用。
 乃木坂46『13日の金曜日』MV
 デートする女の子のドキドキした気持ちを歌った名曲です!

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デート~恋とはどんなものかしら? 第2話~高等遊民とニート。この作品は平成版『それから』かも?

2015年01月27日 | 恋愛ドラマ
 テーマパークは人生を浪費している人たちの吹きだまり(笑)

 このテーマパークを愉しんでみせる!
 いざ行かん! われらの戦場へ!

 ↑
 こんなに意気込まなくてはテーマパークに行けない依子(杏)と巧(長谷川博己)って……。

 でも、わかりますわ。
 たとえば、ディズニーランドが夢の国で、ともかく素晴らしい場所という風潮。
 シンデレラ城は本物の城とはほど遠い作り物だし、ミッキーは中に人が入っている着ぐるみ。
 子供ならともかく大のオトナが大喜びするものではない。
 テーマパークって言い方はおしゃれに聞こえる戦略だし、ミッキーの耳をつけて、大はしゃぎするオトナには恥ずかしくないのか、と言いたくなる。
 まあ、かくいう僕も学生時代、ディズニーランドでバイトしてたんですけどね。←若気の至り……。

 巧の言葉も正しいよね。

「女性が結婚して家庭に入ることを永久就職と言った。
 永久就職が決まった女性はみんな祝福して送り出したはずだろ?
 女には外で働かないという選択肢が立派に与えられてる。何で男には与えられないんだ?」

 たとえば、おっさんがアイドルを応援してるとキモイと言われるけど、おばさんがジャニーズや韓流スターを応援してもそんなにひどく言われない。
 完全な男女差別!

 こんなせりふもあった。

「汗水垂らして働いて金を稼ぐことも確かに立派だろう。
 だがな、金もうけをせず世俗を離れて生きることもまた尊いはずだ!」

 そうそう。
 昔は世俗を捨てて風流に生きるって生き方が認められてた。
 たとえば、西行。
 彼は宮廷の醜い権力闘争が嫌になって世を捨て、自らの美の世界に生きた。

 そもそも今のように<汗水垂らして働いて金を稼ぐこと>が尊いとされるようになったのは、明治の時代からですよね。
 富国強兵。
 これによって、金を稼ぐことが第一義となり、国のために役立つ人間が良しとされた。
 こんな風潮に息苦しさを感じたのが、漱石であり、永井荷風であり、巧の言う<高等遊民>であったわけだが、明治の時代は、まだ<高等遊民>を許容する余地があった。
 ところが戦後は……。
 高度経済成長。
 これで、<汗水垂らして働いて金を稼ぐこと>が完全に尊いことに。

 まあ、それも誰もが経済的恩恵を受けられる高度経済成長期なら矛盾も少なかったのだが、現在のような成熟期・停滞期になってくると、当然、そこからドロップアウトする人間が出て来る。
 巧のように、社会に居心地悪さや違和感を感じ、汗水垂らして働いて金を稼ぐことが本当に良いことなのか? と疑問を持つ人間が現れる。
 で、明治の時代なら<高等遊民>と言われていたものが、現在では<ニート>と蔑まれる。

 もっとも、漱石の『それから』とかを読むと、高等遊民もかなり後ろめたさを感じていたようなんですけどね。
 同じく漱石の『こころ』のKなんかはそれで自殺したわけですし。
 だが、彼ら高等遊民には、社会の価値観に対する反抗心、誇り、矜持みたいなものがあった。
 この作品の巧が<高等遊民>にこだわるのもそんな所からだろう。
 現に巧は現代の価値観で生きている人たちを<現代の価値観に凝り固まった哀れな連中>と批判している。

 だから、このせりふ。

「人の生き方にエラーなんてものはないんだ!
 幸せは人の基準で決めるもんじゃないんだ!
 君たちがな、善だの正義だのと言ってることはな、しょせん世間がつくった倫理観の受け売りにすぎないんだよ!」

「『善とは家畜の群れのような人間と去就を同じうする道にすぎない』 森 鴎外」

 そうなんですよね。
 鷗外の言うとおり、世の中の常識や善しとされることって、それを支持する人間が多いか少ないで決められるんですよね。
 多数派の考えが常識になり、少数派が非常識になる。
 そして、家畜の群れに入れないマイノリティは時代の空気が大きく変わると、迫害される。

 この作品で、脚本の古沢良太さんは、平成版『それから』を描こうとしているのかもしれませんね。
 『それから』の主人公・代助は、好きな女性・三千代と結婚するために高等遊民を捨て、働き始める。

 さて、巧はどうするか?

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花燃ゆ 第4話「生きてつかあさい」~わしは凡庸じゃ。こういう形でしかお前たちを守ってやれん

2015年01月26日 | 大河ドラマ・時代劇
 寅次郎(伊勢谷友介)の黒船渡航事件に対応する家族の描写が秀逸でした。

 息子が死罪になるかもしれない状況で、
 父・百合之助(長塚京三)は畑仕事が残っていると、畑にいく。飯を食べれば「美味い」と言う。
 母・滝(檀ふみ)は風呂を焚く。

 心の中は嵐が吹きまくっているのに、あくまで日常に生きようとする彼ら。
 彼らは寅次郎の事件も日常の出来事として受け入れようとしている。

 梅太郎(原田泰造)の妻・亀(久保田磨希)も日常を生きる。
「お帰りなさいまし。ほんによう戻られました」

 上手い描写ですね。
 怒ったり、泣き叫んだり、落ち込んだりするよりも彼らの戸惑い、混乱、不安が伝わって来る。

 チラリと見える本音もあった。

 母・滝は、江戸、東北、長崎などを旅してきた息子に関して「次は異国ですか……」
 思わず「そっちかよ!」と、ツッ込みたくもなるが、母親の愛情を感じさせる見事なせりふだ。
 これは伏線にもなっていて、滝はラストでこうつぶやく。
「あんなに旅の好きな子やったのに、もう二度と外に出られんとは……」

 父・百合之助もいつもと同じ生活を送りながら、心の中ではさまざまなことを考えていた。
 父親としての責任の取り方だ。
「国の法を破った以上、いずれその責めは誰かが負わにゃならん」
「わしは凡庸じゃ。
 才もなけりゃ金もない。
 異国へ出ようという勇気もなければ、文之進のように己が憎まれる覚悟で子をしつける強さもない。
 こういう形でしかお前たちを守ってやれん」

 百合之助も滝も強い人ですね。

 文(井上真央)も強く、賢い。
「あんなに旅の好きな子やったのに、もう二度と外に出られんとは……」
 という滝の言葉を受けて、書物は広い世界に通じていることを語り、
「うちが兄上の手足になります。
 そうすれば兄上は海も渡れる。異人にも会える」

 おそらく今後、文は、野山獄の寅次郎の手足になることで、兄からさまざまなことを学ぶのだろう。
 つまり松下村塾の最初の塾生。
 あるいは、寅次郎の思想、考え方を継ぐ女性版・吉田松陰の誕生か?
 これは『八重の桜』で八重が兄から鉄砲のことを学んだことと比べると、面白い。

 寅次郎の黒船渡航の描写の仕方も上手い。

 牢の囚人たちに語る形で、回想される渡航シーン。
 最初、囚人たちは「そんなバカなことがあるか」と信じないが、次第に話に引き込まれていく。
 そして、最後は牢名主が、
「異国は脅威なのか? もっと話を聞かせろ」

 寅次郎らしいエピソードですね。
 まさに誠を尽くして話せば他人は共感してくれる、という話。

 今回は脚本の上手さと父・百合之助の長塚京三さんの演技に感心しました。

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イスラム国人質事件~安倍首相、政府の責任には触れず、何と自衛隊出動に言及する

2015年01月25日 | 事件・出来事
 後藤さんの解放が実現するまで、政府批判は避けようと思っていましたが、本日の日曜討論(NHK)で安倍首相が次のような発言をしたのでひと言書きます。

 安倍「今回(イスラム国人質事件)のように邦人が被害にあった時に自衛隊が出動できるように法改正して」

 出ました。
 今回のことを使っての政治利用。

 本来なら、カイロで不用意な発言をしたことをまず謝罪すべきなのに。

 外務省の対応や情報収集、危機管理のあり方など検証されるべきことは沢山あるのに、いきなり自衛隊出動に発想がいく、この人の単純さ!

 ツイッターで、首相の頭の中を描いたツィートがあったので、引用すると、

 日本人人質殺害
→日本国民「ISIS許すまじ!」
→安倍「自衛隊を派遣したいのですが憲法9条があるので…」
→日本国民「憲法改正しろ!」
→安倍「(ニヤリ)」

 まさかとは思うが、こういう流れが一番怖い。

 それに、アメリカ、イギリスは特殊部隊を派遣して人質奪還に失敗しているのに、自衛隊を派兵すれば人質を奪還できると考えてしまう所が実におめでたい。

 安倍首相は、集団的自衛権の閣議決定の時、記者会見で次のように発言した。

 

 えっと、ますます日本が戦争に巻き込まれているのですが……。

 日本国民は、安倍首相のウソにいい加減気づくべきだ。

 安倍首相、もし、あなたがウソつきでないのなら、
 日頃、口にしている危機管理能力を発揮して後藤さんを解放して下さい。

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イスラム国、日本人人質事件を考える~<自己責任論>で思考停止してはいけない

2015年01月24日 | 事件・出来事
 イスラム国での日本人人質事件。
 一刻も早くの解放を願っています。
 安倍首相に関してはいろいろ言いたいことはありますが、政府の方も必死に努力をしているようなので、事件が終息するまでは批判を避けます。

 さて、今回は、一部で流布している<自己責任論>について。

 <自己責任>
 これって便利な言葉ですよね。

 為政者の失政を簡単に無にしてしまう。
 今回のことも、エジプトでの安倍首相の不用意で言葉足らずの演説が引き金になっているのですが、自己責任って言葉を使えば、安倍首相の責任は霧散してしまう。
 イスラム国への交渉ルートを作ってこなかった外務省の責任も。

 まあ、冒頭に書いた理由で、これ以上の言及はやめますが、
 <自己責任>という言葉は<想定外>という言葉とともに、為政者にとって都合のいい言葉。

「自己責任だから仕方がない」
 という考え方も乱暴で、完全に思考停止。

 そりゃあ、「自己責任だから仕方がない」と割り切ることが出来れば楽ですよ。
 でも、今回のことは、人の生き死にに関わること。
 簡単に結論を出してはいけない気がします。
 もっと悩んで、心を痛めて、事態を見守るべき。
 何も出来ない無力な自分を感じ、政府や解放のために尽力している人に期待し、なぜこんなことが起きてしまったのか、自分に出来ることはないかを考える。
 悩むべきこと、考えるべきことはたくさんある。

 それから、
「国に迷惑をかけてとんでもないヤツだ」
 という意見は、国家主義に繋がる考え方。

 国家>個人 
 国家が個人より優先し、<国のためなら国民が犠牲になってもいい。国民の人権など制限されていい>と国家主義者は考える。
 個人は国家の使い捨ての道具になる。
 太平洋戦争中はまさにそれだった。

 だから、「国に迷惑をかけてとんでもないヤツだ」という考え方は、やがて国家主義に発展するので、僕は積極的に否定したい。
 ひとつの命にこだわることで、国家の暴走を食い止められる。

※関連記事
 「身代金、自分で払わせれば良い」「危険承知していた」 拘束された2人にネットで吹き荒れる「自己責任論」(J-CASTニュース)

 日本人2人を放置…怠慢の外務省内では「いい迷惑」の放言も(日刊ゲンダイ)

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相棒 「学び舎」~メインプロデューサーが代わって脚本のレベルが落ちている?

2015年01月22日 | 推理・サスペンスドラマ
 いろいろな要素が詰め込まれていてゴチャゴチャした感じ。

 <昆虫の生物学>の話かと思ったら、今度は<ネット心理学>、そして最後は<夏目漱石の日本文学>の話へ。
 話として、まったく統一感がない。

 これが今までの『相棒』だったら、松の行列毛虫の話を深めて生命倫理の問題に触れたり、ネット心理をえぐって社会問題を描いたり、漱石のエピソードを通して恋愛を描いたりしたはず。
 ところが、今回はどれも中途半端。

 要するに作家が何を描きたいのか、わかっていないのだろう。
 作品をミステリとして成立させるために、ミスリードを作ったりしてあれこれ弄っているうちに訳が分からなくなってしまったという感じか?
 ドラマとして、人前で服を脱ぐなどのショッキングなシーンを入れるために本質を忘れてしまったという感じか?
 せっかく<本は道標><世紀の大発見><知性の流出>という魅力的なキイワードがあるのだから、物語を理事長の不正と漱石のエピソードに絞ればよかったのに。
 少なくとも殺された池本教授(長谷川公彦)は昆虫学者である必要はないし、ホームレスのミツオ(内田滋)もホームレスである必要はない。
 ネット心理学の吉野講師(中林大樹)に至ってはまったく出す必要なし。

 まあ、作家としては一応、まとめてはいるんですけどね。
 おそらく作家が描きたかったのは、池本教授が、久我沢舞(早織)とミツオに与えたもの。
 つまり、池本教授が語った<学問の楽しさ>とか<決してあきらめてはいけない>といったテーマ。
 でも、話があっちこっちに拡散しているため、伝わって来ない。

 『相棒』はseason13になってメインプロデューサーが代わったらしいですけど、脚本のレベルが明らかに落ちてる気がします。
 今までならボツになっていた脚本がOKになっている。

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イスラム国、日本人人質事件について考える~今、国民のひとりひとりに国のあり方が問われている

2015年01月21日 | 事件・出来事
対応、時間との闘いに=2邦人の殺害警告、「イスラム国」―政府、情報収集努める(時事通信) - goo ニュース

イスラム国での日本人人質事件。
おふたりの無傷の解放を強く望みます。

事件のきっかけとなった安倍首相の2億ドル支援も、難民を救うための人道支援のお金なのですから。
もっともイスラム国にしてみれば、お金に色はついておらず、自分たちに向けられる武器に使われるかもしれないわけで、容易に納得できるものではないのでしょうが。

今回のことでは、こんなことを考えた。

昨年の閣議決定で決められた<集団的自衛権>
安倍首相がさまざまな所で口にする<積極的平和主義>
これらのもたらすものが、今回の出来事なのだ、と。

もちろん世界の一員として、世界の平和に貢献することは大切だ。
だが、一方に荷担するということは、一方で敵をつくること。
つまり、今回のように日本人が人質にとられたり、日本がテロの標的になることがあるかもしれないということ。

<これを受け入れる覚悟がわれわれにあるのか>ということが問われている。

そして、安倍首相。
彼は<集団的自衛権>や<積極的平和主義>のマイナス面について、これまで何も語っていない。

安倍首相は「日本人が人質にとられたり、テロに遭う可能性が出て来るが、日本は欧米と共に世界の平和貢献の一翼を担っていく。皆さんにもその覚悟を持ってほしい」と、正直に語るべきだ。
曖昧なゴマかしはやめよ。

その上で国民的議論が巻き起こる。
それを容認する人もいるだろうし、中立平和主義をとなえる人もいるだろう。
僕はどちらかと言うと後者。

一番まずいのは、今のようになし崩し的に<積極的平和主義>がおこなわれることだ。
昨日の夜9時のNHKのニュースでは、「どうして日本にこのようなことが起きたのでしょう?」というとぼけた発言があったようだが、今までの政府の発言、行動を考えれば、起こるべくして起きたことだ。

そして、こんな世界情勢だからこそ、意味を持ってくるのが、憲法9条だと思う。

『日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。』

<日本は武力によって国際紛争を解決しない国>

この認識が中東の人たちにあったからこそ、今まで日本は中東から信頼されていた。
日本人が危害に遭うことはなかった。
しかし、安倍首相は武器輸出を解禁し、集団的自衛権を容認し、少しずつ9条を形骸化しようとしている。
中東の人たちが不信を抱いてもおかしくない。
中東にニュートラルな国・日本がこの地域で出来ることもあったのにね。
今は完全に欧米寄り。

今回の事件は<日本が世界の中で、どのような国であるべきか>を国民ひとりひとりに問いかけている事件でもある。

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