平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

『廃墟の休日』(テレビ東京)が面白い!~僕たちはなぜ廃墟に惹かれるのだろう?

2015年07月31日 | ドキュメンタリー
 廃墟。
 どうして僕たちはこの場所に惹かれるのだろう?

 幽霊が出そうな不安
 かつては人がいて会話や笑い声が溢れていたのに、現在は沈黙
 諸行無常
 虚無
 死の空間……

 通常の旅番組が、その土地の食などを紹介し、<生>を扱うのに対し、『廃墟の休日』は<死>だ。
 『ブラタモリ』は過去にさかのぼるが、切り口は知的・学術的であり、<死>の雰囲気はない。

 第3話で紹介されたのは、世界遺産になった長崎県・軍艦島の隣にある<中ノ島>だった。
 この中ノ島、軍艦島で暮らす人たちが遊びに来る遊園地であったらしい。
 同時に軍艦島で暮らす人たちの火葬場もあった。
 遊園地と火葬場が同居しているのが面白い。

 しかも、それらの施設、すっかり朽ち果て、自然が侵食して草木が覆い、目の前のオブジェが何であったかよくわからない。
 注意して見れば、それがかつて遊園地のすべり台であったことが、かろじてわかる。
 劇中、太い木に絡まれたコンクリートの柱が紹介されていたが、これなどは何に使われていたか、地元の人でもわからなかった。
 かつては何らかの意味のあったオブジェだったのだろうが、記憶の風化と共ともに意味が失われ、ただのコンクリートの柱になってしまった。
 このことを、番組のナビゲーターである俳優の安田顕さんは「遺跡だ」と言っていたが、なるほど、これはもはや<廃墟>でなく<遺跡>なのだ。
 英国のストーンヘンジが何に使われていたかわからなくなったように、このコンクリートの柱も遺跡化している。

 中ノ島では、自然の力も実感させられた。
 島のオブジェを覆い尽くす植物。繁茂する草。絡みつく木。
 それらの勢いはまさに人間のちっぽけな営みなど、あざ笑うかのようだ。
 都市は自然を管理して排除する人口空間の最たるものだが、いったん人の営みがなくなると、たちまち自然が侵食してくる。
 自然は圧倒的な生命力で溢れている。

 廃墟は日常で僕たちが目を背けている真実……死や無常や人間の無力や哀しさを感じさせてくれる。 


 『廃墟の休日』は毎週金曜日・深夜0時52分よりテレビ東京系で放送中。
 HPはこちら。
 『廃墟の休日』(テレビ東京)

 
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安倍首相のインチキ~原発へのミサイル攻撃はシミュレーションせず、戦争は後方支援と言い換える

2015年07月30日 | 事件・出来事
 昨日の国会で、共産党の小池晃議員が、海上自衛隊の内部文書を暴露した。
 内容は、今回の戦争法案が成立すれば、アメリカ軍とどのような連携ができるかをシミュレーションしたもの。それは以下のような感じ。

 敵潜水艦を攻撃するアメリカの戦闘ヘリ。
 そのヘリに海上自衛隊の護衛艦が、敵潜水艦の魚雷の届かない所で、給油をおこなう。

 これって明らかに戦争参加だろう?
 一体化した武力行使だろう?
 誰が考えたってそう思う。

 なのに安倍首相は、「自衛隊は敵潜水艦の魚雷の届かないところでおこなう補給なので、一体的な武力の行使(=戦争)でない」と言う。
 で、これが何かと言えば、安倍首相、いはく、後方支援!!!!!

 完全な言葉のすり替えである。
 安倍首相は、こんな言葉のすり替えばかり。
・戦争法案は、平和安全法制。
・武器輸出は、防衛装備移転。
・兵站は、先程述べたとおり、後方支援。
 昨日の中谷防衛大臣の答弁に拠れば、<兵站>は防衛省では当たり前に使われている言葉で、<後方支援>は法律上の言葉らしい(笑)

 もういい加減にしてほしい!
 国民はとっくにこんなインチキは見抜いてますよ!

 生活の党の山本太郎議員は、日本にある原発へのミサイル攻撃に対して、政府がほとんどシミュレーションしていないことを明らかにした。
 あれほど、安倍首相は「国民の生命財産、幸福追求の権利を守る」って言ってるのにね。
 アメリカ軍との連携に関しては、一生懸命シミュレーションしているのにね。

 安倍首相の言うことはウソばかり。
 ていうか、さすがに善良な日本国民も、あなたの言葉の背後に何かあることに気づき始めてますよ。
 過去には、こんなウソも。

 

 えっと、今、TPP推進してますよね? 近々、妥結とも言われている。
 インチキとゴマかしばかりの安倍首相には、一刻も早くご退場願いたい。


※追記
 山本太郎氏とはこんなやりとりも。
山本「弾道ミサイルが川内原発を直撃した場合、どのような被害が想定されますか?」
安倍「仮定の話には答えられない」
山本「今回の戦争法案は全て仮定をもとにして作っているんじゃないんですか? 都合のいい時だけ仮定を出して、どれだけご都合主義なんですか?」

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何と先制攻撃が可能に! ついにあらわになった戦争法案の本質!

2015年07月29日 | 事件・出来事
 もはやメチャクチャだ!
 今回の戦争法案が通れば<相手国への先制攻撃>が可能らしい。

 それは昨日の参議院でのこと。
 民主党の大塚議員は、衆議院でおこなった中谷防衛大臣の以下の答弁を問題にした。

質問 「我が国に対して直接武力攻撃をしていない国に対して、防衛出動、武力行使をすることは法理上可能か?」
中谷 「はい。可能になります」

質問 「我が国に対する攻撃の意思のない国に対して、新三要件が当てはまれば、我が国が攻撃する可能性は排除しないのか?」
中谷 「排除しません」


 つまり日本は、直接攻撃を受けていなくても相手国を攻撃することができるし、相手国に攻撃の意思がなくても、怪しいと思えれば、攻撃ができるというのだ。
 おいおい、これのどこが専守防衛なんだ?
 これって、日本が戦争を仕掛けるってことじゃないか?

 もちろん、これは相手国が日本を攻撃してくる可能性があるってことを前提にしているのだが、その可能性を判断するのは、時の政府。
 つまり政府が怪しいと考えれば、先制攻撃できる。

 いいのか? これで?

 たとえば、判断をする総理大臣が、好戦的で頭のおかしい人間だったら、どうするのか?
 現在の安倍内閣のように、首相と同じ考えのイエスマンばかりを集めた政権なら総理大臣の判断がすべてになる。
 あるいは、日本政府が勘違いで攻撃をおこなったら、日本が戦争を仕掛けたことになる。

 その最たる例が、アメリカによるイラク戦争。
 イラクには大量破壊兵器があるというブッシュの思い込み(あるいは確信犯?)により、戦争が始まった。
 日本にだって同じことが起こりうる。
 それに、歴史を見ればわかるとおり、そもそも戦争って、自国の防衛という名目でおこなわれるのである。
 おまけに現在は、特定秘密保護法があるから、国民には正確な情報が伝えられない。

 いやあ、ヤバいよ、今回の戦争法案

 公明党は、今回の先制攻撃容認をどう考えるのか?
 あなたたちの課した新三要件など、まったく歯止めになっていないじゃないか?
 専守防衛とは程遠い、先制攻撃をも可能にする法案になっているではないか?
 創価学会の人、現在の公明党執行部を何とかして!

 今回の戦争法案。
 もともと歯止めがきかないことを危惧されていたが、ついにそのことが明らかになった。


 
 いやいや、戦争する国になってるでしょう?

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安倍自民党からまたまた暴言!~磯崎首相補佐官「法的安定性は関係ない」

2015年07月28日 | 事件・出来事
 安倍自民党の暴言がとまらない。
 今回は、首相の側近の礒崎陽輔首相補佐官。
 礒崎氏は26日の講演で、現在審議中の戦争法案について、このように発言。

「わが国を守るために必要な措置かどうかを気にすべきで、法的安定性は関係ない」

 つまり安全保障のためなら、従来の法律解釈や判例を無視していい、と言うのだ。

 おおっ、本当のことをよく言った!
 おそらく、これが安倍首相を始めとする現政権の本音だろう。
 安倍首相は、砂川事件の判例を持ち出して、現在の戦争法案を正当化しているが、実は砂川判決に何の根拠もなく、屁理屈だってことはわかっている。
 何もなければ、戦争法案が〝憲法違反〟になってしまうから持ち出して来ただけ。
 だから今回の磯崎発言は、政権の本音なのだ。

 安全保障に限っては、憲法や法律など関係ない。
 おそらく、この発言の背景には、「憲法を守って国が滅びてしまったら元も子もないだろう」という考え方があるのだろう。

 一見、一理あるようにも思えるが、同時に「ちょっと待てよ」と考えてしまう。
 まず、安倍自民党がやろうとしている安全保障の政策が正しいのか? ということだ。
 物事にはすべてメリットとデメリットがあるし、もし間違っていたら、この国は安倍自民党と共に沈むことになる。
 実際、生肉を使って戦争法案を説明する首相のバカっぷりや新国立競技場の建設すら満足に管理できない政権が、安全保障や外交で正しい判断ができるとは思えない。
 戦争をやっても絶対に負ける。
 原発にミサイルを落とされたら、それで終わり。
 テロだって、やり放題。
 何しろ首相官邸の上にドローンがあっても何週間も気づかないんだからね。

 で、時の政府が間違った判断をしないために、憲法があり、法律があるのだ。
 そうした憲法や法律の本質を無視して、俺たちに任せろ、白紙委任しろ、と言われてもねえ。
 安倍自民党は、自分たちが絶対に正しい、間違えない、と考えているようだけど、それは傲慢というものです。
 特に安倍さんは外交より軍事優先で、思想の背景に国家主義があるから、危ない危ない。

 それに日本は、法治国家で、主権在民の民主主義の国。
 問題になっている磯崎首相補佐官の言葉どおりでいけば、これらは完全に否定される。
 歴史では、権力者が法律を勝手に無視し、好き勝手できる体制を〝独裁体制〟と呼ぶ。

 今回の磯崎首相補佐官の発言といい、先日の大西英男議員らの「マスコミを懲らしめる発言といい、
 安倍自民党って本当に恐ろしい。

 韓国が一時、そうであったように、民主主義国家であっても〝独裁体制〟になることはあるのである。
 安倍首相の本音はわからないが、磯崎補佐官や大西議員のような人間がいれば、必ずそうなる。
 そうならない前に食い止めなければならない。


 
 お前がルールを守れ!

 
 今回の問題発言に対し、菅官房長官はいつもの対応

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花燃ゆ 第30回「お世継ぎ騒動!」~「懸命に思えば、思いは通じる」と信じている美和が嫌いだった銀姫

2015年07月27日 | 大河ドラマ・時代劇
 銀姫(田中麗奈)の人物造型が面白い。

 美和(井上真央)の<ようかん作戦>に荷担した銀姫は楽しそうに言う。
「さすがに私の名を使えば、誰もあらためることをせぬ」
 銀姫はこういう悪戯っぽいことが大好きなんですね。
 なぜ彼女がそういうことをするかというと、心が満たされていないから。
 子がなくて大奥では肩身が狭く、夫である毛利元徳(三浦貴大)との関係も不安定だから。
 一方、<ようかん作戦>をいっしょにおこなった共犯関係は、美和との絆を生んだようだ。

 銀姫は美和にこんなことも言った。
「私はお前が嫌いじゃ」
 嫌い、嫌いは好きのうち。実は気になって仕方がない。
 銀姫がなぜ美和にこだわるかと、美和が「懸命に思えば、思いは通じる」ということを信じているから。
 これは銀姫にはない価値観。むしろ積極的に否定したい。
 だから美和のことがムカつく。
 だが、一方でそれを信じたいとも思っている。

 それで結果、どうなったか?
 銀姫の思いは通じた。
 元徳は自分の所にやって来てくれたし、子供もできた。
 銀姫は「懸命に思えば、思いは通じる」ということを実感した。

 <ようかん><銀姫><高杉の逃亡>といった3つのテーマを掛け合わせた今回のエピソード。
 多少、強引な気がするが、現状でできることはこれくらいだろう。
 なぜなら前半の松下村塾編、現在の大奥編は完全に独立していて、伏線やエピソードの積み重ねがまったくないのだから。
 唯一、繋がっているのは、至誠=「懸命に思えば、思いは通じる」。

 おそらく今後も<至誠>が重要なキイワードになってくるのであろう。

 まあ、個人的な見解を言わせてもらえば、物事は<至誠>だけで解決するとは思いませんけどね。
 <お金>とか<権力>とか<パワーバランス>とか<偶然>が絡み合って、世の中は動いている。
 今回、美和が大奥を追い出されなかったのだって、銀姫の<権力>があったから。
 銀姫に子供が授かるという<偶然>があったから。

 至誠万歳!
 至誠万能!
 というテーマでは、すこし薄い気がする。

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初森ベマーズ~乃木坂ファンなら十倍楽しめる作品! 西野七瀬、若月佑美が上手い!

2015年07月26日 | アイドル
『初森ベマーズ』(テレビ東京)が、くだらなくて面白い。

 ライバル校・ポラリス学園の特訓は、
 エステでマッサージを受けながら脚には30キロの重りをつけて筋トレ(笑)
 投球練習では10キロの鉄球を投げて的に突き刺さる!(笑)

 

 まるで『少林サッカー』みたい。

 で、この作品、乃木坂46のファンだと、一般の人より数十倍楽しめる。

 おそらく、これからのドラマづくりはこんな感じになっていくのだろう。
 限定された人たちが楽しめる作品。
 もちろん一般の人もそれなりに楽しめるんだけど、限定された人たちはもっと楽しく、視聴者を選ぶ作品。

 たとえば、
 ショパン→生田絵梨花
 コテ  →高山一実
 などの役名とキャストを見て、一般の人はニヤリとできないが、乃木坂ファンならわかる。
 ソフトボール部の監督→手塚とおると聞いて、ドラマファンならTBSのドラマ『ルーズベルトゲーム』を思い出すかもしれないが、乃木坂ファンは別の意味でニヤリとする。
 まさにマニアックな作品ならではだ。

 僕がキャラクターで個人的に好きなのは、カアチャン!
 高校生ながら、家庭の事情によりトンキチ、チヨといった幼い兄弟たちの面倒を見ている貧乏キャラ!
 昭和の香りがする、買い物カゴからネギが出ている生活臭いっぱいのキャラクター。
 深川麻衣でこう来たか!
 ふ、深川っ、なぜか似合い過ぎてるぜーーーーーっ!
 第三話では、1本150円の安売りダイコンをゲットするためにスライディングーーーーーッ!www

 

 ブナンの桜井玲香もユウウツの松村沙友理も合ってる。
 彼女たちのキャラを上手く誇張して引っ張り出したって感じ。
 コテの高山一実も、彼女のほんわかした感じを、良く出してるな~。
 演じる役者を想定してシナリオを書くことを<アテ書き>と言いますが、この作品、アテ書きが見事に成功している。

 イマドキの若月佑美は上手いですね。
 イキイキと演技している。
 彼女がここまで演じられるとは思わなかった。
 さすが『バンパイア騎士』で舞台を経験しただけのことはある。

 あとは主人公のななまる(西野七瀬)。
 マンガのようにデフォルメしたキャラが多い中、ななまるだけが現実にいそうなリアリズムのキャラになっている。
 あと、リアリズムのキャラをあげれば、ショパン(生田絵梨花)とマルキュー(橋本奈々未)か?
 で、若月佑美とは別の意味で、西野七瀬が上手い。
 ななまるは主人公ですが、どちらかというと地味で、他の個性の強いキャラに埋もれてしまいがち。
 それなのに存在感があるのは、西野七瀬の演技力に拠るものだろう。
 僕は生駒里奈推しですが、この作品を観て、西野七瀬の凄さをやっと理解できたような気がしました。 

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中国のガス田開発~安倍内閣の無能・無策! それに安保法案は他国から感謝されていると言うけれど

2015年07月25日 | 事件・出来事
★政府より発表された、中国による東シナ海のガス田開発。
 安倍内閣としては、「ほら、中国が東シナ海でも無法をおこなっていますよ。だから安保法制が必要なんですよ」と暗に国民に訴えたいのだろうけど、少し首を傾げてしまう。

 そもそも中国が12基ものガス田のプラットホームをつくったのは安倍内閣の時。
 13年6~10月に3基、14年4~8月に5基、15年3~6月に4基。安倍内閣は2012年12月26日発足。
 この間、安倍首相は何をしていたのか?
 もし黙認していたとしたら、それこそ国益の損失ではないか?
 ウヨクの人は、この点を怒った方がいい。

 それに中国の肩を持つわけではないが、中国がガス田開発をしているのは、「日中中間線」の西側。
 この「日中中間線」は日本が主張している東シナ海での排他的経済水域のラインである。
 一方、中国は大陸棚先端の沖縄トラフまでを排他的経済水域として主張しているが、今回の場合、日本の主張を受け入れ、譲歩している。
 つまり中国は日本の定めたルールに従っている。
 だから、もし日本が東シナ海のガスを採掘したいのであれば、「日中中間線」の東側に同様のものを造ればいいのである。
 それをしないのは、東シナ海のガスの埋蔵量はあまり大したことがなく、ビジネスにならないからでしょう? そんな話を聞いたよ。

 というわけで、僕には、今回のガス田開発の件、安倍内閣による〝中国脅威論〟を不必要に煽るための手段であるように思える。
 もし責任を党したら、先程も書いたように、12基ものプラットホーム建設を許した安倍内閣の方であろう。


★話は変わるが、今回の戦争法案の正当性の根拠として、安倍自民党はこんなことをよく口にする。

「今回の安保法制はフィリピン、オーストラリア、台湾、ベトナムなどから感謝されている」

 そりゃあ、そうだろう。
 自分たちの代わりに日本が戦ってくれるのだから、こんなに有り難いことはない。
 でも、ここで待てよ、と考えてしまう。
 自衛隊を派遣する日本国民の意思はどこに行ってしまったのか?
 日本国民のほとんどが自衛隊を派兵することに反対し、日本国憲法はこれを禁じている。
 いったい安倍首相はどこを向いて政治をしているのか?
 フィリピン、オーストラリア、台湾、ベトナムなどから感謝されて、そりゃあ、安倍さんは気持ちがいいだろうけど、日本国民は置いてけ堀だ。
 感謝という点では、今までの災害時の自衛隊派遣やODAで、十分感謝されているはず。

 それに中国と対立しているフィリピン、台湾、ベトナムは、一方で、中国が提唱するAIIB(アジアインフラ開発銀行)に参加している。
 オーストラリアも同様だ。
 つまり、これらの国々は中国とアメリカを両天秤にかけて、したたかに外交しているのだ。
 自国の国益を第一に考え、利用できるものは何でも利用しようと知恵を絞っているのだ。
 アメリカに追従し、中国を仮想敵国として、憲法までを破壊してしまう、どこかの国の首相とは大違い。
 仮に日本と中国が戦争したとして、これらの国々が軍隊を派遣して、いっしょに戦ってくれるかは定かでない。そんなものは時々の情勢や国益に左右される。

 というわけで安倍さん、軍事に走らず、もっと外交をしましょうよ。
 あなたのしてきたことって、外国に行ってお金をバラまくのみ。
 あなたの単純頭脳では、したたか外交は無理なのでしょうか?

 あるいは、あなたの背後には、アメリカの軍需産業や武器を輸出して儲けたい日本の大企業がいるんでしょう?
 オスプレイとか、相場以上の法外な値段で買ってるし。

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乃木坂46 「悲しみの忘れ方」 ~松村沙友理スキャンダルに対する4人の反応が興味深い

2015年07月24日 | アイドル
 乃木坂46に激震が走った松村沙友理のスキャンダル。
「松村が文春に撮られました」と発表する運営スタッフ。
 泣きじゃくるまっつん。

 この事件に対する生駒里奈、西野七瀬、白石麻衣、橋本奈々未(今回は敬称略)の反応が興味深い。

 生駒里奈は、
「乃木坂にも来たかーーー。(まっつんに付いた)灰色のイメージを白にするのは大変だと思った」
 何と事態を客観的にとらえている。
 これは意外だった。
 何しろ生駒ちゃんって、プリンシパルで追い込まれてネガティブ発言をするまっつんに泣いて「そんなこと言わないでよ」と訴えるような、共感型の熱い子だと思っていたから。
 これは彼女が大人になって物事を客観的にとらえられるようになったのか、もともとそういう面を持っていたのか。
 いずれにしても、まっつんを突き放している。
 いっしょに出演した釈明ラジオでもそうだったが、これから松村沙友理が背負って行かなくてはならないことをシビアに見ている。
 さまざまな面を見せてくれる不思議な子だ。

 西野七瀬は戸惑いを口にしながらも、
「みんな、怒ってるよ思いますよ」
 なーちゃんはおとなしくて、あまり多くを語らない子だけど、おそらくメチャクチャ気が強いんだろうな。
 復帰した秋元真夏がいきなり七福神に抜擢された時は納得できなくて大阪に帰り、乃木坂を辞めようと思ったようだし。
 母親の反対を押し切って乃木坂の寮に入る時のエピソードも、彼女の芯の強さを感じたし。

 白石麻衣はこう語った。
「どうして何も言ってくれなかったんだろうって思いました」
 まっつんはいつも笑ってて、おおらかですが、実は他人に対して心の壁をつくってしまう子なんでしょうね。
 壁をつくってしまうという点では、まいやんも同じ。
 乃木坂に入る前の白石麻衣はまさにそうだった。
 だから、まっつんのことが理解できるし、何も相談してくれなかったことが寂しかった。

 橋本奈々未は男前だ。
 きっぱりと、こう言い切った。
「男が悪い」
「グラビアの仕事をしていたのだから(松村が)アイドルだってことは知ってただろうし、妻子があるのに近づく方がおかしい」
 奈々未さん、カッコいい!
 今回の映画で、僕の中で一番株をあげたのは、ななみんだな。
 前回、書いた仕事観もそうだったが、考え方が実に大人で理性的だ。

 というわけで、ひとつの事件に対して、それぞれ違ったリアクションをする4人。

 作品中では、大晦日のカウントダウンTVの楽屋で、HKT48が紅白で歌う姿を見るメンバーの姿が映されていたが、スキャンダルが紅白出場に影響したことは確かで、乃木坂のメンバーは、このシーンをどんな気持ちで見たのだろう。
 ドキュメンタリー映画ではあるが、このシーンをありのままに映すカメラというのは残酷だ。

 一方で、兼任していた生駒里奈がAKB48として紅白の画面に映った時は「出た、出た」と言って喜ぶメンバーたち。
 これもまた彼女たちの姿でもある。

 彼女たちは大きな悲しみと喜びの中で生きている。
 目の前で起こることに一喜一憂し、必死に考えながら生きている。


※引用したメンバーの言葉については、記憶を頼りに書いているので、ディティルの違いはご容赦ください。

※関連記事 「悲しみの忘れ方」~乃木坂46の活動を通して新たな自分を見出した5人

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乃木坂46 「悲しみの忘れ方」~乃木坂46の活動を通して新たな自分を見出した5人

2015年07月23日 | アイドル
 生駒里奈、西野七瀬、白石麻衣、橋本奈々未、生田絵梨花(今回は敬称略)の物語だ。
 個人的には、他のメンバーや個々の事件や出来事をもっと掘り下げてほしかったな~。

 さて、アイドルに積極的になりたいわけではなくて、自分探しや居場所を求めて乃木坂46に入ってきた彼女たちは現在、どんな自分を見出したのか?

 生駒里奈はこう語っていた。
「実は夢はかなっちゃったんですよ。ステージで踊れる芸能の仕事をずっとやりたいと思っていた」
 おそらく生駒ちゃん、オーディションを受けた時はこの確信はなかったのだろう。
 ダンスが好きでダンス関係の仕事に興味を持っていたが、まさか実現できるとは思っていなかった。
 それが高校に居場所がなくて、たまたま父親の勧めでオーディションを受けて合格して、乃木坂に入ってしまった。
 そして、乃木坂の活動をしていくうちに、ステージで踊ることを自分の仕事と考えるようになった。

 他の西野七瀬、白石麻衣、橋本奈々未も出発は生駒里奈と同じ様なものだった。
 なーちゃんは原宿の竹下通りを歩けば7回もスカウトされるような美少女だったが、芸能界にはまったく興味がなかった。お母さんが、「応募しとくよ」と言ってパソコンの応募ボタンを押したのがきっかけだった。
 まいやんは不登校で、東京で活路を見出したくて専門学校に通っていた所、先生からオーディションの話を聞いて応募した。
 ななみんは東京の美術大学に通っていたが、奨学金は学費にあてられ、生活費はバイトで稼ぐという形で、ともかくお金を稼ぎたかった(家があまり裕福ではなかったらしい)。あとは自分の可能性を追求したいという思い。
 三人とも積極的にアイドルや芸能の仕事を目指していたわけではなかったのだ。
 むしろ自分が探して、もがいていた。

 そんな3人が乃木坂の活動を経て、見出した自分自身は次のようなものだ。
 なーちゃんは「自分が負けず嫌いだってことがわかった」
 まいやんは「モデルの仕事などをさせてもらっているが、まだ乃木坂にいてさまざまな仕事をさせてもらい、いろいろな自分を見出していきたい」
 ななみんは「卒業を考えないことはない。卒業すれば、普通の生活に戻れるし、結婚できるかもしれないし、子供も作れるかもしれない」
 まいやんとななみんは対照的ですね。
 まいやんは芸能の仕事を続けていくことを考えているが、ななみんはクールでそれにこだわっていない。
 ななみんが芸能界にいる大きな理由はどうやら経済的なことにあるらしい。実際、彼女は劇中のインタビューで、両親の家や弟の大学の学費について言及していた。

 生田絵梨花は他の4人とは、いささか事情が違っていたようだ。
 ミュージカル『アニー』を見て、ミュージカル女優になりたいと思い、同時にピアノでも成功したいと思っていた。
 いくちゃんには、芸能界で成功するという明確な目標があり、少しもブレていない。
 ただ、アイドルになることには抵抗感があったようで、乃木坂に合格した時は、ちょうどグランドピアノが家に来た時で、ピアノとアイドルで随分迷ったらしい。

 このように彼女たちは五人五様で、乃木坂に入ってきた動機も、ここにいる理由も、見出した自分も違っている。
 生駒里奈は、ダンスが好きで、それを仕事にしている自分。
 西野七瀬は、負けず嫌いな自分。
 白石麻衣は、まだまだ可能性を追求したい自分。
 橋本奈々未は、経済的モチベーションと普通の生活を考える自分。
 生田絵梨花は、ステージでもっと輝く自分。

 ただ3年半の乃木坂の活動を通して、彼女たちが自分を深く見つめ、新しい自分や本当の自分を見出していったのは確かだ。

 乃木坂46の歴史は続いていく。


※引用したメンバーの言葉については、記憶を頼りに書いているので、ディティルの違いはご容赦ください。

※関連記事 「悲しみの忘れ方」~松村沙友理スキャンダルに対する4人の反応が興味深い

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戦争法案に反対する京都大学学生の声明文が素晴らしい!

2015年07月22日 | 事件・出来事
 戦争法案に反対する京都大学の学生有志による声明文が素晴らしい。

 どこかの生肉総理の説明とは格段に違う明晰さ。
 下村文科大臣の大学弾圧に対するアンサーも書かれている。
 まさに言葉の力。
 ぜひ、この名文を読んで下さい。


「自由と平和のための京大有志の会」の声明書

 戦争は、防衛を名目に始まる。
 戦争は、兵器産業に富をもたらす。
 戦争は、すぐに制御が効かなくなる。

 戦争は、始めるよりも終えるほうが難しい。
 戦争は、兵士だけでなく、老人や子どもにも災いをもたらす。
 戦争は、人々の四肢だけでなく、心の中にも深い傷を負わせる。

 精神は、操作の対象物ではない。
 生命は、誰かの持ち駒ではない。

 海は、基地に押しつぶされてはならない。
 空は、戦闘機の爆音に消されてはならない。

 血を流すことを貢献と考える普通の国よりは、
 知を生み出すことを誇る特殊な国に生きたい。

 学問は、戦争の武器ではない。
 学問は、商売の道具ではない。
 学問は、権力の下僕ではない。

 生きる場所と考える自由を守り、創るために、
 私たちはまず、思い上がった権力にくさびを打ちこまなくてはならない。

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