平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

桜井日奈子がキテる!~ドラマ「そして、誰もいなくなった」、CM「いい部屋ネット」「コロプラ」

2016年08月31日 | 監督・俳優・歌手・芸人
 ドラマ「そして、誰もいなくなった」
 桜井日奈子さんが演じる、君家砂央里が死んでしまった……。
 これで、この作品を見る理由が、二階堂ふみさんだけになってしまった……(笑)
 もちろん黒幕が誰なのかは興味があるんですけど……。

 砂央里は孤独な少女でしたね。
 パーソナルナンバーを持たないために世の中で存在を認められていない。
 人間は社会的な動物だから<あなたが存在していると国は認めていません>と言われることは結構、孤独なのだ。
 そんな中、見つけた同じ苦しみを持つ仲間たち。
 藤堂新一(藤原竜也)、日下(伊野尾慧)、馬場(小市慢太郎)。
 砂央里は彼らに<家族>を見出す。
 そんな仲間たちと共に、自分たちを否定した社会に復讐しようとする。

 そんな難しい役に挑戦した桜井日奈子。
 死ぬ間際、爆弾を積んだドローンが飛び立つ姿を見て、ひとすじの涙を流すシーンはなかなかだった。
 犯行前、仲間の日下に「やろうか?」と迫ったシーンも、がんばってた。
 でも、日下はゲイだから拒まれてしまう……。
 その時のせりふが、
「新一とあたし、どっちが好きなの?」
 金額の交渉の後、弁護士・西条(鶴見辰吾)を刺すシーンも
「あたし、金で解決しようとするやつが一番嫌いなの」
 いやあ、清純派・桜井日奈子のイメージを見事に裏切ってるなぁ。
 本人も迷いながら、必死に背伸びして演技している感じ。
 彼女が将来どの方向にいくのかわからないが、仮に女優を目指しているとしたら、<女優・桜井日奈子>の一過程として、この役は必見!
 …………………………………………………………

 さて、桜井日奈子さんと言えば、「いい部屋ネット」と「コロプラ・白猫プロジェクト」のCM。
 いずれのCMも最近テレビでよく見る。
「いい部屋ネット」ではついに巨大化!(笑)
 あの〝ムカつく〟と評判の顔もますます磨きがかかっている(笑)

 

 ドラマといい、CMといい、桜井日奈子、来てますね~。
 僕は、すでにブレイクしているタレントさんにはあまり興味を持ちません。
 CMや脇役で出ている人をチェックします。

※ムカつく顔が見られるCMはこちら
 「いい部屋ネット」CM~ウキウキ夏篇(YouTube)

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秋元康、関心は<坂道シリーズ>に移った模様~欅坂46はレコ大新人賞と紅白出場!?

2016年08月30日 | アイドル
 秋元康の関心はAKBグループから乃木坂46、欅坂46に移ったらしい。
 以下はtocanaの記事。

「秋元の頭のなかにはいまは乃木坂46、欅坂46のことしかないです。
 AKB48では、お気に入りだった初期メンバーが皆卒業、特にお気に入りだったのが高橋みなみと小嶋陽菜、前田敦子、指原莉乃です。小嶋陽菜の卒業が決定していることで、ついに秋元康のお気にメンバーが指原以外卒業してしまう。
 そこで、興味の対象は46グループに移った。
 現在、秋元関連の子会社では来客に一番見えるところに46グループのポスターが貼ってあります。
 46グループを統括するソニーも、秋元サイドのいうことは二つ返事で承諾するのでお気に入りなようです。
 その中でもお気に入りが欅坂46。
 秋元は『欅を紅白に出して、レコ大の新人賞も取らせるぞ』と年末のサプライズを周囲に話しているようで、この動きにソニーも調整に回っているようです。最悪、紅白の常連になりつつあるソニーからCDを発売しているmiwaの抱き合わせで出せないかという話まで出ているほどです。秋元康の口から、今は48グループの名前が出ることはめっきり少なくなっていますね。」(民放関係者談)

 やすす、お前ってやつは……!
 2年くらい前までは全然、関心を示さなかったくせに!
 記事に拠れば、AKSとのお金の問題があるらしいんですけどね。

 現在、勢いのある乃木坂46。
 以前も書いたが、<握手会→CD売り上げ>というAKBのビジネスモデルを踏襲しつつ、モデル・芝居などの独自路線で76万枚を売り上げるグループに育てた運営スタッフの手腕はすごい。
 伸び悩んでいた頃は、「やっぱりAKBのような専用劇場が必要だ」みたいな議論があったが、これを完全に払拭した。
 アンダーライブでも芝居でも観客が入るし、劇場など必要ないことを証明したのだ。
 もちろん、ここにはメンバーの魅力と努力があるんだけど。

 欅ちゃんは、レコ大新人賞と紅白出場か。
 紅白はともかく、楽曲の質と売り上げで、『サイマジョ』はレコ大新人賞を獲りそう。
 かつて乃木坂が結成された時、秋元康は「AKB48が歩んできた5年間を5ヶ月で追いつかせる」と言っていたが、これは欅坂に当てはまるかもしれない。
 たとえば、乃木坂が3年かかったMステ出演を結成6ヶ月で成し遂げたように、乃木坂がやって来たことを短時間で達成している。
 デビュー半年で、KEYABINGO!も主演ドラマ『徳山大五郎を誰が殺したか?』もやっている。
 メンバーの伸びや成長も著しい。
 もちろん、乃木坂姉さんたちが5年かけて作ってくれた下地やノウハウのお陰が大きいんだけど。

 そして、今度の日曜日(9/4)は、けやき坂46(ひらがなけやき)の登場か。
 話題を途切れさせない所は見事!


※参照記事
 秋元康、完全にAKB48に飽きた模様(tocana) 

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真田丸 第34回「挙兵」~いよいよ関ヶ原、生きていれば楽しいものが見られる時代がやってきた!

2016年08月29日 | 大河ドラマ・時代劇
<石田三成は政事を独り占めしようとしている>
<石田三成は天下を乱す大罪人>
 三成(山本耕史)を蟄居に追いやった罪状の内容だ。
 政治というのは、こんなふうにレッテル貼りをするんですね。
 そうして白を黒にして政敵を追い込んでいく。
 もちろん、三成にも指摘された面はあった。
 徳川屋敷を襲おうとしたし、自分でなければ豊臣政権を動かせないと自負していた。
 だが、三成にあったのは私心でなく、秀吉や秀頼に対する使命感。
 家康(内野聖陽)とは違う。

 だから、直江兼続(村上新悟)の〝直江状〟の方が迫力があるし、説得力がある。
 その内容とは、
〝いくさ道具を集めているのは商人が茶器を集めているのと同じ。
 それに言いがかりをつけるのは、天下を治める人間として小さい。
 上洛を求められているが、それは内府様の分別がついてから〟
 そして極めつけは、
「どこぞの誰かのように太閤殿下のご遺言に背き、起請文も破り、秀頼公を蔑ろにしたりは致しませぬ。
 さようなことをして天下を取っても悪人と呼ばれるのは必定。
 末代までの恥と相成りますゆえ」
 大河ドラマ『天地人』でも〝直江状〟のシーンがあったが、やはり盛り上がる。
 戦国時代の名シーンのひとつと言っていいだろう。

 信繁(堺雅人)も「徳川に仕えよ」と家康に言われて言い切った。
「お断り致します。
 石田治部少輔様はおのが身を顧みることなく、誰よりも豊臣家のことを思い、尽くして来られました。
 その石田様をもってしても内府様の下では務めることがかないませんでした。
 どうして私などに務まりましょう」

 家康vs反家康
 これで対立図式は決定的になった。
 こうなると、いくさによる解決しかない。

 一方、これらとは違うスタンスの人間も。
 昌幸(草刈正雄)だ。
 戦場こそ生きがい。戦国時代の生き残りである昌幸は世の中が乱れることを望んでいる。
 世が乱れに乗じて信玄公の領地を回復しようと考えている。
 北条氏政に語った「生きておれば、まだまだ楽しいものが見られる」時がやって来たのだ。
 軍師官兵衛・黒田如水も同じことを考えたに違いない。

 上杉景勝(遠藤憲一)もやっと〝義〟を貫く時がやって来ましたね。
 直江状を読んで嬉しそうな顔。
 片桐且元(小林隆)もがんばった。
 今回の件は私憤であるとして、
「豊臣家が上杉を討つ理由はございません」

 かくして、時代は〝関ヶ原〟へ。

 三成は加藤清正(新井浩文)に何を耳打ちしたんでしょうね。
「わしがいなくなった時は、お前が豊臣家を守れ」と語ったのでしょうか。

 あと、この作品では、家康は<上杉と三成に挟撃されること>を認識していないようですね。
 司馬遼太郎の小説などでは、家康は認識していて、三成を誘い出すために上杉討伐をおこなったとしている。
 今回はこの説を取らなかったようです。

 最後は春(松岡茉優)。
「あの女は苦労するぞ」の意味がやっと明らかにされました。
 古畑任三郎の<赤い洗面器の男>のようにずっと謎にしておくのかと思いきや、そうではなかった。
 春は<勘違い&思い込みの激しい娘>だった!
 いみじくも、きり(長澤まさみ)が指摘したとおり、きりにそっくりな女性だった!(笑)
 障子の穴は何を意味するのだろう?
 がさつ、ってことでしょうか?
 三成の名を出されて動揺した、ってことでしょうか?
 この作品では、キャラが少しずつ小出しにして描かれていきますね。
 きりも、
「不穏大好き! いっしょにまた苦難を乗り越えていきましょう!」(笑)
 こう(長野里美)といい、姉上(木村佳乃)といい、女性陣は変な人が多い。

 
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のだめカンタービレ(動画)~『キラキラ星変奏曲』と〝三分間クッキング〟が入った『ペトリューシカ』

2016年08月28日 | 学園・青春ドラマ
「のだめカンタービレ」の動画を見つけた。
 のだめのピアノって、自由で楽しくて、感性に従い直感的に演奏しているんですよね。
 決して音楽理論や正確さではない。
 だから、同じ資質のモーツァルトが合っている。
 千秋先輩も言っている。
「モーツァルトって理論でどうこう言える相手じゃないんだよな」

 フランスの古い教会で演奏した、モーツァルトの『キラキラ星変奏曲』。
 のだめは、音のひとつひとつを〝まん丸の美しい形の星の粒〟として表現していく。
 その演奏は、旅の途中で星空を見上げた時のように楽しくて心洗われる。
 教会の音の響きも直感的に理解しているようだ。
 そんな演奏を千秋先輩はこう評した。
「この音色は……! あいつ、わかってる、教会の響きを。そしてモーツァルトを」

 では、お聴き下さい。
 モーツァルト 『キラキラ星変奏曲』 by のだめ(YouTube)
 ……………………………………………………………………………

 一方、海外留学を勝ち取るためのコンクールの演奏は苦しいものだったようだ。
 ストラビンスキー『ペトリューシカ』
 あまりに集中するあまり、会場に行く途中で聴いた『三分間クッキング』のメロディが入ってしまう!(笑)
 コンクールとしては致命的なミス。
 しかし、のだめはそう演奏せずにはいられない。
 苦しくてしょうがないからだ。
 もっと思うがままに自由に演奏したいという気持ちが『三分間クッキング』を演奏させた。
 のだめにとって『三分間クッキング』が入ることは必然だった。
 テレビシリーズの最終回の名場面でしたよね。

 では、お聴き下さい。
 ストラビンスキー 『ペトリューシカ』 by のだめ(YouTube)

 天才は枠にはめられることを否定する。
 オトナになるとは枠にはまっていくということだが、のだめの演奏は子供のように自由だ。
 そして、枠をぶち壊した作品こそが人々を驚かせ、最終的に感動させる。
 モーツァルトしかり、ベートーヴェンしかり。
 ベートーヴェンの『運命』の冒頭のダダダ・ダーなんて、当時の人はびっくりしたそうですからね。
 文豪ゲーテなどは「何だ、この雑音は」と思ったとのこと。

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「電波男」(本田透・著)~恋愛資本主義への反抗。二次元キャラの優しさに触れろ! 癒やされろ!

2016年08月27日 | エッセイ・評論
 オタクを経済の視点から論じた『電波男』(本田透・著/三才ブックス)にこんな記述がある。

『オタク界は、男だけで成立しており、女は脳内の萌えキャラで代替されている。オタクにとっては、三次元の面倒くさい女よりも、二次元キャラの方が「萌える」のだ。故に、たいていのオタクは三次元の女に対し、恋愛資本主義のお約束になっている奉仕活動を行わないし、彼女たちの機嫌も取らない。男だけ、自分だけで自足している』

<恋愛資本主義>
 かつて月9に代表されるテレビドラマは<恋愛>の素晴らしさを描いてきた。
 おしゃれなレストランでの食事、車にファッション、プレゼント、豪華リゾート。
 女の子を喜ばせるための数々のイベントやサプライズ。
 男は女に貢ぎ、女はそれで男を評価する。
 現実で恋愛するにはお金がかかるのだ。
 これを本田透さんは<恋愛資本主義>と呼ぶ。
 すべては電通を始めとする広告代理店が、恋愛でお金を使わせるための作り出した幻想であるとも。

 しかし、オタクはそれにダマされない。
 二次元の脳内彼女をつくる。
 脳内彼女は不平不満も言わないし、サプライズも高価なプレゼントも要求しない。
 たとえ要求されたとしても、想像の中だからタダだ。

 これは、資本主義に関する反抗であり、<革命>だ。
 だから、『電波男』には、こんな記述がある。

『恋愛資本主義に対して「NO」と叫び続ければ、革命は成就されるはずなのだ。オタクが人口の半分を超えた時、日本は革命される。恋愛資本主義が瓦解し、オタク本位主義が三次元世界をも支配することになる。
 そうなのだ。三次元世界に愛を取り戻すために、必要とされている勇者ども、それが「アナログ女にNOと言えるオタク」なのだ』(笑)

 恐竜絶滅を例にして、こんな表現もある。

『負け犬女(=月9のような恋愛を求める女性)は、肥大する恋愛資本主義社会に勝ち残るために<無意味に巨大化した恐竜>のようなものだ。
 それに対してオタクたちは、かよわいように見えるが、実は新たなデジタル環境に適用すべく<大脳を発達させ続けるほ乳類>なのだ。
 NHKスペシャル「大進化」を見れば明らかなように、どちらが生き残るか言うまでもあるまい』(笑)

 広告代理店が作り出した<恋愛資本主義>が幻想なら、<二次元の彼女>も幻想。
 同じ幻想ならどちらを選ぶか?
 本田さんはこう叫ぶ。
「二次元キャラの優しさに触れろ! 癒やされろ!」

『電波男』が出版されたのは2005年。
 保守系の人たちが、二次元の表現を規制しようとするのは<二次元による革命>が起こったら困るからだろう。それは資本主義の問題だけでなく、皆が二次元に走れば、子供が出来ず、国が滅びる。
 一方、広告代理店の電通や経産省。
 さすがに彼らはこの流れに気づいたらしく、数年前から二次元世界に注目し、金にしようとしている。

 ポケモンGOの大ヒットなどもこの流れのひとつ。
 もはや人々は三次元でお金を使わない。
 高級なスポーツカーだって、ヴァーチャルなゲームの世界で簡単に手に入れられる。

 本多さんの言う<革命>は着実に進行しているのだ。

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私立恵比寿中学の新曲「まっすぐ」が素晴らしい!~エビ中と杉山勝彦の見事なコラボ!

2016年08月26日 | アイドル
 私立恵比寿中学の新曲「まっすぐ」が素晴らしい!
 恋する気持ちを〝まっすぐ〟に歌い上げている。
 
 大人になると、まっすぐに人と向き合えないんですよね。
 ウソをつき、ゴマかして偽りの関係を続けていく。
 相手に拒まれるんじゃないかと不安になって、なかなかまっすぐに気持ちを伝えられない。

 MVでは、ハイヒールを履き、カラフルな大人の服を着たメンバーたちは笑わない。
 無表情に記号的な動きを繰り返す。
 これは、いったい何を意味するのだろう?
 おそらくは<大人になってなってしまったメンバー>たち。
 大人のさまざまな価値観に染まり、がんじがらめになって、気持ちをまっすぐに伝えられなくなってしまった。
 だから、相手を遠くから見つめたり、髪や聴く音楽を相手の好みに合わせたり、好きになった方が負けだと思ったり、染まるのも悪くないと考えてしまう。
 しかし、それは〝まっすぐ〟に気持ちを伝えることではないのだ。
 一方、純白のドレスを着たメンバーたちは、笑顔でいきいきとした顔をしている。
 歌っている他のメンバーに微笑みかけたりもする。←ぽー、可愛い!
 これはオトナになっていない<まっすぐな彼女たち>を意味するのだろう。
 そして曲の後半。
 メンバーたちはふたたび〝まっすぐ〟な姿に戻る。
 全員が純白のドレスになり、まっすぐに恋する気持ちを歌い上げる。
 記号的な振り付けにもどこか躍動感。

 作詞・作曲は杉山勝彦さん。
 乃木坂46の「制服のマネキン」や「君の名は希望」もそうだが、杉山勝彦さんのつくる曲は名曲ばかりだ。
 Aメロは、おおっ、そこから入るか! という感じ。
 Bメロは、ええっ、そういう展開!? と驚かされる。
 まさに杉山勝彦マジック!
 サビは、ともかく〝まっすぐ〟を効果的に聞かせるために構成されている。
 この〝まっすぐ〟は全部で3回あって、ぁぃぁぃ、美怜、彩ちゃんが歌っているが、それぞれの〝まっすぐ〟が聞けて感動!
 大サビも驚いた。
 何だ、この大サビは!?
 真山のソロ~全員の歌唱、歌詞の内容と相まって最高に泣ける。
 そしてラスト。
 最後のサビの後、ダメ押しとばかりに、ぁぃぁぃの伸びのある声で感動的に歌い上げる!

 MVはこちら
 私立恵比寿中学「まっすぐ」(YouTube)

 最近のエビ中は歌い上げる曲が多い。
「スーパーヒーロー」で前向きに生きることを、今回は恋愛を歌い上げた。
 それだけ、みんなの歌のレベルが上がったということだろう。
 メンバーもこういう曲を歌いたがっている感じだ。

 あと、あの記号的な振り付け。
 ちょっと頭の体操が必要だけど、ライブでファンは絶対やりますよね(笑)


※追記
 MVの最後のアカペラパート。
 ここでメンバーはカラフルな服を着ている。
 これは、大人になった彼女たちだが、それでもまっすぐに気持ちを伝えられるようになった、ということを意味しているのだろう。
 アカペラというのもポイントで、楽器やカラオケに頼らないこれこそが、究極のまっすぐに気持ちを伝える方法。

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家売るオンナ 第7話~白洲美加は私のようになってはいけない! 自分を解放しろ!

2016年08月25日 | 職業ドラマ
「自分を解放しろ!
 白洲美加は私のようになってはいけない。
 解き放て! 解き放て!」

 両親を亡くして家を失った三軒家万智(北川景子)。
 家がないという喪失感。
 ぽっかりと空いた心の穴。
 万智は、その穴を埋めるために家を売っていた。
 しかし、その穴はいくら売っても埋まらない。
 まさに無間地獄だ。
 しかし、彼女はその地獄から解放されず、ロボットのように家を売り続ける。

 白洲美加(イモトアヤコ)もその無間地獄に落ちそうだった。
 自分の育った、思い出がいっぱいの家をなくすまいと奮闘する美加。
 彼女は、仮に家が誰かに買われて残ったとしても満足せず、今度は自分で家を買い戻そうとするだろう。
 あるいは、今のままでは、取り壊されて家がなくなったとしても、喪失した家にこだわり続けるだろう。

 過去への囚われ。
 過去を清算できないこと。
 これらは人を前に進ませない。
 未来にはさまざまな可能性が拡がっているのに、過去にこだわっていると、その可能性をつぶしてしまう。
 もちろん思い出は大事なものだが、心の片隅に置いておいて、時折思い出すくらいの方がいい。
 まして極度に囚われて無間地獄に落ちてしまったら完全な悲劇。
 荷物を重く背負いすぎたら、時には捨てて軽くしてみよう。
 荷物が軽くなれば、軽快に歩ける。
 そういう話だった。
 …………………………………………………………………………

 庭野(工藤阿須加)のお見合い相手は……(笑)
 あんな美人で、セレブのお嬢様で、料理も得意で、なぜお見合いが失敗するのか、視聴者は興味津々!
 で、庭野が実際に会ってみると、声が小さっ!(笑)
 まるで蚊が鳴くような声!
 これがお見合いが上手くいかない理由だったのかと視聴者は理解するが、一方で、声が小さいくらいで断るか、という疑問も残る。
 こんな女性をおとなしくて謙虚だととらえる人もいるだろうし、可愛いと思う人もいるだろう。
 しかし、理由は違っていた。
 お見合いを断っていたのはお嬢様の方だった。
 彼女は気難しくて、選り好みの激しい人だったのだ。
 実際、庭野はボロクソ!
 ホテルのラウンジで、コーヒーと紅茶をいっしょに頼んだ!→変な人(笑)
 住宅展示場で知ったかぶりのウンチクを語り、結局、間違っていた!→見栄っ張り、底が浅い(笑)
 注文したミルクティが来ないとウエイトレスに文句→人間が小さい、気が短い人かしら?(笑)
 万智からも、見合い相手からもボロクソに言われる庭野って可哀想すぎる……。

 それにしても、声が小さい登場人物ってドラマではじめて見た!(笑)
 音声さん、大変!
 あわよくば放送事故!
 脚本の大石静さんがずっと温めていて、どこかで登場させたいと考えていたキャラに違いない。

 
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X-MEN ファースト・ジェネレーション~袂を分かつチャールズとエリック、すべてはここから始まった

2016年08月24日 | 洋画
 人間を殲滅し、ミュータント中心の世界を作ろうとする〝マグニート〟ことエリック・レーンシャー。
 ミュータントと人間の共存を目指す〝プロフェッサーX〟ことチャールズ・エグゼビア。

 エリックが人間を殲滅しようとする理由が明快ですね。
 彼はユダヤ人で、ナチスによって収容所に入れられ、迫害され、母親を殺されたのだ。
 エリックは、人間は<異質なもの>を排除し、迫害するものだと考えている。
 人間への激しい不信と憎しみ。
 それを収容所で実体験したから、エリックは揺るがない。

 これに対するのがチャールズ・エグゼビア。
 彼は人間を信じており、お互い理解し合い共存することは可能だと考えている。
 観客や読者が共感しやすい正義の側ですね。

「X-MEN」シリーズは、このふたりの対立図式で進行していく。
 この作品「ファースト・ジェネレーション」はチャールズとエリックが袂を分かつまでが描かれる。
 …………………………………………………………………………

 チャールズは善意と寛容の人で、理想主義的ですね。
 でも現実は、残念ながらエリックの方に分がある。
 今回のエピソードでも、アメリカとソ連の艦隊はミュータントたちを殺戮するため砲撃した。
 自分に危害を及ぼす可能性のあるものは殲滅してしまうしかない。
 これが人間の戦争の歴史をつくってきた。

〝理想〟や〝寛容〟よりも〝怨念〟〝欲望〟〝生存本能〟の方が強いのが人間でもある。
 現に今作でも、怨念で動くエリックの方が圧倒的な迫力があり、理想で動くチャールズは穏やかで弱々しい。
 人間は理性のたがが外れると、たちまち〝怨念〟〝欲望〟〝生存本能〟で動くようになる。
 それを防ぐために、宗教、道徳、法律がある。
 エンターテインメントが、主に人間の〝理想〟や〝寛容〟や〝正義〟を描くのもそのためだ。
 …………………………………………………………………………

 あと今回、面白かったのが、〝ビースト〟ことハンク・マッコイ。
 彼は自分の足が手の形をしていることがコンプレックスだった。
 自分の足を醜いと思い、自分の研究で何とか治したいと思っていた。
 ところが、不完全な薬を投与して、全身が獣の姿になってしまうと、吹っ切れて、ありのままの自分を肯定するようになった。
 おまけに潜在能力が開花し、獣の力を持つようになって<ひ弱なインテリ青年>から、抜群の頭脳と体力を兼ね備えた<最強の戦士>に。
 ハンクは心身共に強くなった。
 とんでもないGがかかる音速ジェット機も自由自在に操縦する!
 見事なキャラクターの変貌ですね。
 不完全な薬の投与がきっかけだったが、ハンクはコンプレックスを克服した。
 普通なら、さらに醜くなってしまったことで自殺すら考える所だが、彼は悩みまくったあげくに〝ビースト〟として生きていくという結論を出した。
 コンプレックスに悩んでいる人には勇気づけられるキャラクターだ。
 …………………………………………………………………………

 その他では、X-MENシリーズでは、毎回ニューヨークのエリス島やサンフランシスコのアルカドラス島、原発事故のスリーマイル島など、著名な島が舞台になるが、今回はキューバ危機の米ソが対立するキューバ沖の島。
 歴史の事件を上手く活用していますね。
 あとは、
 チャールズが探索機械(←この時にはまだボロい!)でミュータントを探す時、若かりし頃の〝ストーム〟が出て来る。
 ミュータントをスカウトするシーンでは〝ウルヴァリン〟が1カット、「おととい来やがれ」というせりふで出てくる(笑)
 こういう遊びはマニアにはたまらない。

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安倍ちゃん、どれだけ自分が好きなんだよww~リオ・オリンピック閉会式に安倍マリオが登場!

2016年08月23日 | 事件・出来事
 リオオリンピックの閉会式に安倍首相がマリオで登場!

 

 安倍ちゃん、どれだけ自分が好きなんだよww
 フツーの人だったら「恥ずかしいから勘弁して下さい」って断るね。
 おそらく、この人は<日本=安倍晋三>と考えているんだろうな。
 日本で世界に通用する顔は自分しかいない!
 ボクは気さくでノリのいい総理だし!
 こう考えたに違いない。
 でも、過去のオリンピックの閉会式で登場したのは、ベッカムであり、ペレ。
 アスリートであって政治家ではない。
「私はアスリートではありませんから、どなたかアスリートの方にして下さい」
 と首相は言うべきだった。

 朝日新聞に拠れば、<安倍マリオ>を提案したのは森喜朗元総理らしい。
 なるほど、こんなふうに物事は決まっていくのか。
 森喜朗氏は東京五輪組織委員会で圧倒的な発言力があるらしいから、鶴の一声で彼の意見が通る。
 でも、そこにあるのは、おっさんの感性。
 今後もクリエイターが必死に作り上げた創作物をこのおっさんによって台無しにされそう。

 あとは、このパフォマンスにどれだけのお金が使われたか、知りたい。
 おそらくこれを仕切ったのは電通だろう。(→この東京セレモニーのクリエイティブスーパーバイザーを担当したのは、ソフトバンクのCMで知られる元電通のCMディレクター・佐々木宏氏と歌手の椎名林檎氏)
 法外な値段をふっかけているに違いない。
 オリンピックは巨大な金が動く利権の温床だが、小池都知事、この件も情報公開してくれますよね?

 本日のテレビは、このパフォマンスの大絶賛がおこなわれるんだろうな。
 テレビにとっては、東京オリンピックの放映権がかかっているから、電通様や組織委員会には逆らえない。

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真田丸 第33回「動乱」~振り上げた拳をどう下ろしたらいいのか困っておるのだろう?

2016年08月22日 | 大河ドラマ・時代劇
 振り上げた拳はなかなか下ろせない。

 そういう話でしたね。
 加藤清正(新井浩文)も言っていた。
「よっぽどなんだよな? 振り上げた拳をどう下ろしたらいいのか困っておるのだろう?」
 鬱陶しいけど的確な意見を言う、きり(長澤まさみ)も言っていた。
「石田様、しまったと思っていらっしゃるのでは?
 男の人って妙に誇り高いところあるからやめたくてもやめられないんですよ。
 特に自分から言いだしたことだから」

 戦争ってこんなふうにして始まっていくんですよね。
 要するに権力者のプライドみたいな所で始まる。
 そして、やめるのが大変。
 太平洋戦争時の日本がそうだった。
 もっと早く戦争を終わらせていれば、沖縄戦も広島、長崎もなかった。
 この点で、当時の戦争指導者たちの責任は大きい。

 暴力で問題を解決するのもいかがなものだろう?
 前回も書きましたが、ここで三成(山本耕史)は負けている。
 三成は言論で戦うべきだった。
 清正も言っていた。
「力ずくで相手を倒そうなどとはお前らしくなかろう。
 (それをするのは)どちらかと言えばわしだ」
 寧(鈴木京香)も言っていた。
「伏見でいくさなどあってはならぬことだわ。
 いくさのない世の中をおつくりになったのは殿下です。
 殿下の命に逆らう者に味方などしてはいかん」
 ここで、いくさを仕掛けたのが家康(内野聖陽)であったら、寧は三成を支持していたかもしれない。

 暴力の使用。
 言論による解決の否定。
 三成も結局、政治力がなかったってことだろう。
 三成は官僚であり、その能力は秀吉という政治家の後ろ盾があってこそ活きる。
 それを見誤った。
 大谷吉継(片岡愛之助)の言ったとおり、
「徳川内府が要となって秀頼様をお守りしていく。それ以外に豊臣の世を守る道はない」
 と考えればよかったし、自分にどれだけの人望があるのか、客観視できればよかった。
 まあ、これは結果を知っているわれわれだから言えることで、その時代に生きた人たちはまさに暗中模索、信繁(堺雅人)が言ったように「私には皆目わからぬ。霧の中だ」ったのだろうが……。

 昌幸(草刈正雄)は軽やかですね。
 すがすがしさすら感じられる。
 どうすべきか迷っている息子たちとは対照的に即断即決。
「今更、徳川のために戦えるか。わしはこないだ刺客を放ったばかりだぞ」(笑)
 だが、しばらくすると、信繁に言われたせいもあるが、
「真田安房守昌幸、参上仕った。徳川内府様のお命、身命を賭してお守り致す」(笑)
 好きだわ~、この親父。
 戦国時代の古参である昌幸には〝義〟なんてものはなく、飄々と世の中を渡り歩く。
 三成もそれくらいの〝いい加減さ〟〝柔軟さ〟があればよかったのに。
 歴戦の強者であるから、伊達政宗、細川忠興らも一目置いているようでもある。
 やって来ると、たちまち軍議の中心に(笑)
 やはり迫力、オーラが違うんだろうな~。

コメント (2)
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