平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

紫陽花革命~明日(29日)も首相官邸前で、原発再稼働反対デモが行われます。

2012年06月28日 | 原子力発電・反対
<紫陽花革命>
毎週金曜日に首相官邸前で行われている<原発再稼働反対デモ>はこう呼ばれています。
昨年の中東での<ジャスミン革命>をもじって、こう呼ばれているのですが、ここに集うのは、会社帰りのサラリーマンやお母さんなど、ツイッターなどでの呼びかけによって足を運んできた一般市民。
十分でない安全で原発を動かすことに反対する人たち。
大飯原発の再稼働を認めてしまったら、なしくずし的に日本全国の原発が動いてしまうことを危惧する人たち。
お金や経済よりも大切なものがあるんじゃないかと考えている人たち。
福島の事故を忘れずに、向き合い、自分に何ができるかを考えている人たち。
原発事故の責任を誰もとっていない現状に怒っている人たち。
国民ではなく、霞ヶ関や経済界の方を向いている野田首相にNOを突きつけたい人たち。
子供たちや子孫に負の遺産を残したくない人たちなど。

僕はこのデモに過去4回参加していますが、回を追うごとに人数が増えていき、先週は何と4万5千人(主催者発表)!
これは自分たちの声が反映されない現在の政治に向かって何かを言いたい国民の気持ちの表れだと思います。
そして僕は、ここに<新しい民主主義>の可能性を感じます。
声をあげれば何かが変わるんじゃないか、みたいな。

明日29日もデモは行われます。
ツイッターなどでは、明日は<10万人動員>の声。盛り上がっています!
僕も、人間が制御できない、地震活動期にあるこの国にそぐわない<原発>に反対の声をあげると共に、もしかしたら時代を変えるかもしれない出来事の<目撃者>として、参加します。

開催日時は、明日29日18時~20時。
場所は首相官邸前。地下鉄国会議事堂前3番もしくは4番出口。


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タモリさんと爆笑・田中さん、<運>と<偶然>の効用。

2012年06月27日 | 監督・俳優・歌手・芸人
 爆笑問題の田中さんは、早稲田の教育学部の入試日を間違えて、結局一浪することになったそうだ。
 しかし、結果としてそれがよかった。
 翌年、入学した日大芸術学部で、相方の太田光さんに出会った。
 田中さんは「あの時、入試日を間違えていなかったら、太田光に会えず、爆笑問題は誕生しなかったかもしれない」と語る。

 タモリさんは、単なる博多のジャズ好きのサラリーマンだった。
 しかし、博多にジャズピアニストの山下洋輔さんがコンサートに来て、運命が変わる。
 お酒が飲めるし面白そうだったので、コンサートの打ち上げに飛び入り参加。
 宴席で「芸のできるやつはいないか?」という話になり、タモリさんは一芸を披露。これがウケた。
 普通なら「楽しい宴会だった」で話が終わる所だが、東京に戻った山下さんはタモリさんの芸のことが忘れられず、「あの男を東京に呼んだら面白いんじゃないか」ということになった。
 これがタモリさんデビューのきっかけである。

 タモリさんといい、爆笑の田中さんといい、その人生には多分に<運>とか<偶然>とかが入り込んでいるんですね。
 もちろん、タモリさんには山下さんを、田中さんには太田さんを惹きつけるものがあったから、深い出会いとなったのでしょうが。

 人生には<実力>以外に、<運>とか<偶然>とかの要素が入り込む。
 運がいい人は芽が出て花開くけど、運が悪い人は芽が出ない。
 これがやさしくて非情な真実。
 そんな気がする。
 宗教書などでは、『大きなものに身を委ねなさい』みたいなことが書かれていますが、成功した人は「自分はたまたま運がよかっただけなんだ」と謙虚に思い、成功できなかった人は「自分には運がなかったんだ」とか「これから運がめぐってくるかもしれない」と思えれば、少しは楽に生きられるかもしれません。


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ALWAYS 三丁目の夕日'64~ひとつの時代の終わり。そしてスカイツリーが出来た現在……。

2012年06月26日 | 邦画
 淳之介(須賀健太)は、茶川先生(吉岡秀隆)の所から旅立っていった。
 六子(堀北真希)も、鈴木オートを出て、嫁いでいった。

 淳之介も六子も、茶川先生や鈴木社長(堤真一)の実の子ではない。
 それでも茶川先生たちは、血の繋がっていない<他所の子>を受け入れ、育てた。
 他所の子でありながら、実の子に匹敵するくらいの愛情を注ぎ、深い絆を結んだ。
 社長夫婦は、一人息子の一平(小清水一揮)に指摘されるまで、六子のことを<実の娘>と思い込み、結婚の了承するか否かを迷っていた。青森には六子の本当の両親がいるのに(笑)。

 おそらく東京タワーが出来た時点でのあの時代は、こういう時代だったのだろう。
 テレビだって、近所中が料理や飲み物を持ち寄って、いっしょに力道山を応援していた。
 ところが、この第三作の64年は、少し様子が違う。
 茶川先生の所にもテレビが来て(←白黒ですが)、オリンピックを自分の家でみようとする。
 「いっしょに見て応援した方が楽しい」という妻・ヒロミ(小雪)の説得によって、茶川は鈴木オートでオリンピックの女子バレーを見る。

 少しずつ変わっていく世の中。
 ご近所が次第に遠くなっていく。
 今回六子の恋愛相談に乗り、わざわざ相手のことを病院まで調べにいくような、たばこ屋のおばさん(もたいまさこ)みたいな人もいなくなった。
 そんな変化の象徴が、今作の淳之介と六子の旅立ちだ。

 あの時代が全面的に良かったとは言わない。
 プライバシーがないことや、他人にいろいろ干渉されることがイヤだと考えた人、家族水入らずでオリンピックを楽しみたいと思った人もいただろう。
 しかし、現在のわれわれはこの作品を見て<失われてしまったもの>を痛烈に感じる。
 今は一家に一台ではなく、一部屋に一台テレビがあって、家族すらもバラバラだ。
 都会にいると隣にどんな人が住んでいるかは知らないし、どんなことに悩んでいるかなんてことは、まったくわからない。

 震災があって、東京スカイツリーが出来た現在、われわれはもう一度自分の生活を見直す時期に来ているのかもしれない。


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平清盛 第25回「見果てぬ夢」~最も強き武士は平氏じゃ! そなたのような弱き者を抱えた源氏とは違う!

2012年06月25日 | 大河ドラマ・時代劇
 言うまでもないことだが、現在は<過去>の蓄積でできている。
 清盛(松山ケンイチ)と信西(阿部サダヲ)の盟友関係。
 すなわち清盛が武力と財力で、信西が知力で、理想の国を作っていくという関係。
 この関係は、若き日、ふたりが小舟に乗って「いっしょに宋に行こう」と盛り上がった所から始まった。

 清盛と義朝(玉木宏)のライバル関係は、<競べ馬>の時。
 負けた清盛に義朝は言う。
 「最も強き武士は源氏じゃ! 貴様のような情けない者を抱えた平氏とは違う!」
 これでふたりのライバル関係が生まれた。

 そして、このライバル関係は頼朝(中川大志)に引き継がれる。
 清盛は宴の席で頼朝に言う。
 「最も強き武士は平氏じゃ! そなたのような弱き者を抱えた源氏とは違う!」
 まさに言葉のスパイラル!
 これで、頼朝の心に火がついた。<追いかけ、競うべき存在>が生まれた。
 もし、ここで罵られた頼朝が意気消沈してしまったら、彼は凡庸な人物。覇者にはなれない。
 しかし、頼朝は負けじと立ち上がった。
 もしかしたら清盛は、頼朝を通して、義朝に語りかけていたのかもしれませんね。
 「意気消沈していないで、早くあがってこい」と。

 今回の見所はふたつ。
 頼朝に「最も強き武士は平氏じゃ! そなたのような弱き者を抱えた源氏とは違う!」と語った後の<清盛の笑顔>と、頼朝から清盛のことを聞いて、ふたたび雄々しく立ち上がった<義朝の顔>。
 ふたりともいい顔をしていた。
 松山ケンイチさんと玉木宏さんの名演技。
 この顔を見るだけでも、今回は見る価値がある。

 そして後白河上皇(松田翔太)。
 今回はおとなしかったが、信西と藤原信頼(塚地武雅)を両天秤にかけて、わざと<争乱>を作っているようにも見える。
 不満を募らせて、信頼に<信西憎し>の感情を植えつけようとしているようにも思える。
 だとすると、後白河上皇って、何と滅茶苦茶な人物だろう!
 争乱を作ることが喜びなんて!
 白河院の血をひく彼は、人が憎み合い、争うことが大好きなのだ。
 それが彼の遊びなのだ。
 このあたりはきっと次回描かれるに違いない。

 最後に義朝。
 由良(田中麗奈)は死に際にこう語る。
 「源氏の御曹司として誇りをお持ちになり、生きて来た殿を、由良は心よりお敬い申し上げておりまする」
 確かに義朝は誇り高い男だった。
 それゆえ、貴族にすり寄ることが出世の方法だとわかっていても積極的にやらなかった。
 人脈づくりや権謀術数を労さず、あくまで武士としての仕事の実績で認めてもらおうとしていた。
 この点、僕は義朝が大好きだが、前回も書いたように政治家向きではない。
 だから信頼(塚地武雅)の誘惑に乗り、結局<貴族の道具>となってしまった。
 思慮のある者なら組むべき相手を見定め、時局が変わるのを待ったかもしれない。
 しかし、それは後の歴史を知っているから言えることなのだろう。

 
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めちゃイケ~岡村さんと千原ジュニアさん、シャイな男どうしの仲直り!

2012年06月24日 | バラエティ・報道
 テレビの世界では<共演NG>というのがあるらしい。
 「この人との共演は絶対にイヤだ」というやつで、実はナインティナインの岡村隆史さんと千原ジュニアさんはそういう関係だったとのこと。
 おふたりは先輩後輩の関係であるが、それぞれ<天然素材>と<二丁目劇場>の人気者で、ライバル意識や嫉妬を抱いていた。
 お互いに若い頃はとんがっていて、行き違いもあって、結果険悪に。

 そこで昨日(23日)の『めちゃイケ!』で行われたのは、このふたりの仲直り。
 20年ぶりの共演。
 ふたりとも根はシャイだから、気まずい雰囲気がテレビ画面を通じて伝わってくる。
 会話は過去のいきさつの説明。
 しかし、会話は、顔をつき合わせているのだから直接話せばいいのに、すべて間に入った宮川大輔さんを通して。
 大筋の台本と打ち合わせがあるとはいえ、なかなかリアルな緊張感。

 そして、そんなふたりが和解し合う方法は、パンツ一枚になっての<相撲>。
 シャイで無器用な男たちが理解し合うには、これしかないんですね。どんな言葉よりも有効な手段。
 昔の熱血マンガなら、殴り合って理解し合う所だが、彼らは芸人で、さまざまな形で苦労してきた大人。しかも場所はテレビ。

 というわけで、今回の岡村さんと千原ジュニアさんの仲直りは、変なリアリティがあって面白かった。
 <人見知りでシャイ>ゆえに、20年間も距離をおいてしまうなんて。
 そして、以前も書きましたが、<人見知りでシャイな男>というのは、魅力がある。

 今後ふたりが共演すれば、変な空気が流れていて、面白いものになりそう!


 
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原発再稼働反対!~明日(22日)は首相官邸前へ!

2012年06月21日 | 原子力発電・反対
 東京電力の福島第一原発事故に関する社内事故調査委員会の最終報告書。
 原因は<想定外の津波>であり、東電は事故対応で<最善の努力>をしたという内容。
 何という報告書であろう。

 まず、あの場所に大きな津波が来ることは以前から警告されていた。
 東電はそれを無視して対策を怠ってきた。
 対策を怠ってきたのは、完全な安全対策を行えば<莫大な費用>がかかるから。
 東電は<安全>よりは<会社の利益>を優先した。
 これが真実ではないか。
 だとすれば、あの事故は<人災>である。

 あるいは、原因は<想定外の津波>だというが、それは本当か?
 地震で原子炉のどこかが損傷して起こった事故ではないのか?
 原子炉の中を確認していないのに、どうして<想定内の津波>が原因であると言い切れるのか?
 そう言い切ってしまうのは、もし<地震>が原因だと認めてしまえば、全国にある原発の耐震基準を見直して、安全対策を取らねばならず、さらに費用がかかるからではないのか?

 話は少し変わりますが、秋田の熊牧場の経営者が逮捕された。
 積もった雪の部分から熊が逃げ出して、人を襲った事件。
 罪状は危険を放置した<業務上過失傷>。
 なるほど、それは罪に問われるべきだろう。
 しかし、一方で東電はどうか?
 十分な安全対策が取らず、<危険を放置した>という点では、熊牧場の経営者と同じではないか?
 なのに、東電の経営者は誰も逮捕されていない。
 子会社・関連会社にそれなりの身分で異動している。

 これは<不公平>ではないか?
 熊牧場の経営者は逮捕され、東京電力の経営者はそのまま。
 こんな<不公平>がまかり通るから、生活保護の不正受給が留まらないのである。
 「東電の偉いやつらがズルをしているのなら、俺たちも」という発想が起きても仕方がない。

 野田内閣の物事の決め方は<横暴>である。
 十分な安全対策も確認されていないのに、福井県の大飯原発の再稼働を決めてしまった。
 原発の再稼働問題は「国を二分する議論」と言いながら、二分する片方の反対意見には耳を貸さず、一方的に再稼働を決めてしまった。
 この決め方は、<消費税>も同じである。
 反対意見もあるのに断行する。
 総理大臣なら何をしても許されると思っているのか?
 敢えて極論すれば、野田首相は<独裁者>である。

 僕は想像してしまう。
 このまま日本中の原発50基が動き始めてしまうのではないのか、と。
 政府は、新しく設置される<原子力規制庁>のもとで、再稼働を決定すると言っているが、もし<規制庁>が原発推進の官僚や御用学者で構成されてしまったら、非常に<安易な基準>で原発が動いてしまう。
 そして、現在の日本列島は、いつどこで大規模な地震が起きてもおかしくない<地震の活動期>なのである。
 今度、同様の原発事故が起きたら、この国はおしまいでしょう。
 マスクをして、放射能に怯えて生きなくてはならなくなる。

 というわけで、明日(22日)も18時~20時に首相官邸前で<原発再稼働抗議集会>が行われます。
 先週の参加者は1万人(主催者発表)。
 三週間前が2700人、二週間前が4000人、人数は確実に増えています。
 この集会は、会社帰りの会社員や子供を持つお母さんなど一般市民も参加して、もはや自然保護団体などの運動体以外の行動になっている。
 首相官邸前は地下鉄・国会議事堂前 3番・4番出口。
 このままではいけないという方は、ぜひ!


※追記
 朝日新聞デジタルの報道

『飯再稼働撤回求める 官邸前で「4万人」抗議 2012年6月22日(金)21:11
 関西電力大飯原発(福井県おおい町)の再稼働撤回を求める市民らが22日夜、首相官邸前で抗議集会を開いた。主催者発表で約4万人、警視庁調べで約1万人が参加。プラカードや横断幕を手に、「再稼働決定は許せない」と参加者が次々に声を上げた。
 俳優の山本太郎さんは「この声が聞こえないなら、(首相は)即刻退場すべきだ」。この抗議集会に初めて参加したという作家の落合恵子さんは「私たちは一歩も後ろに引かない。これほど市民を裏切る人々を許さない」と野田政権を批判した。
 官邸前では大飯原発再稼働への抗議活動が週末ごとに続き、16日の再稼働決定で反発が一段と強まっている。22日は市民団体有志がツイッターで呼びかけ、仕事帰りの若者や女性らの参加者が車道にあふれた』

 4000人(先々週)→1万人(先週)→4万人(今週)、人数はどんどん増えている。
 10万人になれば、さすがの野田首相も耳を傾けざるを得ないのではしょうか?

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めちゃイケ酒豪NO.1決定戦!~上司が酒の席で部下に説教をすることを見せられて面白いのか? 

2012年06月20日 | バラエティ・報道
 「めちゃイケ酒豪No.1は誰だ!決定戦」に抗議殺到!
 朝日新聞デジタルは次のように伝えている。

『フジテレビ系列で9日放送されたバラエティー番組「めちゃ×2イケてるッ!」の企画が、急性アルコール中毒を招きかねない危険な飲み方を助長する内容だったとして、飲酒による事故で子どもを失った遺族らでつくる「イッキ飲み防止連絡協議会」「主婦連合会」など3団体が18日、連名でフジテレビに抗議文を送った。
 抗議を受けたのは、「めちゃイケ酒豪No.1は誰だ!決定戦」と題した企画で、番組メンバーの飲み会の模様を放送した。抗議文によると、自分のペースで飲み、眠くなったら別室で寝るというルールはあったものの、長時間の飲酒やテキーラの一気飲み、飲酒を強要する発言などが見られ、死亡事故が後を絶たない若者の飲酒コンパと類似していたと指摘している。
 3団体は、番組内での謝罪と再発防止を求めており、納得できる返事がない場合は放送倫理・番組向上機構(BPO)に申し立てるとしている。フジテレビ広報部は「内容を精査した上で、対応する」とコメントしている』                                                      (朝日新聞デジタル)


 指摘のように、急性アルコール中毒に関する危険の配慮に欠けていた部分があっただろうが、ぼくはバラエティとしてもイマイチだった気がしている。
 その内容は、ほとんど学生コンパや会社の飲み会。
 それをダラダラと見せられて、どこが面白いのだろうか?
 加藤浩次さんが「めちゃイケの新規メンバーはなっていない」「もっと前に出ろ」と叱る。
 ジャルジャルほか、新規メンバーたちは心を入れ替えて、ガンガンやると宣言。
 こんなことは楽屋でやってほしい。
 それが面白ければいいが、ただの後輩への説教で終わっている。

 AKB48の総選挙や、篠田麻里子さんの発言(「席を譲れないと上にあがれないメンバーは、AKBでは勝てないと思います。潰すつもりで来て下さい。私はいつでも待っています」)を意識しているのかもしれないが、『めちゃイケ』はお笑いのバラエティ番組、マジなのか笑っていいのか戸惑ってしまう。

 『めちゃイケ』は、岡村隆史さんの趣味なのか、<感動>とか<涙>とか<がんばる>とか、もともと<ジメジメしたウエット感>があったが、やはりお笑い番組はカラッとドライであってほしい。
 芸人さんの芸で笑わせてほしい。
 それがcoolでイケてて、カッコイイ。
 悲しいことさえも笑い飛ばしてしまうのがお笑いであり、悲しくことを悲しく感動的に描くのはドラマの仕事だ。

 というわけで、今回の<酒豪決定戦>は、『めちゃイケ』の悪い部分が全面出てしまったように思える。
 <ウェットな笑い>も萩本欽一さんなど、過去になかったわけではないが、それにしては芸がなさ過ぎる。
 酒の席で上司が部下を説教するような完全な<オヤジ企画>。

 最近の『めちゃイケ』は迷走していますね。
 若手の『ピカルの定理』の方がはるかに面白い。
 メンバーの感性が古くなってしまったのだろうか。
 

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指原莉乃、『笑っていいとも!』に出演!~新しい<さしこ伝説>が始まる

2012年06月19日 | アイドル
 HKTに電撃移籍した指原莉乃さんが、18日レギュラーの『笑っていいとも!』に出演した。
 オープニング。高まる緊張感。
 さっしーが何をしゃべるんだろうと、皆が注目する。

 するとタモリさん。
 「HKTに移籍することになって、来週から来ないんだろう?」とジョーク。
 これに対して、さっしーは「そんなことありませんよ。これからも博多から通います!」ときっぱり。
 これで、張りつめていた場の空気が和(なご)んだ。
 <笑い>には、緊張を解いて場を和ませる力があるんですね。

 この後も、月曜いいともメンバーは、さっしーに対して、笑いのエール。
 千原ジュニアさんは「何かあったんですか?」とボケるし、ゲストが誰かを当てるコーナーでは、SMAPの香取慎吾さんが『HKTの子』とボケ解答。
 スポーツ新聞の<さっしーのスキャンダル記事>を紹介するかと思いきや、披露されたのは<スギちゃん、入院の記事>。(笑)
 後半のコーナーで、さっしーが「お店に入って何も買わないで出ていった時、店員さんから『ありがとうございました』と言われるのが申し訳ない」と答えると、爆笑問題の田中さんは、「お前、イメージアップしようとしているだろう?」とツッ込む。

 というわけで、適度なボケとツッコミの笑いで、この問題を処理した月曜『いいとも』メンバーの手腕は実にお見事!
 一歩、間違えば、暗く重い話題になりかねなかった。
 さっしー自身も、笑いのネタにされることで救われたんじゃないかな?
 先程、書いたように笑いは、心の緊張を解くものだから。
 笑うことで癒されるから。
 それにタモリさんや月曜メンバーの愛情を感じただろうし。

 一般の視聴者も、さっしーを受け入れたんじゃないかと思う。
 逆に<指原莉乃>という名前が、しっかり刻み込まれた。
 世間の好奇の目を浴びながら、生放送でがんばる姿は共感するものがあったし、若い女性などは「思春期の子に恋愛を禁じること自体が間違いで、この処分は厳しすぎる」と見る人も多いようだし。

 ただし、アイドルとしては甘い。
 プロのアイドルなら、たとえそんなことがあったとしても、表には出さずに、完ぺきに<アイドル>を演じるはず。
 プロなら、応援しているファンを失望させたりしてはいけない。
 この点、柏木由紀さんなどはプロのアイドルだ。
 実生活でもスキャンダルはないだろうし、『一生アイドル』と決めて<アイドル道>を極めようとしている。

 さっしーのことに話を戻すと、秋元康さんが「指原莉乃は寒ブリだ」という発言したようだが、確かにこの試練を乗り越えて、さらに大きな存在になってほしい。
 松田聖子さんがそうであったように、スキャンダルを栄養にしてしまうくらいの人間でないと、ビッグにはなれない。

 そして、何だかんだ言って、僕はさっしーのことが好きだし、注目してしまうんですね。
 指原莉乃の新しい物語が始まる。
 がんばれ、さっしー!!

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平清盛 第24回「清盛の大一番」~玉座におってはあやつと遊べぬゆえな

2012年06月18日 | 大河ドラマ・時代劇
 清盛(松山ケンイチ)が後白河帝(松田翔太)に、相撲節会で<太宰府の器>を見せたのはどのような意味があるのだろう?
 それは、自分が<太宰府が管理する富を掌握した>ということを示すこと。
 太宰府の富を掌握して<自分はますます大きくなっている>という自己アピール。
 そして、後白河帝への<挑戦状>。
 通常の権力者なら、このように力を持った清盛を排除しようとするだろう。
 しかし後白河帝は違う。
 力をつけて自分に歯向かってくる者が大好きなのだ。
 歯向かってくる者と闘って、戯れたいのだ。
 何という無頼な帝(みかど)だろう!
 そして、清盛は後白河帝がそのようなリアクションをすることを読んでいた。
 だから<太宰大弐>に抜擢された。
 見事な心理戦、駆け引きである。

 そして、戯れる後白河帝はこんなことをした。
 守仁親王への譲位。
 譲位して後白河帝はこう語る。
 「玉座におってはあやつと遊べぬゆえな」
 これはどういう意味だろう。なぜ後白河帝は譲位したのだろう。
 冒頭、崇徳上皇(井浦新)が讃岐に流されるシーンが描かれる。
 つまり譲位した人間なら、権力を剥奪して、流罪も可能だということ。
 天皇という立場なら難しいが、上皇や法皇なら可能。
 天皇を立てて、自分を排除することが出来る。
 だから自ら天皇の座を降りた。
 「清盛、私を追い落としてみろ」と後白河帝は、清盛にメッセージを送っている。
 自分をギリギリの立場に追い込んで、遊ぼうとする後白河帝って、本当に凄すぎる。
 無頼、傾き(かぶき)、虚無、風狂……、ともかく常人ではない。滅茶苦茶だ。
 凄いキャラクターを造り出したものですね。

 長男・重盛(窪田正孝)の婚姻のこともなかなかの駆け引き。
 「叔父上を殺した信西入道に力を貸している父上のように、私は腹が据わっておりません!」
 清盛は重盛からこの言葉を引き出そうとしていたんでしょうね。
 重盛がこれを言った時、清盛は笑みを浮かべていた。
 清盛は、きっと<重盛が今のもやもやした気持ちを抱えたままではまずい>と考えていた。
 だから思いをはき出させた。
 かつての自分ももやもやを抱え、はき出すことで乗り越えてきたから。
 宮廷での出来事ではありませんが、これもまた心憎い心理戦です。

 清盛、後白河帝、そして信西(阿部サダヲ)。
 宮廷で繰り広げられるさまざまな心理戦と駆け引き。
 そんな中で、義朝(玉木宏)はそれについていけず、心乱れている。心理戦で完全に負けている。
 義朝は、実は政治には不向きな、鬼になれない心優しい人物だったんですね。
 個人的には、大好きです。


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『さんまのまんま』に塩谷瞬出演!~さんまさんのやさしさ溢れるアドバイス!

2012年06月17日 | 監督・俳優・歌手・芸人
 昨日(16日)の『さんまのまんま』に、あの二股騒動の塩谷瞬さんが出演。
 それにしても、明石家さんまさんはやさしいですね。
 世間に叩かれて打ちひしがれている塩谷さんに、笑いとともにエールを送る。

「お前は平成の松下幸之助や。松下幸之助も<二股ソケット>を作って、ナショナル(現パナソニック)を創立したんやで」←うまい例え。
「あの時は他に何もニュースがなかったからな。川崎で例のやつが逃亡しててくれたら、平気だったのに」←オウムの高橋容疑者のニュースですね。
「俺が綾瀬はるかと長澤まさみと剛力彩芽に同時につき合ってくれって言われたら、三人とつき合うわ」
「お前は真面目すぎて、別れ方が下手なんやろな」
「小学校で、男は女の教科書を、女は男の教科書を使って、教えるべきや。ちなみに俺は(女の通信簿が)2で、お前は1や」
「一夫多妻制の国だったら、君、ふたりなんて少ないなぁと言われるはずや」

 と、やさしさ溢れるコメント。
 ちなみに、この間、塩谷さんはほとんど話を聞いているだけで、一方的にさんまさんがしゃべっていた。
 トーク番組としては珍しいというか、画期的。

 そして、こんな本格的なアドバイスも。
「これから仕事で、二股の役ばかりが来る。二股をかける役者を突き詰めたらどうだ?」
「マスコミ対応の秘訣は記者を笑わせて、味方にすることだ」
「俺は離婚記者会見の時、額に×の字(つまりバツイチの意味)を書いた。そうしたら翌日のスポーツ紙は<額の×>のことでいっぱいになった。スポーツ紙や雑誌の見出しを自分でコントロール出来るくらいになれ」

 さんまさんって、何てすごい人だろう。
 こんなふうに笑わせながら、しかも番組として成立させながら、しっかり励ましている。
 自分の体験談も交えているから、説得力もある。

 今回の『さんまのまんま』は、さんまさんの真骨頂でした。

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