折々スケッチ

小さなスケッチブックやハガキに水彩と鉛筆ペン等で描いた絵を中心に、感じたこと等日記代わりに添えています。

柏原・夏(2)艾・もぐさ

2017年06月22日 | 伊吹山と周辺
F3

日影が無いので伊吹山のスケッチは あきらめて柏原宿へ向かいました。

江戸日本橋から京三条大橋まで中山道六十九次 60番目の柏原宿
名産は昔から続く「艾・もぐさ」。
堂々とした構えの伊吹堂亀谷左京商店が今も続いています。

子供の頃、母の丸々した背中2箇所にコメ粒ほどのもぐさをのせて線香で火をつけるのが
私の役目でした。
母は「のういっけつにならんように・・・」と言って熱さをこらえていたようですが
私は見ているだけでドキドキしていました。
背中には他にも大きなお灸のあとが二つ、若い時に頑張った印のようでした。
母が「おみゃぁさんもやりゃぁせんか」と父に言うと父は「わしはやらん!」
父の方が我慢強い人だと思っていたので意外だなと思ったのもです。

簡単にシールをはがして貼り、火をつける今のお灸なら私もいいかなとは思いますが
火傷の跡が残るほどのお灸はちょっと ね。
街には7月の「柏原宿やいと祭り」のポスターがあちこちに貼られていました。

電柱の立ち並ぶ街道の風景、私は好きです。
電線などが地下に埋設されてしまうと街が舞台装置のように思えるのです。
中山道を人が行き交う昔には電柱なんぞはなかったのですけれど・・・。


 伊吹堂亀谷左京商店

柏原 夏(1)

2017年06月21日 | 伊吹山と周辺
 「伊吹山」


6月20日 久しぶりに東海道線で柏原へ行きました。
展覧会の準備やその後の何だかぐずぐずしていてスケッチに出かけないままどんどん季節が
過ぎてしまい、水の入った田の様子など見たいのに・・・と。
もうすっかり青田になっていると思っていたらブログ友さんが「伊吹山の東の方はまだ」
という記事をアップされていて柏原駅周辺を歩くことにしました。

東海道線の岐阜から大垣、垂井あたりは車窓から田植えが終わったばかりの水田が見えました。

柏原駅で降りて冬に伊吹山を見に行った場所までテクテク。
空は薄曇り、伊吹山は薄い青、道端も近くの山も緑 緑。
代田や早苗田には私の希望通りの穏やかな伊吹山が映っていました。

更田にドウドク水が流れ込んでいる所にはカエルがツーツー泳いでいましたが
早めに植えられた田は水がなく泥がむき出しになって葉先が枯れかかっている所も見かけました。
空梅雨のせいでしょう。
21日は一転朝から嵐のような雨、慈雨になりますように。

あぜ道でスケッチし始めると日影が無いので暑くて…ペンだけでちょっと描いて中止。
雪の日にはカメラマンがずらりと並んでいた場所もこの日は帰りがけに2人の方が
カメラを据えているのを見かけただけでした。





伊吹山(4)-乗り鉄

2017年02月01日 | 伊吹山と周辺
近江長岡駅ホーム 


日の暮れかかる柏原駅で運よく豊橋行きの列車に乗れて名古屋まで乗り換えなし。
列車の窓から流れる風景を眺め ガタン ゴトン とレールの音を聞いていると、
なんだかとても幸せ。私「乗り鉄」なのかな・・・。

 東海道線から


独身の頃、ナップサックひとつに少しの着替えと時刻表を持って数人の友人と
周遊券で旅しました。
夜行で宿泊代を浮かせ、塩尻駅に着くと煙で煤けた顔を洗ったものでした
飲み物は駅の水道か、そのころ出始めた粉末ジュースで作るジュースで大満足。
格安の宿で朝はしっかりお櫃のごはんを空にするまで食べて、お昼は軽く。
駅弁は高いのであんパンなどで済ませるような節約旅行でしたが楽しかった・・・。
21歳で結婚した私はそんな自由旅行はほんの数年間、今は老後の自由時間、
元気な間に青春18切符でも持ってまた ガッタン ゴットン と!


  

先日、展覧会の会場で昔の友人に出会い「あの頃によくあんな旅行ができたわね」と
思い出話に花が咲きました。

※「伊吹山」終わります 

伊吹山(3)ー柏原宿

2017年01月31日 | 伊吹山と周辺
 中山道柏原宿 ハガキサイズ

JR柏原駅で降りるとすぐ近くに中山道が通っています。
中山道69次のうち60番目の柏原宿で、古くからの特産品は「もぐさ」。
街道を歩いて時々ベンガラ塗りの家をみかけると京に近いせいかしらと思います。

街道沿いの映画監督吉村公三郎の実家には祖父が柏原宿最後の庄屋だったと
立派な看板が立っていました。
昔々見た、京マチ子、原節子などの映画を思い出しながらのんびり。
緩やかにうねる街道沿いの軒が低く黒ずんだ建物に残雪が映えてどこかで見た
映画のシーンのようでした。

柏原中学校裏から SM

町はずれから右折して中学校まで来ると林の向こうにドーンと伊吹山。
道の両側に除雪された雪があるので車に注意しながらも山が見えればつい急ぎ足。
ずっと以前はでこぼこの農道だったのがまっすぐ舗装されて、ここにも「撮り鉄」さん
「撮り山」さんか、大勢のカメラマン。帰り支度の人、これから三脚立てる人など
それぞれ狙いが違うのでしょう。
見回せばここも男性ばっかり、あの重そうなカメラとバックと、三脚のせいでしょう。

狭い農道に私も100円ショップで買ったパイプ椅子を置いて、遅い昼食代りのあんパン
食べながら夕日までの時間にちょっとスケッチ。
変なおばぁさんだと思ったでしょうね。

5時15分まで粘ったのにこの日の夕焼けはほんの少しオレンジ色になっただけ。
真っ暗になると駅までの道が心配なので早めに店じまいして駅へ向かいました。

少しだけ夕景
 F3


伊吹山(2)

2017年01月30日 | 伊吹山と周辺
 近江長岡からの伊吹山 F3

東海道線近江長岡の駅からテクテク行くと雪に覆われた田んぼが広がり
すっきりと伊吹山が見えました。
すぐに農道で1枚描いてから見渡すとちょっと先に桜並木が見えたので
そこまでテクテクと。
小さな川の堤には桜並木が続き名古屋では見かけない小鳥が飛び交いさえずり
桜が咲く頃には山と田の風景はどんな美しい事かと・・・また来たいな・・・。

午後の日差しが伊吹山に当たって真っ白、こんなに晴れていたら夕焼けが
見られるかもしれないと思いJRで一駅名古屋よりの柏原へ移動しました。
柏原の伊吹山は横から夕日を浴びて山襞が美しいのではないかなと思ったのです。


伊吹山を背にするとこんな風景
近江長岡SM


※ 伊吹山は滋賀県最高峰1377m 
  山頂のお花畑は国の天然記念物に指定
  山の南西側の下半分は自然崩落により白く上部の傷はセメント用の石灰岩採取の後
  古事記、日本書紀などでは日本武尊が東征の帰途 伊吹の神との戦いに敗れ病を得て
  のち亡くなったとということです

伊吹山 (1)

2017年01月29日 | 伊吹山と周辺
 伊吹山 近江長岡より
F3


28日は久しぶりのぽかぽか陽気、洗濯物を干していると空は真っ青。
どこかへ出かけなくちゃ・・・と。

今日なら山が見えるはずと東海道線に乗ると雪の御嶽から乗鞍、伊吹山と北に連なる
山々もくっきり。なかなかないことです。
雪のない岐阜から関ケ原に来ると大雪の名残の雪が見えはじめ、柏原辺りはまだまだ
屋根や畑は厚い雪。
近江長岡で下車して町はずれを目指してテクテク テクテク。
どこかで伊吹山が見えるはずとテクテク行けば思った通り!
真っ白な田んぼの向こうに雪の伊吹山がデンと座って居ました。

除雪された農道は先客多数。スケッチする人、カメラの三脚を立てて構える人も
運よく伊吹山の撮影ポイントにたどり着いていたようです。
カメラの方は撮リ鉄さんのようでした。

田んぼは雪の中でも雪の解けた畔にはところどころタンポポやイヌフグリが咲いて
もう春が近づいていると思えました。

夏はホタルが見られるという川

SM

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