折々スケッチ

小さなスケッチブックやハガキに水彩と鉛筆ペン等で描いた絵を中心に、感じたこと等日記代わりに添えています。

外国の絵画と日本の絵

2017年09月02日 | 日記
愛知県美術館展望回廊から9/1夕焼け

">「大エルミタージュ美術館展」 愛知県美術館
ロマノフ王朝、黄金期のコレクションが集結・・・パンフレットを見て、3月にチケットを買いました。
東京の方にとっては今頃何を言っているのかと思われそうですが、名古屋の展覧会は7月1日~9月18日
なのです。
期間が長いのでまだ後でと思ううちに9月に入り、もう行かなくちゃと1日の金曜日に出かけました。
金曜日は全作品自由に写真撮影ができて、夜8時まで開館しています。

オランダ、スペイン、フランスと国ごとに分けられて展示され丁寧な説明書きを読みながら
会場を回ると、すぐ手の届くところにレンブラントの作品があり、ビックリ。
たまに数人が立ち止まるくらいの空間でゆっくり、見ることが出来ました。
「本物のエルミタージュ美術館で観なくちゃ・・・」とも言われましたが、かの地では建物が巨大で
絵は何段にも上にかけられて、近寄ってみることが難しいのだそうです。

それでも出来る事なら雰囲気を味わいに出かけられればね…それは・・・無理・・・。

会場を回って私の感想は「すごいなぁ・・・」でした。
素晴らしいには違いない、けれど多くが肖像画や聖書の一場面であり、気持ちが引き込まれないのです。
17世紀の貴婦人の巻き毛、柔らかな肌色、艶やかな衣服、背景の雲まで完璧に描かれた数々の絵・・・
レンブラントの人物の表情や背景の暗闇、若い時にはもっと何かを感じたかもしれません。
でも、もう、学校の美術の時間ではないのだから、歴史も背景も無理に理解せずに、自由な気持ちで
見てもいいのではないかしら。
写真撮影OKなのに1枚も写さないまま、会場を後にしました。


同じ階の美術館所蔵の「木村定三コレクション展」に行くとそこは日本の絵画、ホッとする空間でした。
中でも竹内栖鳳のひっくり返ったブリキのじょうろに蜂が一匹とまっているだけの軸の素晴らしさに
ただ、ため息。与謝蕪村、熊谷守一の作品など眺めていると、私は日本人なんだと思いました。
省略を重ねて余白を残した日本の絵は、私の心にすっと入って来るようでした。



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