折々スケッチ

小さなスケッチブックやハガキに水彩と鉛筆ペン等で描いた絵を中心に、感じたこと等日記代わりに添えています。

カエルの声とおしゃべりと

2023年06月11日 | 果物




少し前のこと、隣の市に住む高校時代からの友人Sさんのご主人に「枇杷の食べ放題に来ませんか」と誘われて出かけました。Sさんの家の前は水田が広がり、前回訪れた時は稲刈りが始まった日でしたが今回は田植えが終わったばかりで田には青空が広々映っていました。水田の脇の畑に日よけのパラソルを立ててお昼をいただきながらおしゃべりしていると、突然聞こえた「ケロケロケロ」に「あらっ、ちょっと静かに・・・カエルが鳴いてるっ!」と言う私に「カエルが珍しいの~?」と笑われました。長閑なカエルの声と田を渡ってくる涼しい風。ご主人が枝から採ってくださった枇杷もお昼もいただいてよく食べよくおしゃべりしてSさんは元気でした。少しずつ記憶が消えてきているSさんは前回はお喋りの途中で「あなたどなたかしら?」と聞かれたのに今回は会った時から「ネコちゃん」と分ってくれました。高校時代の想い出は消えずにはっきり残っているので卒業アルバムを開いては話が弾み、いつもの電話での長話とは違って顔を見ながらの会話は話に広がりがありました。

絵のモデルにしたいとお願いして枇杷やブラックベリーの枝を切っていただいて、昔彼女が作ってくれたハーブティーが美味しかったと言えば畑からレモングラスやアップルミントを摘んできて爽やかなハーブティーがテーブルに並ぶ。動かれるのは全てご主人で彼女はお喋りしているだけ。亭主関白だったわが夫と比べても・・・これは仕方がないことですが、優しいご主人に包まれて彼女は少し元気になったのだろうと思えました。帰りの電車の中で、まだまだ・・・この先もずっとおしゃべりしたいから、私を忘れないでよねと思っていました。




ブラックベリー

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